このお話は、一言で言うと偏屈天才パティシエをなんとか二人のファンが宥めすかしてケーキ屋さんを開店する物語…なのですが、
そこはストーリーにひと癖も二癖も作るこの作者さんです。
ただのグルメ漫画の「思い出の味」ネタでケーキをつくってちょっとほっこり…かと思うと、そんな一筋縄ではいきません。
何しろ物凄い勢いなのです。
パティシエ・熊谷周作シェフの人の話を聞かない傍若無人ぶりもすごい勢いなら、
子供の頃彼のケーキビュッフェを食べたことで人生変わっちゃって東大だって喜んで辞めちゃう川嶋賀句君←知性派イケメン、
同じくケーキビュッフェで出会ってシェフの横暴にもへこたれず、というか天然で気が付かず、夢はスイーツ政治家、スイーツ街づくり
というぽけっとしながら壮大な夢の柴田羽衣ちゃん←かわいいのです!
そしてスイーツにどこまでかけてるんだっていう勢いの漢スイーツ友の会の四天王の面々。←男がスイーツを買うときの恥や苦しみ、
カッコイイ乗り越え方からケーキ写真の撮り方など延々と語ってくれちゃいます。実際になんだかいそうです。
その他にも大家さんのかわいい漫画家・菊田先生やその息子のニートのミノルくん、寂れた商店街の人々、
そしてなんといってもかわいいかわいい犬のダイフクなど←超能力犬なんじゃないかと
とにかく濃い面々がかなりコメディチックなおかしな勢いで突き進んで行くのですが、
読んでいるうちにだんだんわくわくと嬉しい気持ちになっていくのです。
それは、ケーキを前にした四天王や羽衣ちゃんたちが、
「わくわくするこの瞬間/しあわせと期待をともなってケーキにフォークを入れるこの一瞬が/世界の人だれもが
小さなうれしさにとらわれる…」という風になるのと同じような感覚かもしれません。
とにかく読んでいるとケーキが美味しそうで食べたくなるのと共に、作者さんは本当に好きなんだなと感じます。
そして、スイーツのことを語りながら段々いつの間にかそれぞれの生き方を語っている気もしてくる、杉本先生独特のお話作り。
読んでない人にはぜひ読んで欲しいと思います。
ちなみに、この漫画は多分対象年齢がかなり高めの青年誌で連載されてますが、1巻も2巻も表紙もデザインもすごくかわいい!
そして出てくるダイフク(犬)が本当にかわいい!
ぜひここをもっとプッシュして女性にも読んで欲しいです。
内容的には漢スイーツ友の会とか、男性がほとんどなんですけがそこも女性が見ても面白いので。
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アマイタマシイ 1 (ヤングジャンプコミックス) コミック – 2012/12/19
杉本 亜未
(著)
洋菓子店のショウケースに恋をしたことがありますか?
スィーツ・ファンの柴田羽衣と川嶋賀句は、幼い頃、まさにそんな体験をした二人。
そのショウケースが天才パティシエ・熊谷周作の作るケーキで埋められていたと知るや、共同で出資、熊谷にパティスリーを開店してもらおうと願い出る。
しかし…現実はケーキのようには甘くなかった!
熊谷は天才であることは間違いないものの、どこか壊れた変わり者。
簡単には引き受けてくれないどころか、空気を読まずに思ったことを全て口にするから周囲の人間は腹を立てるやら、傷つくやらで、大混乱!
こんなことで、果たして夢のケーキ店はオープンするのか!?
『ファンタジウム』の杉本亜未が贈るドラマチック・スィーツ・コメディ!
熊谷シェフの毒舌が、あなたの胸にもズバズバッと突き刺さるかも…!?
スィーツ・ファンの柴田羽衣と川嶋賀句は、幼い頃、まさにそんな体験をした二人。
そのショウケースが天才パティシエ・熊谷周作の作るケーキで埋められていたと知るや、共同で出資、熊谷にパティスリーを開店してもらおうと願い出る。
しかし…現実はケーキのようには甘くなかった!
熊谷は天才であることは間違いないものの、どこか壊れた変わり者。
簡単には引き受けてくれないどころか、空気を読まずに思ったことを全て口にするから周囲の人間は腹を立てるやら、傷つくやらで、大混乱!
こんなことで、果たして夢のケーキ店はオープンするのか!?
『ファンタジウム』の杉本亜未が贈るドラマチック・スィーツ・コメディ!
熊谷シェフの毒舌が、あなたの胸にもズバズバッと突き刺さるかも…!?
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2012/12/19
- ISBN-104088793862
- ISBN-13978-4088793863
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2012/12/19)
- 発売日 : 2012/12/19
- 言語 : 日本語
- コミック : 200ページ
- ISBN-10 : 4088793862
- ISBN-13 : 978-4088793863
- カスタマーレビュー:
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2013年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20年以上、横目で見ていた作家さんで、アニマルX文庫を通読し改めて大好きになりました。最新作でパティスリーということで、迷わず手に取りましたが、絵柄の変わりようにびっくり!しかし深みのあるセリフやキャラクター、悲壮感だけにとどまらない笑いを含めた秀逸な構成など、杉本さんらしさが随所に見えて嬉しくなりました。甘いものは残念ながら苦手ですが、仕事へのプロ意識という点で非常に感銘を受けます。特に杉本作品のギャグが好きなので、こういうのを待ってました!
