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そしてボクは外道マンになる 2 (ヤングジャンプコミックス) コミック – 2017/9/19

4.4 5つ星のうち4.4 73個の評価

「オレは漫画家としてオメエを認めねえ!」。権藤の一言が、伸二の心に突き刺さる! 見返したい一心で『ドーベルマン刑事』を描き続けるが、そんなある日、届いた初の単行本に号泣する…!! 締め切りに追われながらも脱童貞、遠距離恋愛──、順風満帆に思えた連載3年目、現れた新担当とは!? 漫画家の苦悩、編集者との確執、怒濤の第2巻!!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2017/9/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/9/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4088907574
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4088907574
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 73個の評価

著者について

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平松 伸二
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岡山の片田舎出身の純朴な青年が世の全てを憎悪するかの如き毒気を孕んだ外道に至るまでを描く平松伸二の自伝的作品・第二弾。

手塚治虫や師匠の中島徳博と競い合いながら二位を取ったにもかかわらず賞品のヨーロッパ旅行から外された平松伸二が
「オレは…オレは一体、何ンなんだよオオオオオオッ!!」と雄叫びを上げた前巻ラストページを受けて、
担当編集者の権藤への言い知れぬ不信感を拭い切れなくなった平松が原稿を受け取った際の「今回もまあまあだ」という素っ気ない返事に
「まあまあって……どういう意味ですか?!」と噛み付く場面から物語は始まる。

権藤の返事は「お前の原稿は武論尊氏の原作を絵にしただけで何のオリジナル要素も入ってない」というシンプルかつ辛辣な物。
その上で愛読者賞での仕打ちを根に持って噛み付いてきた平松伸二に対し「お前以外のほとんどの作家は原作なんか付けてねえ!」と
自分が武論尊と組ませておいて言い切ってしまうあたり、相変わらず当時のジャンプ編集者の無茶苦茶ぶりを容赦なく描いている。
(しかも平松に突き付けた連載陣の中に「包丁人味平」があるんですが…ビッグ錠先生のお立場はどうなるのでしょうか……?)

しかも去り際に「原作付きの漫画を描いている限り、オレはオマエを漫画家として認めねえエエエエ~~~~~ッ!!」と
とどめの一撃を加えていく所なんか、本当に当時の週刊少年ジャンプの編集者の作家に対する鬼っぷりが、それはもう(略

ただ権藤氏を恨んでいるのが作画担当だった平松氏自身だけでなく、入院した際に花も持ってきてもらえなかった武論尊氏の
ブチ切れる姿を描いており、作者の「当時の編集者は創作家全員から恨まれていたのである!!」という変な強調が伝わってきて
妙に可笑しかったりする……が、この二巻で始まる本作のおっかない部分はここから始まるのである。

いきなり舞台は2010年代後半の現在にすっ飛び、三軒茶屋で平松伸二が開いた個展に
本作の連載掲載誌である「グランドジャンプPREMIUM」誌の編集者が花を贈ってこなかったエピソードが描かれ、
その件を問われた編集者が薄ら笑いを浮かべていた事で「画業40年の俺を連載漫画家として認めてねえって事か」と
還暦を過ぎた平松がブチ切れて連載終了覚悟で同誌の編集長相手に担当交代を要求した事実が語られている。
岡山出身の朴訥そのものの青年をここまで外道化させた40年の漫画家生活がどれだけ毒気に塗れていたのか……
読んでいて本気で腹の底が冷たくなる様な暴露エピソードと言わざるを得ない。
(無論、外された編集者の「やらかし」が個展の件だけでないことも明かされてはいるので多少毒気を薄めてはあるのだが……)

さすがに冒頭から不審や怒り、遣る瀬無さや憤りに塗れたエピソードが続くので割と序盤の方で読者もゲンナリするのだけど、
ここから先は暫く爽やかで瑞々しい「童貞青年の初体験と遠距離恋愛の物語」が始まり、毒気の方は多少なりとも収まっており、
スッキリとした気分で読めるので助かる。

が、そんな読者にとって「救い」となるエピソードを描いた上で、終盤に連載三年目の「ドーベルマン刑事」が人気低迷期を迎える
漫画家としての危機を描いて一気にギアを上げてくるあたりは、本作を「ホッ」としたまま読み終えさせまいという平松伸二の
根性の悪さが伝わってきて、それが実に良い。しかも同時にデビュー前からの担当者であった権藤氏が降りるというもう一つの
大ピンチも上乗せされるのだから読んでいてまことに心臓に悪い。

そして権藤に代わる担当編集者として……遂に「奴」が現れる!

