歩武の駒 4
までは順々に歩武が強者との駆け引きを重ねていくエピソードであったのが、この最終巻で留学生のマイクを前触れ無く登場させてハウツー的なエピソードを5話挟み、霧島と歩武の対決というクライマックスを4話に凝縮させて大団円の最終話―という内容となっています。
新キャラ投入で人気浮上を狙ったのが失速して打ち切りになった往時のアニメ「ワンダービートスクランブル」のように、急ぎ足の展開で消化不良な結末になっているのが「惜しい」と言わざるを得ません。
最終話は7年飛んでプロ棋士となった23歳の歩武と最上との師弟間の名人戦が始まる所で締めくくっているものの、やはりマイクのエピソードが無ければ、歩武と桂子達レギュラーキャラの掘り下げたエピソードや描写がもう少し見れたんじゃないかな、と思うとやはり無念です。
個人的には、名人戦前夜に棋士を続けるのに怖じ気づいた桂子に歩武が告げる「桂子と将棋を楽しんでいきたい。」というネームの意味合いが、
「将棋の好敵手」としての仲なのか「桂子自身と将棋」の両方なのか気になって仕方無い次第です(^^ゞ
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