2013年1月24日に日本でレビュー済み
春やきぬらんくらいからの読者です。
杉本先生といえば個性的・・
うまいんだけどちょっと古くさい絵柄・・・
マニアックな話・・ってな私のイメージでしたが(スミマセン・・・)
あれから十数年 杉本先生は進化している!!(゚д゚)!(偉そうにスミマセン・・・)
このマンガは絵が垢抜けてるし
可愛いワンコも出てるし カ↑ワイーー
ギャグもあるしで
ひっくり返りそうになりました。
良い意味で!!
あとジジババ、男の人が上手くて
女の人は全然かわいくなかったんだけど
女の子が可愛い!!(ほんとスミマセン・・・)
ひゃっほー
お菓子には詳しくない私ですが
このマンガはすごく取材とか勉強してあるみたいで
ためになります(^^)
続きが気になって仕方がありません!!
杉本先生といえば個性的・・
うまいんだけどちょっと古くさい絵柄・・・
マニアックな話・・ってな私のイメージでしたが(スミマセン・・・)
あれから十数年 杉本先生は進化している!!(゚д゚)!(偉そうにスミマセン・・・)
このマンガは絵が垢抜けてるし
可愛いワンコも出てるし カ↑ワイーー
ギャグもあるしで
ひっくり返りそうになりました。
良い意味で!!
あとジジババ、男の人が上手くて
女の人は全然かわいくなかったんだけど
女の子が可愛い!!(ほんとスミマセン・・・)
ひゃっほー
お菓子には詳しくない私ですが
このマンガはすごく取材とか勉強してあるみたいで
ためになります(^^)
続きが気になって仕方がありません!!
2013年2月14日に日本でレビュー済み
物語は、活気のないシャッター商店街で偏屈な天才シェフにパティスリーを開店させようとする若者二人との出会いから始まります。
お約束通り何度も開店不可のピンチにおちいりますが、ちょっとした品物や人の姿がシェフを思い留まらせていきます。
このあたりの、天才シェフの哲学を感じさせつつ物語を無理なく進める語り口が作者の面目躍如といったところでしょう。
洋菓子が主題にもかかわらず薀蓄は控えめ。しかし、作者の洋菓子に対する深い造詣と愛情が随所に感じ取れます。
登場人物である柴田羽衣のブログからも、作者の洋菓子マニアぶりがわかるはずです。
また、ファンタジウムにも見られた、普通の人々のちょっと普通でない掛け合いの楽しさも物語に色を添えています。
元タイヤキ屋の野村さんをはじめ、こういうおばちゃん近所にいたよねと納得させられる変なキャラクタには何度もニヤリとさせられました。やはり商店街はこうでなくっちゃいけません。
あと、犬のダイフクがカワイイです。
苦労人で知られる作者の新たな代表作になるであろう本作で、洋菓子とそれにまつわる人々のケミストリーを是非ご堪能ください。
お約束通り何度も開店不可のピンチにおちいりますが、ちょっとした品物や人の姿がシェフを思い留まらせていきます。
このあたりの、天才シェフの哲学を感じさせつつ物語を無理なく進める語り口が作者の面目躍如といったところでしょう。
洋菓子が主題にもかかわらず薀蓄は控えめ。しかし、作者の洋菓子に対する深い造詣と愛情が随所に感じ取れます。
登場人物である柴田羽衣のブログからも、作者の洋菓子マニアぶりがわかるはずです。
また、ファンタジウムにも見られた、普通の人々のちょっと普通でない掛け合いの楽しさも物語に色を添えています。
元タイヤキ屋の野村さんをはじめ、こういうおばちゃん近所にいたよねと納得させられる変なキャラクタには何度もニヤリとさせられました。やはり商店街はこうでなくっちゃいけません。
あと、犬のダイフクがカワイイです。
苦労人で知られる作者の新たな代表作になるであろう本作で、洋菓子とそれにまつわる人々のケミストリーを是非ご堪能ください。
2012年12月29日に日本でレビュー済み
スィーツに対するっ強烈な思い入れが作り出す不思議空間といえる。
物語は妥協のない至高のパティシエに無理やり店を持たせるところから始まり、これにスィーツに思いいれのありすぎる変人たち、落ち目の漫画家でビルオーナー、シャッター街のみなさんが加わって、美味しさが炸裂するスィーツの店が開店するのだが、この経緯が常時アドレナリン出っ放しの高揚の中で展開される。パティシエは疲れ知らずで菓子作り、周囲はおよそ現実とは思われない出来事が続き、これがまたスィーツ礼賛の興奮状態。
一般的な起承転結の繰り返しの手法をとらない物語の山場連続状態で、絵の微妙な仕上がり、態度は悪いがすべてに無敵のパティシエと合わさって、読んでいてジェットコースターに乗りっぱなしな感じ。
かなりクセありで好みは分かれるが、読ませる力はふんだんにある。騙されたと思って読んでみよう。
物語は妥協のない至高のパティシエに無理やり店を持たせるところから始まり、これにスィーツに思いいれのありすぎる変人たち、落ち目の漫画家でビルオーナー、シャッター街のみなさんが加わって、美味しさが炸裂するスィーツの店が開店するのだが、この経緯が常時アドレナリン出っ放しの高揚の中で展開される。パティシエは疲れ知らずで菓子作り、周囲はおよそ現実とは思われない出来事が続き、これがまたスィーツ礼賛の興奮状態。
一般的な起承転結の繰り返しの手法をとらない物語の山場連続状態で、絵の微妙な仕上がり、態度は悪いがすべてに無敵のパティシエと合わさって、読んでいてジェットコースターに乗りっぱなしな感じ。
かなりクセありで好みは分かれるが、読ませる力はふんだんにある。騙されたと思って読んでみよう。