私は絶望先生を読んでから改蔵にいったのですが、その毒のある社会的かつオタク的な電波さに見る見るはまり込んでいき、何度も同じ単行本を読み返しました。その全26巻の中でもこの巻は何度も何度も読んでいます。
度々登場していたあの扉。そこを開けた、いや、そこから出た改蔵と羽美。そのページを開いたときの驚きは今でも思い出されます。
その後は感動なのか困惑なのかすら解らない気持ちのまま読み進み、でも最後には何かを見つけた。そんな風に思えました。
世の中の矛盾や疑問を鋭く突いてきた異色のギャグ漫画[かってに改蔵]。そのラストもまた異色でした。
辛い時を送ったことのある人間が感じる違和感を絶妙についてくる漫画でした。私もその1人です。それと同時に、ラストは私達の感じる小さな喜びや僅かな希望を表したようでした。新たな道を歩み始め、ささやかだけど素晴らしい幸せを得た二人。私には改蔵と羽美がそう見えました。
ギャグ漫画の域を超えたエンディングだったと思います。この巻を読まずして改蔵は語れません。興味をお持ちになった方、是非「かってに改蔵」を読んでみて下さい。
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かってに改蔵 26 (26) (少年サンデーコミックス) コミック – 2004/9/17
久米田 康治
(著)
ひょんなことから、自分が改造人間になってしまったと勘違いした高校生、勝改蔵…科特部のみんなを巻きこんで、ギャグのオンパレード!!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2004/9/17
- ISBN-104091264662
- ISBN-13978-4091264664
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2004/9/17)
- 発売日 : 2004/9/17
- 言語 : 日本語
- コミック : 224ページ
- ISBN-10 : 4091264662
- ISBN-13 : 978-4091264664
- Amazon 売れ筋ランキング: - 458,421位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何故もっと早くこの作品に出会わなかったのかと自分を責めました。
数多くの最終回で涙してきた私ですが、一気に順位を覆らされました。
あなたに出会えて良かったです。
久米田康治に幸あれ。
数多くの最終回で涙してきた私ですが、一気に順位を覆らされました。
あなたに出会えて良かったです。
久米田康治に幸あれ。
2004年9月18日に日本でレビュー済み
久米田康治史上最高巻数のコミックだった。
1巻から読み始めた人は、途中で、絵が大幅に変わったので、「同人!?」と思ったことがあるかも。いやはや、読んだ事がない人ほどそう感じるかもしれない。
初期は、南国(久米田先生の旧作。)を引き継ぎ、下ネタが多かったが、中盤から、絵が変わるにつれて、作品も・・。10巻代にはいると、あなたの~は何ですか?とか、作者からのお題(?)が出現。もう、改蔵は改造人間になったと思い込んでもないし、オタク道に突っ走り、羽美はサイコに走り出すし。初期の常識キャラ地丹くんはテンパリになるし。
本当に作者の精神状態がよく出ている漫画だと思った。それに、自分自身、完結まで飽きずに読めた漫画でもあった。賛否両論で、はっきりいって、世間受け(大衆?)はよくないと思うけど、以外に凄い本なのかも。(自分にとってはバイブルです。)
そして、いよいよ最終巻。話が終わりに近づくにつれて、だんだんそれらしき気配を漂い始める。(打ち切りが原因らしいから、いきなり最終巻というのにも抵抗があると作者が考えてか?)とらうま町の秘密も明らかに!これ以上は書きませんが、最終回は感動できます。
完結した今、まとめて全巻買っても悔いはないかも。これは、自分自身の意見ですが。
1巻から読み始めた人は、途中で、絵が大幅に変わったので、「同人!?」と思ったことがあるかも。いやはや、読んだ事がない人ほどそう感じるかもしれない。
初期は、南国(久米田先生の旧作。)を引き継ぎ、下ネタが多かったが、中盤から、絵が変わるにつれて、作品も・・。10巻代にはいると、あなたの~は何ですか?とか、作者からのお題(?)が出現。もう、改蔵は改造人間になったと思い込んでもないし、オタク道に突っ走り、羽美はサイコに走り出すし。初期の常識キャラ地丹くんはテンパリになるし。
本当に作者の精神状態がよく出ている漫画だと思った。それに、自分自身、完結まで飽きずに読めた漫画でもあった。賛否両論で、はっきりいって、世間受け(大衆?)はよくないと思うけど、以外に凄い本なのかも。(自分にとってはバイブルです。)
そして、いよいよ最終巻。話が終わりに近づくにつれて、だんだんそれらしき気配を漂い始める。(打ち切りが原因らしいから、いきなり最終巻というのにも抵抗があると作者が考えてか?)とらうま町の秘密も明らかに!これ以上は書きませんが、最終回は感動できます。
完結した今、まとめて全巻買っても悔いはないかも。これは、自分自身の意見ですが。
2005年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結構ショックを受けた終わり方でした。
ギャグ漫画の終わり方でこんなにしんみりとした終わり方を見たのが始めてだったもんで…。
別に嫌いな終わり方では無いのですが読み終わった後にちょっと寂しい気持ちになりました。
かってに改蔵は大好きなマンガだったので残念でなりませんでした。
しかし、久米田先生はマガジンで復活してくれました。
久米田先生、「さよなら絶望先生」頑張ってください!!
ギャグ漫画の終わり方でこんなにしんみりとした終わり方を見たのが始めてだったもんで…。
別に嫌いな終わり方では無いのですが読み終わった後にちょっと寂しい気持ちになりました。
かってに改蔵は大好きなマンガだったので残念でなりませんでした。
しかし、久米田先生はマガジンで復活してくれました。
久米田先生、「さよなら絶望先生」頑張ってください!!
2004年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最終回、読んだあと震えた。
この作品は作者が望むように人気上位にランクインしたりアニメ化されることはおそらくないだろう。しかし作者はこの作品で「ヴァージンスノー」を踏んだと私は断言したい。
もしかすると作者は「所詮は焼き直し」と卑下するかもしれないがそんなことはない。あらゆる創作は所詮「ギリシャ文学」の焼き直しなのだから。
まだ読んだことのない方々には1巻からの読破をお勧めする。最終巻だけ読んでもけして震えることはないだろう。ちょうどお遍路さんが最後の札所へ参る前夜にしか弘法大師の姿を枕元に拝むことができないように。
この作品は作者が望むように人気上位にランクインしたりアニメ化されることはおそらくないだろう。しかし作者はこの作品で「ヴァージンスノー」を踏んだと私は断言したい。
もしかすると作者は「所詮は焼き直し」と卑下するかもしれないがそんなことはない。あらゆる創作は所詮「ギリシャ文学」の焼き直しなのだから。
まだ読んだことのない方々には1巻からの読破をお勧めする。最終巻だけ読んでもけして震えることはないだろう。ちょうどお遍路さんが最後の札所へ参る前夜にしか弘法大師の姿を枕元に拝むことができないように。
2004年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独創的なギャグでファンを楽しませてくれた異色のコミック『かってに改蔵』の最終巻です。
「外にもこんな○○○があります。」という改蔵のセリフのように、誰もが思っていても口にしにくい「本音」をズバリと言ってのける切れ味は見事でした。
何度読み返しても楽しめる本作品は、ギャグ漫画の傑作として長く読者の記憶に残るでしょう。
「外にもこんな○○○があります。」という改蔵のセリフのように、誰もが思っていても口にしにくい「本音」をズバリと言ってのける切れ味は見事でした。
何度読み返しても楽しめる本作品は、ギャグ漫画の傑作として長く読者の記憶に残るでしょう。
2005年1月24日に日本でレビュー済み
この作品に出会ったのは、病院の待合室に置いてあった
サンデーを読んで(苦笑)
当時既に4巻位の話だったが、一話読んで不思議なその
笑いの魅力に取り憑かれ(笑)、コミックスを買うように
なった。
その内仕事が忙しくなったり、余りに巻数が多くなって、
置く場所の関係で、しばし買うのを中断していたが、
サンデーは毎週欠かさず読んでいた。
(ちなみに、サンデーで読んでいた唯一の漫画だった…)
そしてまた、仕事の関係でサンデーも読む間がなくなり、
2年余り。
最終回を迎えた、との話に呆然とした…。
何故か「改蔵」だけは、ずっと続いていくような気がした。
そんな作品だった。
(作者の方は、もっと続いたらそれはそれで辛かった
かもだけど…汗)
そして、最終巻。
「話の展開が早過ぎ…」との声も身近にはあったが、私は
あれで良いと思う。入院してた二人が見てた夢というか
幻想にしては…?など説明の無い部分もあるけれど、それを
追求するなど、この作品には無粋だと思う。
謎は謎のままで良い時もある。
得てして改造人間には謎がつき物なのだし。
