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ふしぎ遊戯 1 (フラワーコミックス) コミック – 1992/6/1
渡瀬 悠宇
(著)
中学3年生の夕城美朱(みあか)は現在、花の受験生。女手ひとつで育ててくれた母親の期待に応えるために、超難関進学校の城南学院を目指して猛勉強の毎日を送っていた。ある日、美朱は親友の唯と受験勉強をしていた図書館で“四神天地書”という古い本を見つけた。この本を読み終わると、本の主人公と同じように朱雀(すざく)の力を手に入れて、望みがかなうという。その本を開いてしまった2人は、本の中に吸い込まれてしまった。本の世界でさらわれそうになった2人。あぶないところを鬼宿(たまほめ)という額に“鬼”と書かれた青年に助けてもらう。なんとか本から出られた2人だが、本のことが気になって…!? ●収録作品 ふしぎ遊戯
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1992/6/1
- ISBN-104091343511
- ISBN-13978-4091343512
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商品の説明
出版社からのコメント
美朱は、図書館で見つけた古い本の中にひきこまれ、そこで鬼宿という男の子と出会う。ふつーの中学生、美朱がくり広げる愛と冒険の物語!
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1992/6/1)
- 発売日 : 1992/6/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 186ページ
- ISBN-10 : 4091343511
- ISBN-13 : 978-4091343512
- Amazon 売れ筋ランキング: - 336,806位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Ever wondered what it would be like to become a character in a book? This gives you just that.
2020年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンガ自体は面白そうですが、すごく読みにくいなと感じました。デジタルでなく漫画家さんの手書き線のためです。
レイヤー、トーン張り等全て手作業だったころのため、細かいところこ緩急や強弱がなく、現代人には難しく感じました。90年代初期の作品でこの違和感なので80年代のマンガはもっとしんどそうです。
レイヤー、トーン張り等全て手作業だったころのため、細かいところこ緩急や強弱がなく、現代人には難しく感じました。90年代初期の作品でこの違和感なので80年代のマンガはもっとしんどそうです。
2014年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
家のどこかに紙のコミックスが全巻あるはず・・・・・・。
探すの面倒だし、無料お試し版を見つけたのでダウンロードしてみました。
1巻はまだまだこれから。
これからどんどん面白くなっていったと記憶しています。
長編の漫画は、最後にがっかりする内容のもありますが、
これは最後まで読んで大満足な漫画でした。
探すの面倒だし、無料お試し版を見つけたのでダウンロードしてみました。
1巻はまだまだこれから。
これからどんどん面白くなっていったと記憶しています。
長編の漫画は、最後にがっかりする内容のもありますが、
これは最後まで読んで大満足な漫画でした。
2014年7月11日に日本でレビュー済み
この作品は、約20年前に描かれた作品です。
主人公の美朱が、親友の唯ちゃんと四神天地書という本を開いた時、なんと、2人共本の世界に吸い込まれますーーーー!!
物語は、ここから始まります。
本の世界で、タチの悪いおじさんに絡まれます。
そこで、本の中の男の子に助けてもらいます。
その助けてもらった男の子に、美朱と唯は、一目ボレして・・・・・(*^^*)
ぜひ、お楽しみ下さい。
主人公の美朱が、親友の唯ちゃんと四神天地書という本を開いた時、なんと、2人共本の世界に吸い込まれますーーーー!!
物語は、ここから始まります。
本の世界で、タチの悪いおじさんに絡まれます。
そこで、本の中の男の子に助けてもらいます。
その助けてもらった男の子に、美朱と唯は、一目ボレして・・・・・(*^^*)
ぜひ、お楽しみ下さい。
2003年9月20日に日本でレビュー済み
もちろん、この作品は全巻読みました。
渡瀬悠宇先生の作品では一番、好きな作品です!
設定がまず面白いからひかれるし、全てのキャラにもそれぞれ魅力があります。
だから余計にのめり込めると思います。
愛や憎しみやそんな儚さを非現実の世界で凝縮して描いてる感じです。
渡瀬悠宇先生の作品では一番、好きな作品です!