後に「Drスランプ」を経て、世界を取る事になった作品「ドラゴンボール」を産み出す鳥山明を育て上げた驚異の編集者が、
あの「魔死利戸 毒多(仮名)」が現れるのである……相変わらず平松伸二の編集者嫌いが透けて見えるネーミングだが、
それでもその怪物編集者は現れてしまうのである。

新しく担当になった魔死利戸……変換が面倒くさいからマシリトと書かせてもらうが、これがのっけから毒を吐きまくる。
いきなり「マンガなんか好きじゃない」と言い放つや平松伸二の師匠である中島徳博の「アストロ球団」を
「一試合に一年以上も使って連載して、熱過ぎて火傷しちゃうから『アストロお灸団』なんだよね、これ」と侮辱するわ、
平松伸二の4色原稿に「センス無し」ときっぱり言い捨て中島たちの世代の後に現れた江口寿史みたいな
「ポップでライトな感覚が受ける時代なんだよね!」と「ドーベルマン刑事」を通じて表現されてきた平松伸二の作家性を全否定。
熱く否定してくる権藤氏とは異なり冷たく否定してくるのである……結局平松伸二が編集者にボコボコにされる展開に変わりなし!

が、否定だけならば誰でも出来る。
現に人気が低迷した作家に対して打開策を示す事もなく作品をあっさり打ち切って「また良いのが出来たら持ってきてね」と捨て去り、
顧みる事もしなくなった編集者が増えた現代の編集者のやり方に巻来巧士の自伝マンガ「連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏」で
後にジャンプの編集長を務めた堀江信彦はこう苦言を呈している。

堀江「あのね、やっぱりだんだん時代が過ぎて、漫画が市民権を得て、漫画家さんになる人も増えてきたときに、
編集者がどうしたかっていうと、略奪を始めたんだよ。
要するに『向こうが面白い物を描いてきたら、載せればいい』っていう作業になったわけ。
『何かいいもの描いたら、ネーム送ってよ』って。
つまり一緒に作ろうという手間をかけなくて、効率的に才能を拾おうとし始めたんだよね。
僕はそこが滅びの一つになったって気がするけど」

マシリトがそんな情けない現代の編集者たちと違うのは人気が低迷した「ドーベルマン刑事」を否定するだけで終わらず、
「こうすれば受けるんじゃない?」と平松伸二と原作を担当する武論尊に「ラブコメ路線導入」を提言をした上で、
結果として人気を回復させ「編集者も創作の一翼を担う存在である」という事を証明した点にある。
マシリトの「編集者は感想を言うだけではダメ、マンガの文法を根底から理解していないと役に立たない」という
持論を具体的に描き出したエピソードであるとも言えるかと。
もっともその方策である「ラブコメ路線の導入」にあたっては鳥山明が一年で500ページの没原稿を描かされたという
エピソードを事実であると証明するかのような「新ヒロイン・沙樹」のキャラデザに対する「ボツ」の嵐である。

そんな情け容赦ないマシリトが遠距離恋愛を続けている平松に「彼女は大切にしなきゃね」と諭してくれた
良い雰囲気のエピソードで幕を閉じれば良いのだけど……時代は再び現代へ。
今や白泉社の社長に収まったマシリトを本作に出演させるに当たって原稿の確認に訪れた平松に対し投げ掛けられた

「『外道マン』のタイトル通り平松さんがもっと外道にならなきゃ…この漫画は売れないただのゴミで終わるよ!」
「それに今ボクはねえ、平松さんみたいなロートル漫画家に構っているヒマはないの!」
「若くて才能ある若手漫画家をどんどん採用して、
発行部数200万部を切った少年ジャンプを今こそ打倒するチャンスなんだからねえエエエ~~~~!!」

還暦を過ぎても毒気が抜けたり、丸くなったりしていないのは平松伸二だけではない、という事が
このマシリトの情け容赦ない台詞からも窺い知れるし、現に白泉社内部がマシリトの社長就任後どうなっているかは
少し漫画に詳しい方であればご存じであるかと……このお方、60代後半になっても毒気が一切薄くなってないのである!

少年ジャンプに十年単位で関わり続けた面々の年を取っても全く薄まらない毒気を描いたうえで、
まだまだ真の「外道」と化した自分自身を描いていない事を明かした平松伸二がその全盛期に於いて、
どれほどの「外道」っぷりを見せ付けていたのか、マシリトはそんな平松相手にとってどんな「外道」だったのか、
今後描かれるであろう、外道だらけの「平松伸二版・まんが道」がますます気になる第二巻であった。
39人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連載開始の慌ただしさを中心に描いた、前巻よりかは落ち着いてきたのか作者自身の青春時代を中心に描かれています。
風俗、AV、タバコ、沖縄返還などなど70年代後半という時代背景が色々垣間見えるのが興味深い所です。
アニメ映画の「風立ちぬ」もそうでしたが、タバコをほとんどのキャラが所構わず吸っていて、時代の違いを強く感じさせる所があります。

権藤氏の原作をそのまま描く漫画家を認めないという旨の暴言がありますが、権藤氏が過去に担当していた
アストロ球団がほとんど原作を無視した独自展開をしていただけに、妙な拘りがありそうですね。

