アニメ「PSYCHO-PASS」のコミカライズ４巻。
アニメ13話から15話までの分が収録されています。
六合塚弥生の過去のストーリーである12話は丸々省かれていますが、別のシーンにほんの少しですが組み込まれており、
ファンへの配慮を感じました。
この巻の見所は、やはり描き下ろしの縢のエピソードではないでしょうか。
これは、小説版「PSYCHO-PASS (上)」に収録されていたボーナスストーリーがコミカライズされたもので、
少々アレンジされていますが、良い改変でした。
縢の過去、執行官になった経緯、心の葛藤と変化、そして刑事課１係との関係が23ページというボリュームで描かれており、
キャラクターが淡白に描かれがちなこのアニメにおいて、とても効いたスパイスになっています。
本編は読後に考えさせられる、深く重い内容が続き、
主人公である常守朱が徐々に信念を確固たるものにしていく様は、見ていて胸が詰まります。
次の巻は更に辛いものになりそうですので、心して待ちたいと思います。
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