設定がまず面白いからひかれるし、全てのキャラにもそれぞれ魅力があります。
だから余計にのめり込めると思います。
愛や憎しみやそんな儚さを非現実の世界で凝縮して描いてる感じです。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【ポイント】
1:中学生の勝ち気な女の子が他愛のない理由でいざ、本の中の不思議な世界の冒険へ。
2:夕城美朱は中学3年生で高校受験を間近に控えた女の子。そこまで勉強が出来ない美朱はお母さんが行って欲しい高校には行かずに他の高校を受けようと考えている。でも、お母さんには言い出せず、ちょっと気まずい関係。そんな中、たまたま立ち寄った図書館で不思議な本を見かける。四神天地書と書いてある本の中には戦国時代の中国のような世界の物語が記されている。めくっていると、本の中に吸い込まれていざ、冒険へ。
3:ちょっと昔の等身大の中学3年生女子の物語。親への複雑な気持ちを持ったまま冒険の世界へ入るとそこで恋をしたり、目の敵にされたりと大変。冒険したい女の子が好きそうなマンガ!
【手に入れたきっかけ】
KIndleキャンペーン!
1:中学生の勝ち気な女の子が他愛のない理由でいざ、本の中の不思議な世界の冒険へ。
2:夕城美朱は中学3年生で高校受験を間近に控えた女の子。そこまで勉強が出来ない美朱はお母さんが行って欲しい高校には行かずに他の高校を受けようと考えている。でも、お母さんには言い出せず、ちょっと気まずい関係。そんな中、たまたま立ち寄った図書館で不思議な本を見かける。四神天地書と書いてある本の中には戦国時代の中国のような世界の物語が記されている。めくっていると、本の中に吸い込まれていざ、冒険へ。
3:ちょっと昔の等身大の中学3年生女子の物語。親への複雑な気持ちを持ったまま冒険の世界へ入るとそこで恋をしたり、目の敵にされたりと大変。冒険したい女の子が好きそうなマンガ!
【手に入れたきっかけ】
KIndleキャンペーン!
2022年4月2日に日本でレビュー済み
いろんな意味で惜しい漫画ではある。
まずパッと見て絵の上手さに惹きつけられる。少女漫画にありがちな絵のクセがない。
だから男性でも読みやすいのが最大の長所。
しかし・・・・・「それ故」の欠点も。まずこの作品の世界観に絵が合っていない。
古代中国を模した戦争・盗賊が蔓延る悲惨な場面が絵の綺麗さで中和されてしまって、悲惨さがイマイチ伝わってこないのがいけない。さらに主人公の美朱が現代日本の人間なのがそれに拍車を掛ける。「古代中国を模した世界観」の中に現代日本に生まれ育った少女はそぐわない。変なギャグが随所に入ってくるのでぶち壊しになる。作者はこういう長編よりもコメディタッチの短編のほうが得意なのだろう。ただ、それをそのまま全く雰囲気の異なる作品に持ち込んできてはならない。ファンタジーの長編をコメディの短編と同じにやろうとしても無理でしょ。
美朱自身に戦闘力がないのもマイナス。「普通の中学生」だったとは言え、守られてぱっかりの印象を受ける。キャラの過去も浅い、もしくは単純なので話に深みがない。それともっと印象に残るようなセリフは出せないのだろうか?名作漫画は印象に残るセリフ回しというものがあると思うのだが、この漫画はセリフが全然残らないのだ。これは作者の国語力の問題か?