前巻では名前だけ出ていた、武論尊氏もそこそこ登場します。
風俗関係での氏の意外(でもない?)な一面が描かれていて、面白いですよ。

9月現在、雑誌掲載分はこれで全部ですので、3巻がでるのは当分先になるでしょう、
この続きは、10月以降のグランドジャンププレミアムに掲載されると思いますので
気になる方は雑誌の方をチェックするのをオススメします。
ただ、この巻の最後に掲載されているエピソードで、連載継続はコミックスの売上次第と明言しているので
もしかしますと…大丈夫ですよね?
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
島本作品に始まり、漫画家自伝作品を好んで読んでいます。

この作品は面白い!虚実の入り混ぜ方、演出の飛躍、そしてその飛躍も実は・・・みたいな。

この巻の終わりでは自伝漫画として更なる展開を見せています。
・・・私は驚きました。

漫画家自伝漫画を人に進めるならまずこの一品を推薦したいです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドーベルマン刑事は当時とても怖い漫画という印象でした。その製作現場の過酷な臨場感がリアルに体感出来、とても面白く一気に読んでしまいました。人生で壁にぶつかっている人に是非読んで欲しい漫画です❗
2017年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実在の編集者を思いっきり悪役っぽく書いて、不満をぶちまけたりしていて、刺激的で面白いです。これからもっと外道になるようなので楽しみです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月21日に日本でレビュー済み
前巻最後で、愛読者賞で並み居る巨匠漫画家の中で2位と言う素晴らしい結果を出したのに
「若すぎる」と言うだけで、上位入賞のご褒美、ヨーロッパ旅行をフイにされ、平松先生のやるせない叫び

「オレは・・・オレは一体何ンなんだよオオオ~ッ!?」で終わった前巻。

その続きから、2巻は始まります。

のっけに平松先生が、前回のやるせなさから、担当権藤氏に食って掛かります。
「権藤さんはボクの事を漫画家として、認めてるんですか!?認めてないんですか!?」
それに対して、権藤氏の強烈な反論がすごい!

「オレはまだまだオメエの事を一人前の漫画家だなんてこれっぽっちも認めちゃいねえ!」
「いいか!漫画家ってえのはなァ自分で話を考えて絵も描くのが一人前の漫画家だ!!」
「今のオメエは半人前のただのヘタクソな絵描きなんだよ~~~!!」
「今までに一度でも原作にはねえ場面やセリフを入れた事があるのか!?」

そして、去り際の強烈なダメ出し
「原作付きの漫画を描いてる限り、オレは絶対にオメエを漫画家として認めねえエエエエ~~~ッ!!」

この場面、私はただの漫画好きの読者ですが、ここでも心を打たれました。
けど、昔の漫画の編集って、「本当に面白い漫画が好きだから」こそ、こういうセリフがとっさに出るんでしょうね。
あと、権藤氏も当時の平松先生を買ってるからこそ、こういう厳しいハッパをかけていたと思います。

この後、閑話休題的などこまでホントかわかりません(笑)が、平松先生が男になる話と
高校のときの初恋の女性との交際話が描かれます。

この辺の話は、この漫画にしては「和やか(笑)」なので
ここでは詳しくは書きません(笑)

で、この2巻のもう一つの衝撃的な話
この話も「年を取った漫画が好きな人」は絶対読むべきだと思います。

彼女もできて、順風満帆だと思ってた矢先に
平松先生はドーベルマン刑事の人気が落ちてきたことと、担当交代を権藤氏から告げられます。
で、権藤氏の次の担当は・・・
なんと、ドラゴンボールの鳥山明先生を見出したことで有名な鳥嶋氏こと
「魔死利戸 毒多(マシリト ドクタ)」(笑)

ここのエピソードは、鳥山先生がかつて描いたマシリトの「超非情&超有能」エピソードを
平松先生テイストで描かれていたのは笑えます。

しっかし、マシリトはどんな漫画家が描いても「異口同音」なイメージですね。
ここの話はぜひ読んでほしいので、ここも詳しくは書きません(笑)

けど、1巻からも感じましたけど、権藤氏も、マシリトも
「本当に面白い漫画」が好きなんだな・・・って改めて思いました。

あと、平松先生も「今の自分を作ってくれた当時の人たち」に感謝の念を出しているのが強く感じ取れたのは
「すごく良かったです」

かなり長文になりましたが、最後にレビューのタイトルについて。

自分は2巻も面白いと思いましたが、他の人のレビューにあった
「平松先生をいい人に描きすぎてるから、この漫画はつまらない」(これは現在のマシリトも平松先生に告げていました。)
この点は私もある程度は同意します。

ただ、私はマシリトは権藤氏とは違った「平松先生に対する毒舌なエール」だと思いますが。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート