リアルタイムで読んでいた時にかなり早期で打ち切りになってしまいとても残念だったのを覚えているのですが、文庫版になっている事を知り購入しました。
やはり、キャラクターもストーリーもとても素敵な良作です。10年以上たった今読んでもそう思える作品でした。オススメです。
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仏ゾーン 1 (ジャンプコミックス) コミック – 1997/7/1
武井 宏之
(著)
仏像を見たらヒーローと思え
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1997/7/1
- ISBN-104088723066
- ISBN-13978-4088723068
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1997/7/1)
- 発売日 : 1997/7/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 185ページ
- ISBN-10 : 4088723066
- ISBN-13 : 978-4088723068
- Amazon 売れ筋ランキング: - 154,067位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仏教の世界観がこれほどポップに表現された作品はなかなかない。菩薩や天神のキャラが何ともかっこよく(あるいは地蔵くんのようにコミカルに)造形されているのはもちろん、仏と凡夫が重なりあう合掌印により「チャクラ」が高まり、「因果応報」という名のカウンター・パンチが炸裂し、また「仏の顔も三度までぜ!」という決めゼリフ(?)が上手い具合にハマっている。敵のマーラどもは人間の煩悩(欲望)をエネルギーに換えて暴れるという設定にも納得。日本に伝わる仏教文化が、硬軟とりそろえて堪能できるのである。
なにより素晴らしいのが、世の理不尽さに幻滅してグレてしまったアシュラ君との闘いの中で問われる、「憎悪」と「慈悲」の思想だ。たとえ正義のための闘いだろうとそこには相手への怒りや憎しみという「悪」が必ず付随するだろう、と事態の核心に迫りつつ、だが、センジュ君の敵の心中を思いやった闘いぶりにより真に悟れる者の強さとやさしさを表現する。普通のバトル・マンガにはない奥深さがそこにはある。
割合に短期の連載に終ってしまったのが何とも残念だ。予定されていたと思われるインドへの旅など、是非とも読みたかった。かたちをかえて改めて描いてはもらえないだろうか、という勝手な煩悩が生じてしまうところである。
なにより素晴らしいのが、世の理不尽さに幻滅してグレてしまったアシュラ君との闘いの中で問われる、「憎悪」と「慈悲」の思想だ。たとえ正義のための闘いだろうとそこには相手への怒りや憎しみという「悪」が必ず付随するだろう、と事態の核心に迫りつつ、だが、センジュ君の敵の心中を思いやった闘いぶりにより真に悟れる者の強さとやさしさを表現する。普通のバトル・マンガにはない奥深さがそこにはある。
割合に短期の連載に終ってしまったのが何とも残念だ。予定されていたと思われるインドへの旅など、是非とも読みたかった。かたちをかえて改めて描いてはもらえないだろうか、という勝手な煩悩が生じてしまうところである。
2008年3月5日に日本でレビュー済み
この作者は発想はすごくいい。なのになぜか連載が続かない。
私は特にこの作品が続かなかった理由が分からない。
短い作品だから面白くないのだろうと高を括っていたのだが素材も斬新だし、
キャラもよし、絵柄も悪くない。
そもそも文庫化するくらいだからある程度は人気があったのではないかと推測される。
今ジャンプで他の作家が連載しているのよりもよっぽど面白いしメッセージ性もあると思う。
なのに続かないのは多分作者の信念が皮肉にも関係していると思う。
この「仏ゾーン」にしろ「シャーマンキング」にしろ作品の根底にあるのは
「性善説」と「不殺生」。
仏ゾーンでは体は死んでしまうのだが結局魂は仏国土で生きているし
シャーマンキングなんかはもう死んでも簡単に生き返る。
敵も仏ゾーンでは阿修羅が結局慈しみを欲していただけだし
シャーマンキングでは葉王とは最後協力しあう。
それが作者の信念なのだろうし、それを簡単には曲げられないのだろう。
だが読者の少年たちには多分それがあまっちょろく感じられるのだろうと思う。
残酷な話を書くことで生命の尊厳を訴える作者もいるが、
誰にでも救済の手を差し延べるこの作者の姿勢は好きだ。
私は特にこの作品が続かなかった理由が分からない。
短い作品だから面白くないのだろうと高を括っていたのだが素材も斬新だし、
キャラもよし、絵柄も悪くない。
そもそも文庫化するくらいだからある程度は人気があったのではないかと推測される。
今ジャンプで他の作家が連載しているのよりもよっぽど面白いしメッセージ性もあると思う。
なのに続かないのは多分作者の信念が皮肉にも関係していると思う。
この「仏ゾーン」にしろ「シャーマンキング」にしろ作品の根底にあるのは
「性善説」と「不殺生」。
仏ゾーンでは体は死んでしまうのだが結局魂は仏国土で生きているし
シャーマンキングなんかはもう死んでも簡単に生き返る。
敵も仏ゾーンでは阿修羅が結局慈しみを欲していただけだし
シャーマンキングでは葉王とは最後協力しあう。
それが作者の信念なのだろうし、それを簡単には曲げられないのだろう。
だが読者の少年たちには多分それがあまっちょろく感じられるのだろうと思う。
残酷な話を書くことで生命の尊厳を訴える作者もいるが、
誰にでも救済の手を差し延べるこの作者の姿勢は好きだ。