そして最大の欠点は一部でちゃんと話として完結しているはずなのに、余計な第二部が始まった(付け加えられた)こと。連載当時、一部が終わる頃にアニメ化が決まった。そうするとせっかくアニメ化される作品が本誌で連載されていないのはおかしいということなのか「取って付けたようにして」二部が始まった。作者の意図ではなく明らかに編集部の商業主義だろう。そういうのが露骨に見えてしまったのがバツ。
世界観や設定はいいと思う部分が多いだけに惜しいのだ。評価は甘めにしても「普通寄りの悪い」くらいに留まる。
完全版で再度読み直しました。
この漫画、このサイトでは異様に評価が高い。全漫画を「少女漫画」という枠で選別し直すと、吉田秋生先生の「BANANA FISH」に次いでなんと総合第2位である!(驚き)。男女の恋愛メインの展開で進む作品に限れば第1位だ。
評価の数も少女系の中では抜きん出てて多い。他の少女系漫画は評価の数が10個もあれば「多いほう」なのだが、この作品は50個近い数になる。勿論、アニメ化されている影響で多くの方に浸透しているという知名度の高さはあるだろうが、「セーラームーン」とか「花より男子」なんていう他の少女系漫画のメジャーどころをブッちぎっている評価人数の多さは、むしろ不思議な現象だと思う。(←この評価人数の多さが、総合順位を大きく引き上げた要因)
理由は何だ・・・・・?と考えたが、
第一は「男性読者の割合が、前述した他のメジャー系作品と比較して圧倒的に高いから」ではないかと思われる。そして、もっと言えば作品を通しての「絵柄の綺麗さ・見易さ」(他の少女系漫画にある絵のクセがない)、そしてRPGゲーム的な要素を絡めた設定・世界観が男性読者でも馴染みやすく、手に取り易くしていたことにあるのではないだろうか。男女のどちらかしかファンを獲得できないのと、男女の性別で読者を分けないのとでは「人気」に天と地くらいの差が出るであろうことは容易に想像できる。
そういう意味では「(商業的な)成功」をする下地が早くから整っていたとも言えるのだけれど、この作品は本当に定着している評価に見合った作品なんだろうか・・・・?。今回は特に「悪い点」を多く挙げて、検証してみたい。
まず、完全版の最終巻の巻末で作者である渡瀬先生自らが暴露されている。
曰く、「原作の続編をやってほしいという話がありますが、絶対にやりません。これ以上続けると話がムチャクチャになります。」
曰く、「第二部はアニメ化に合わせて続けさせられた。(編集部に)で、アニメが終わったら、原作も終わらせてと言われた。オーボー(横暴)・・・・。」
・・・・うすうすは多くの読者が(このサイト内においてもだ)感じていたように、「第二部」はやはり渡瀬先生の意思で始められたものでないことがハッキリした。(作者本人が認められているので間違いない。)どおりで不自然な訳だ。話として「第一部」でちゃんと完結しているというのに、なぜ話を続けるのかが不明だったのだが、その理由が明らかにされた。
その結果、作品は作者自身が認めているように作品自体の価値も
「矛盾による破綻の1歩か2歩手前の位置まで追い詰められた」ものになってしまった。
続いて「作中で美朱や唯がやたらと脱がされるシーンが多い」ことに付いてもコメントされている。
曰く、「最初はアッサリしたシーンだったが、担当からもっとサービスシーンを入れたほうがアンケートの順位が良くなると言われた。(なので、入れるようになった)」
・・・・これは「裏の意味」を深読みすれば「男性読者へのアピール」だったということになるな。
エロありでも別に悪いとは思わないが、この作品におけるエロは少女漫画にもかかわらず「女性読者のみを意識したエロ」ではなかった点が異色。普通に読んでいても違和感を感じる。確かに、この絵の綺麗さでやれば「効果」はさぞやあったことだろう。
しかし、ここでも「商業的な要素」が見え隠れしてしまうのはバツ・・・・だ。
さらに「美朱と鬼宿が毎回のようにラブラブを繰り広げている」点が鬱っとおしい。という点については
曰く、「アニメ化の時に2人の役をされている声優さんにも指摘されて呆れられていた。自身の中でも半ばギャグの位置付けになっていた・・・・」