久米田先生、お疲れ様でした。
そして記憶に残る作品をありがとうございます。
今でも何度も読み返します。
続けて読む時もあり、読みたい巻だけ読む時もあり。
とにかく読んで欲しい。そして日常で「ああ、魅惑の…!!」
と思うクセがついたら、貴方も既に改蔵世界の虜に…(笑)
サンデーを読んで(苦笑)
当時既に4巻位の話だったが、一話読んで不思議なその
笑いの魅力に取り憑かれ(笑)、コミックスを買うように
なった。
その内仕事が忙しくなったり、余りに巻数が多くなって、
置く場所の関係で、しばし買うのを中断していたが、
サンデーは毎週欠かさず読んでいた。
(ちなみに、サンデーで読んでいた唯一の漫画だった…)
そしてまた、仕事の関係でサンデーも読む間がなくなり、
2年余り。
最終回を迎えた、との話に呆然とした…。
何故か「改蔵」だけは、ずっと続いていくような気がした。
そんな作品だった。
(作者の方は、もっと続いたらそれはそれで辛かった
かもだけど…汗)
そして、最終巻。
「話の展開が早過ぎ…」との声も身近にはあったが、私は
あれで良いと思う。入院してた二人が見てた夢というか
幻想にしては…?など説明の無い部分もあるけれど、それを
追求するなど、この作品には無粋だと思う。
謎は謎のままで良い時もある。
得てして改造人間には謎がつき物なのだし。
久米田先生、お疲れ様でした。
そして記憶に残る作品をありがとうございます。
今でも何度も読み返します。
続けて読む時もあり、読みたい巻だけ読む時もあり。
とにかく読んで欲しい。そして日常で「ああ、魅惑の…!!」
と思うクセがついたら、貴方も既に改蔵世界の虜に…(笑)
2004年9月20日に日本でレビュー済み
各所で物議を醸した最終回からおよそ2ヶ月弱、とうとう最終巻です。いつもよりも若干厚めのページ数で、最後には書き下ろし14Pが追加されており、帯には痛々しい自虐ギャグが踊ります(ギャグではなく、この編集長の言葉は真実らしい、という噂もありますが)
本巻収録の各話には、細やかに「終わりに向けたネタふり」「最終回を匂わせる描写」が織り込まれており、なかなか感慨深いものがあります。それはネタとも、あるいは弱り切った作者氏の悲鳴とも取れます。裏で何があったのかを窺い知ることはできませんが、追いつめられた心理状況が滲み出ているような気がしてなりません。
残念ながら連載時のカラーページは再現されていませんので、その点は受け取る人によっては大きなマイナスと感じられるかもしれません。
書き下ろしは作者氏自ら「蛇足」と評されていますが、正直、その通りです。あまり期待せずに、さらりと読み流すのがよいでしょう。
とりあえず、作者の久米田氏にはゆっくりと休養をとっていただきたいですね。痛めつけられた心が癒されたらまた、シニカルな笑いを見せて欲しいと願っています。
本巻収録の各話には、細やかに「終わりに向けたネタふり」「最終回を匂わせる描写」が織り込まれており、なかなか感慨深いものがあります。それはネタとも、あるいは弱り切った作者氏の悲鳴とも取れます。裏で何があったのかを窺い知ることはできませんが、追いつめられた心理状況が滲み出ているような気がしてなりません。
残念ながら連載時のカラーページは再現されていませんので、その点は受け取る人によっては大きなマイナスと感じられるかもしれません。
書き下ろしは作者氏自ら「蛇足」と評されていますが、正直、その通りです。あまり期待せずに、さらりと読み流すのがよいでしょう。
とりあえず、作者の久米田氏にはゆっくりと休養をとっていただきたいですね。痛めつけられた心が癒されたらまた、シニカルな笑いを見せて欲しいと願っています。