今は2021年、もう29年も経つとは思えない、はじめて読んだ時の感激を今でも覚えています。もとから星新一などの軽いSFは好きで色々読んではいたけれど、漫画としてここまで空想、ファンタジーを精緻な絵面として見せてくれる作品は無かったように思います。
影のトーンのダークさ、不思議な表現で描かれる雲、天野義孝の影響であろう紋様のデザイン、夜明けの風景の表現など、中学生の心が鷲掴みされて、明け方わざわざ起きて、夜明けの町を歩いてみたりしました。
サイコプラスの最後も夜明けの公園でしたよね。そういう、繊細な感情を持った年齢の頃に読めて、心から良かったと思います。
この本と一緒に買った山下達郎のアトムの子のB面、シンセのメロディーがスペーシーな幻BLOWがまたこの世界観にめちゃくちゃ合って、聴きながら読んでいました。
心に残っている漫画と言われたら、今でも挙げてしまうな。大事な一冊です。
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WORLDS: 藤崎竜短編集 (ジャンプコミックス) 新書 – 1992/7/1
藤崎 竜
(著)
突然の交通事故により、パラレルワールドへと迷い込んだ平凡な男子高校生。その世界で「アル」と呼ばれる自分に戸惑いつつも、次第に夢と現実との区別がつかなくなり…。表題作他、全4話収録。
- 本の長さ195ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1992/7/1
- ISBN-104088710355
- ISBN-13978-4088710358
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1992/7/1)
- 発売日 : 1992/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 195ページ
- ISBN-10 : 4088710355
- ISBN-13 : 978-4088710358
- Amazon 売れ筋ランキング: - 524,914位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
25年前辺りでこの本を買った事があり 懐かしさで久しぶりに見たくて購入しました 藤崎竜という漫画家をこの時知りました。
2008年2月12日に日本でレビュー済み
藤崎竜先生の実力は短編漫画で最も発揮されると思います。
短編を短編としてまとめあげられる素晴らしい構成力の持ち主です。
現実と非現実が混同するお話は少年漫画ではありがちというかベタですが、
藤崎先生は『どっかで読んだことあるけどなんか新鮮』というお話が多い。
ただ、この頃の藤崎作品は、少年漫画という意識からか
変なところで大して面白くないギャグをいきなり入れたりしてて、その点があまり好きではありません。
シリアスならシリアスで通せばいいのに、妙なところで笑いを取ろうとする。
これはまだ封神演義の連載が始まる前で
始まってからは慣れてきたのか短編でも連載でもあまり気にならなくなりましたが。
全体的に絵に不慣れな点がありますが、根本的な世界観には確固たる信念があり、
藤崎竜という漫画屋を不動のものにしていると思います。
不思議で怖くてシュールでダーク。
星新一さんの作品を漫画化するとしたら藤崎先生に描いてもらいたいですね。笑
短編を短編としてまとめあげられる素晴らしい構成力の持ち主です。
現実と非現実が混同するお話は少年漫画ではありがちというかベタですが、
藤崎先生は『どっかで読んだことあるけどなんか新鮮』というお話が多い。
ただ、この頃の藤崎作品は、少年漫画という意識からか
変なところで大して面白くないギャグをいきなり入れたりしてて、その点があまり好きではありません。
シリアスならシリアスで通せばいいのに、妙なところで笑いを取ろうとする。
これはまだ封神演義の連載が始まる前で
始まってからは慣れてきたのか短編でも連載でもあまり気にならなくなりましたが。
全体的に絵に不慣れな点がありますが、根本的な世界観には確固たる信念があり、
藤崎竜という漫画屋を不動のものにしていると思います。
不思議で怖くてシュールでダーク。
星新一さんの作品を漫画化するとしたら藤崎先生に描いてもらいたいですね。笑
2005年7月30日に日本でレビュー済み
絵は、封神演技くらいから見られた方には少し驚かれるかもしれません。
しかし物語はと藤崎さんらしいタッチで進みます。
暗い話が多いのですが、それにいつのまにか引きずり込まれます。
忘れたくらいに読みたくなる、そんな作品です。
短編が終ると、その作品ごとに藤崎さんのあとがきらしいものがありますので、ファンとしては読むのも楽しいです。
巻末にはちゃんとしたあとがきもあります。
しかし物語はと藤崎さんらしいタッチで進みます。
暗い話が多いのですが、それにいつのまにか引きずり込まれます。
忘れたくらいに読みたくなる、そんな作品です。
短編が終ると、その作品ごとに藤崎さんのあとがきらしいものがありますので、ファンとしては読むのも楽しいです。
巻末にはちゃんとしたあとがきもあります。
2005年2月9日に日本でレビュー済み
今読んでも遜色なし。それどころか、その独特の世界は今よりずっと光って見える。ダークでニヒルなストーリー、きれいにまとまろうとしない大胆(?)あるいは緻密な描写。おかげで1ページ1ページががイキイキしているというか躍動感があるというか。最近の藤崎先生の美しいが静止的な作風にはない魅力があります。キャラたちもいい。魅力的でキレイなんだよね。特に女の子。オススメは『ソウル・オブ・ナイト』。騎士道精神がテーマのファンタジーで、マンガらしさを重視したというように大変楽しく読める。あとがきでは収録されている5つの物語のうち3つについて続編予想図なるものをしており、読みたいなあと思ってしまった。短編でいいから続きを書いてくれないものか…。