・・・作者さんも開き直って描くしかなかったんですね。鬼宿だけに限らず、作中における美朱の「モテまくり」についても解せない。なぜ美朱ばかりがモテるのかの明確な理由付けがされていないので、なんか都合がいい展開としか思えなくなってしまうのだ。
さらに上記の他にも問題点は多々あります。
「人が殺されたり、盗みや殺戮が日常的に起こっているような世界観なのに、シリアスなシーンの合間に度々コメディの乗りでギャグが入ってくるので雰囲気がブチ壊しになる。」
渡瀬先生は関西の出身なんですね・・・。関西的な「お笑いのノリ」が下地にあったのか・・・・。しかし、作品は「親友と敵対したり」、「愛する人以外の男に犯されそうになったり」する世界観なのに、ギャグを入れると冷水を浴びせられたような気分になって興ざめする。ギャグシーンはオールカットすべきでしょう。
「1部のラストでの七星士たちのセリフ(「星になってでも見守っている」)と、それに合わせて流した美朱の涙は、彼等とはもう二度と出会えないからこそ意味があって感動的なのに、2部でアッサリまた会ってしまったのでは、上記のシーンの感動が全く意味のないものになってしまう。」
・・・・これは前述の編集部の商業主義の結果生まれた弊害ですね。2部の存在自体がとにかく無茶なんですよ。上記のシーン描いた時点では渡瀬先生も「第2部」は全く意識しておられませんから。
「青龍・朱雀共に七星士の過去が甘い。」
それぞれのキャラがツライ過去を背負っているらしいことは語られましたが、どうもアッサリしすぎている。もう1歩、いや2歩は踏み込んで描いて欲しかった点ですね。七星士同士のつながりという点においてもです。それをキチンとやっておけば、第2部無しで巻数18巻は楽に突破していたはずです。本来はそれがあるべき作品としての姿でしょう。
「七星士が死んでしまうのは安直すぎます。七人が揃わないと呼び出せないはずの神獣を、七人が生きて揃わなくても呼び出せると後付けしてしまったため、彼等の存在価値が大きく低下しました。」
しかも、生き返りは流石にしませんでしたが、残留思念とか言って死んでしまった七星士たちと美朱が再会してしまうし・・・・。だったら、敵の青龍側のほうだって復活してくるはずではないでしょうか?御都合主義過ぎます。
「キャラのセリフ回しにセンスが感じられない。」
作者の国語力の問題なのかもしれませんが、印象に残るセリフがなかなか出てこない。名作と呼ばれる作品にはいずれも名ゼリフという独特のセリフ回しというものがあるのですが・・・・この作品ではそれを探すほうが難しい。
以上の事から考えても、この作品のこのサイトの高評価は明らかに異常だと感じました。
画力・世界観・設定はいいものがあるだけに、それを作者が上手く料理することが出来なかったのが非常に惜しまれます。もっと上手く料理出来ていたら「とてもよい」〜「最高」くらいが普通に付けられる作品になっただけに残念。
「最高クラスの素材は用意したものの、調理方法に問題があって万人に美味いと言ってもらえるような料理が出来なかった」
というのが私の総評になります。
まずパッと見て絵の上手さに惹きつけられる。少女漫画にありがちな絵のクセがない。
だから男性でも読みやすいのが最大の長所。
しかし・・・・・「それ故」の欠点も。まずこの作品の世界観に絵が合っていない。
古代中国を模した戦争・盗賊が蔓延る悲惨な場面が絵の綺麗さで中和されてしまって、悲惨さがイマイチ伝わってこないのがいけない。さらに主人公の美朱が現代日本の人間なのがそれに拍車を掛ける。「古代中国を模した世界観」の中に現代日本に生まれ育った少女はそぐわない。変なギャグが随所に入ってくるのでぶち壊しになる。作者はこういう長編よりもコメディタッチの短編のほうが得意なのだろう。ただ、それをそのまま全く雰囲気の異なる作品に持ち込んできてはならない。ファンタジーの長編をコメディの短編と同じにやろうとしても無理でしょ。
美朱自身に戦闘力がないのもマイナス。「普通の中学生」だったとは言え、守られてぱっかりの印象を受ける。キャラの過去も浅い、もしくは単純なので話に深みがない。それともっと印象に残るようなセリフは出せないのだろうか?名作漫画は印象に残るセリフ回しというものがあると思うのだが、この漫画はセリフが全然残らないのだ。これは作者の国語力の問題か?
そして最大の欠点は一部でちゃんと話として完結しているはずなのに、余計な第二部が始まった(付け加えられた)こと。連載当時、一部が終わる頃にアニメ化が決まった。そうするとせっかくアニメ化される作品が本誌で連載されていないのはおかしいということなのか「取って付けたようにして」二部が始まった。作者の意図ではなく明らかに編集部の商業主義だろう。そういうのが露骨に見えてしまったのがバツ。
世界観や設定はいいと思う部分が多いだけに惜しいのだ。評価は甘めにしても「普通寄りの悪い」くらいに留まる。
完全版で再度読み直しました。
この漫画、このサイトでは異様に評価が高い。全漫画を「少女漫画」という枠で選別し直すと、吉田秋生先生の「BANANA FISH」に次いでなんと総合第2位である!(驚き)。男女の恋愛メインの展開で進む作品に限れば第1位だ。
評価の数も少女系の中では抜きん出てて多い。他の少女系漫画は評価の数が10個もあれば「多いほう」なのだが、この作品は50個近い数になる。勿論、アニメ化されている影響で多くの方に浸透しているという知名度の高さはあるだろうが、「セーラームーン」とか「花より男子」なんていう他の少女系漫画のメジャーどころをブッちぎっている評価人数の多さは、むしろ不思議な現象だと思う。(←この評価人数の多さが、総合順位を大きく引き上げた要因)
理由は何だ・・・・・?と考えたが、
第一は「男性読者の割合が、前述した他のメジャー系作品と比較して圧倒的に高いから」ではないかと思われる。そして、もっと言えば作品を通しての「絵柄の綺麗さ・見易さ」(他の少女系漫画にある絵のクセがない)、そしてRPGゲーム的な要素を絡めた設定・世界観が男性読者でも馴染みやすく、手に取り易くしていたことにあるのではないだろうか。男女のどちらかしかファンを獲得できないのと、男女の性別で読者を分けないのとでは「人気」に天と地くらいの差が出るであろうことは容易に想像できる。
そういう意味では「(商業的な)成功」をする下地が早くから整っていたとも言えるのだけれど、この作品は本当に定着している評価に見合った作品なんだろうか・・・・?。今回は特に「悪い点」を多く挙げて、検証してみたい。
まず、完全版の最終巻の巻末で作者である渡瀬先生自らが暴露されている。
曰く、「原作の続編をやってほしいという話がありますが、絶対にやりません。これ以上続けると話がムチャクチャになります。」
曰く、「第二部はアニメ化に合わせて続けさせられた。(編集部に)で、アニメが終わったら、原作も終わらせてと言われた。オーボー(横暴)・・・・。」
・・・・うすうすは多くの読者が(このサイト内においてもだ)感じていたように、「第二部」はやはり渡瀬先生の意思で始められたものでないことがハッキリした。(作者本人が認められているので間違いない。)どおりで不自然な訳だ。話として「第一部」でちゃんと完結しているというのに、なぜ話を続けるのかが不明だったのだが、その理由が明らかにされた。
その結果、作品は作者自身が認めているように作品自体の価値も
「矛盾による破綻の1歩か2歩手前の位置まで追い詰められた」ものになってしまった。
続いて「作中で美朱や唯がやたらと脱がされるシーンが多い」ことに付いてもコメントされている。
曰く、「最初はアッサリしたシーンだったが、担当からもっとサービスシーンを入れたほうがアンケートの順位が良くなると言われた。(なので、入れるようになった)」
・・・・これは「裏の意味」を深読みすれば「男性読者へのアピール」だったということになるな。
エロありでも別に悪いとは思わないが、この作品におけるエロは少女漫画にもかかわらず「女性読者のみを意識したエロ」ではなかった点が異色。普通に読んでいても違和感を感じる。確かに、この絵の綺麗さでやれば「効果」はさぞやあったことだろう。
しかし、ここでも「商業的な要素」が見え隠れしてしまうのはバツ・・・・だ。
さらに「美朱と鬼宿が毎回のようにラブラブを繰り広げている」点が鬱っとおしい。という点については
曰く、「アニメ化の時に2人の役をされている声優さんにも指摘されて呆れられていた。自身の中でも半ばギャグの位置付けになっていた・・・・」
・・・作者さんも開き直って描くしかなかったんですね。鬼宿だけに限らず、作中における美朱の「モテまくり」についても解せない。なぜ美朱ばかりがモテるのかの明確な理由付けがされていないので、なんか都合がいい展開としか思えなくなってしまうのだ。
さらに上記の他にも問題点は多々あります。
「人が殺されたり、盗みや殺戮が日常的に起こっているような世界観なのに、シリアスなシーンの合間に度々コメディの乗りでギャグが入ってくるので雰囲気がブチ壊しになる。」
渡瀬先生は関西の出身なんですね・・・。関西的な「お笑いのノリ」が下地にあったのか・・・・。しかし、作品は「親友と敵対したり」、「愛する人以外の男に犯されそうになったり」する世界観なのに、ギャグを入れると冷水を浴びせられたような気分になって興ざめする。ギャグシーンはオールカットすべきでしょう。
「1部のラストでの七星士たちのセリフ(「星になってでも見守っている」)と、それに合わせて流した美朱の涙は、彼等とはもう二度と出会えないからこそ意味があって感動的なのに、2部でアッサリまた会ってしまったのでは、上記のシーンの感動が全く意味のないものになってしまう。」
・・・・これは前述の編集部の商業主義の結果生まれた弊害ですね。2部の存在自体がとにかく無茶なんですよ。上記のシーン描いた時点では渡瀬先生も「第2部」は全く意識しておられませんから。
「青龍・朱雀共に七星士の過去が甘い。」
それぞれのキャラがツライ過去を背負っているらしいことは語られましたが、どうもアッサリしすぎている。もう1歩、いや2歩は踏み込んで描いて欲しかった点ですね。七星士同士のつながりという点においてもです。それをキチンとやっておけば、第2部無しで巻数18巻は楽に突破していたはずです。本来はそれがあるべき作品としての姿でしょう。
「七星士が死んでしまうのは安直すぎます。七人が揃わないと呼び出せないはずの神獣を、七人が生きて揃わなくても呼び出せると後付けしてしまったため、彼等の存在価値が大きく低下しました。」
しかも、生き返りは流石にしませんでしたが、残留思念とか言って死んでしまった七星士たちと美朱が再会してしまうし・・・・。だったら、敵の青龍側のほうだって復活してくるはずではないでしょうか?御都合主義過ぎます。
「キャラのセリフ回しにセンスが感じられない。」
作者の国語力の問題なのかもしれませんが、印象に残るセリフがなかなか出てこない。名作と呼ばれる作品にはいずれも名ゼリフという独特のセリフ回しというものがあるのですが・・・・この作品ではそれを探すほうが難しい。
以上の事から考えても、この作品のこのサイトの高評価は明らかに異常だと感じました。
画力・世界観・設定はいいものがあるだけに、それを作者が上手く料理することが出来なかったのが非常に惜しまれます。もっと上手く料理出来ていたら「とてもよい」〜「最高」くらいが普通に付けられる作品になっただけに残念。
「最高クラスの素材は用意したものの、調理方法に問題があって万人に美味いと言ってもらえるような料理が出来なかった」
というのが私の総評になります。
2021年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ著者の『妖(あや)しのセレス』を読み終わった後に大人買いして読んだ気がするので、20年ぶりくらいの勢いで再読。割と綺麗な画風のイメージが強い著者ですが、改めて読むと「時代」を感じます。少女マンガの舞台に、仲間集め、闘いでの死別といった少年マンガの要素を持ち込んだ代表的な作品の1つではないかと。西洋風でなく、アジア要素のファンタジーという意味でも当時は独創性があったような。あと、『鬼滅の刃』が霞むくらい、よく登場人物が殉死するマンガだった事をふと思い出しました。