漫画喫茶で読むものがなくて、なんとなく手に取った。
最近「ヨルムンガンド」「彼岸島」「士道」「死がふたりを分かつまで」「GANTZ」など
面白いんだけど、人がよく死ぬ漫画を読んでいました。
最初読み始めたときはこの作品もその一つかな?くらいな気持ちでしたが
逆でした。
私は、人はみな平等だなんて思っていないし、そういう社会でもない。
どんなに努力をしようと運の良い人、要領のいい人には到底適わない不公平な世の中です。
この作品でも言われてますが、いやな思いをするのはいつだって弱者なんです。
だからあまりに偽善的なことを言う人や作品は好きじゃない。
けど、この作品は「命を大切に!」なんて押し付けがましいことはあまり言わない。
むしろ仲間のためなら簡単に命を捨てられる6人です。
私が現代人に足りない、と常々思っていた「人を(仲間を)想う心」がこの作品にはありました。
仲間を脱走させるために体を張る。仲間をいたぶったやつをぶちのめす。
それは違法行為かもしれない。でも、私には「正しいこと」だと思います。
暴力が100%悪とは限らない。ぶたれなきゃ分からない奴はごまんといる。
だから分からせるためにぶん殴る。こんなのこの時代じゃ当然だった。
いや、この国では当たり前でした。
今の日本は、過程を疎かにして結果のみを重んじる傾向にあります。
実力主義社会の影響でしょうか。
暴行事件や殺人事件が起こっても、その結果だけを裁く。
相手が危害を加えられるだけの何かをした事に関しては言及しないのが日本の法律。
暴力さえ振るわなければ何をしてもかまわない、そういってるように聞こえる。
だから卑怯者が増えるんですよ、この国は。
最近の若い人は友達が嫌な思いをしていても「私には関係のないことだから」とか
「本人の問題」「巻き込まないで欲しい」などとすごく冷めた考え方をしています。
そのくせ自分が被害者の立場になったら「なんで助けてくれないの?」と抜かす。
呆れてものが言えません。
目上の人に対する敬意も知らないし言葉遣いも悪い。
とにもかくにも人を小ばかにした口調や態度をする。
常に上から目線の若者が増えました。
その若者の親世代がそういう人間で溢れているからです。
それらの原因はすべて「思いやりの欠如」だと思っています。
それを教えてこなかった大人たちに責任がある。
こんな世の中だからこそ、そんな若者たちだからこそ、この作品を是非読んで欲しい。
勿論、こういう気持ちを忘れてしまっているバブル世代の大人たちにも。
人が人を大事にしないでどうするんだ。
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RAINBOW (1) (ヤングサンデーコミックス) コミック – 2003/4/5
▼第1話/After the rain▼第2話/Breaking away▼第3話/Carry on▼第4話/Down by law▼第5話/Eagle fly free▼第6話/Falling higher▼第7話/Going down▼第8話/Hearts on fire▼第9話/In flames ●主な登場人物/水上真理雄(マリオ。17歳。女子高生に暴行を加えようとした担任教師に重傷を負わせ、殺人未遂で少年院へ)、桜木六郎太(アンチャン。18歳。マリオたちから慕われる兄貴分。自身の罪状は親殺しらしい)●あらすじ/昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいた。マリオたちはいきなり六郎太にケンカをしかけるが、逆に叩きのめされてしまうBだが六郎太は殴り倒しただけでそれ以上は何もせず、さらに煙草をみんなにまわす優しい男だった。それまで馴染みのなかった年長者の優しさに触れ、マリオたちは六郎太を慕いだす(第1話)。●本巻の特徴/まだ敗戦の傷跡が残っていた昭和30年(1955年)の日本。湘南特別少年院の二舎六房に六人の少年が堕ちてきた。大人が起こした戦争のあおりを喰らって心に傷を負い、それぞれの理由で犯罪に手をそめて、社会のクズと蔑まれるようになってしまった少年たち。マリオをはじめとする六人と、そこで出会ったアンチャンこと六郎太との間には、いつしか友情と絆が芽生え、「再来年の夏、外(シャバ)に出る」ことを唯一の、そして大いなる夢として心に抱き、過酷な日々を乗り越えていく。安部譲二・原作、柿崎正澄・作画によるリアリティーあふれる物語の第1集。本巻では、ジョーとスッポンの脱走のエピソードを中心に描かれる。●その他の登場人物/遠山忠義(ヘイタイ。17歳。罪状は暴力行為・不法監禁容疑)、野本龍次(バレモト。17歳。詐欺横領・置き引き)、松浦万作(キャベツ。17歳。暴行傷害・飲酒等不良行為)、横須賀丈(ジョー。16歳。暴行傷害・不純異性交遊)、前田昇(スッポン。16歳。多額窃盗累犯)、石原(少年院の教官。だが矯正教育者としての自覚はまるでなく、歪んだ感覚で少年たちに接する)●その他のデータ/巻末には、安部譲二、柿崎正澄両作者のあとがきを収録。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2003/4/5
- 寸法12.8 x 1.1 x 18.2 cm
- ISBN-104091530311
- ISBN-13978-4091530318
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2003/4/5)
- 発売日 : 2003/4/5
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4091530311
- ISBN-13 : 978-4091530318
- 寸法 : 12.8 x 1.1 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,608位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年7月12日に日本でレビュー済み
はだしのゲンを思い出しました。断っておきますが、決して悪い意味ではありません。
いつの時代、場所でも力による戦争等の権力闘争のツケは必ず一番弱い者達が負う羽目になります。。
マンガ的にはこういうテーマは最近珍しいと思うのですが、しっかりと現代のマンガとして成り立っていると思います。絵が少し苦手かなとも思いましたがその辺は好みかもしれません。最初は、暑苦しいマンガかな?とも思いましたが気が付くと敗戦後の日本の中にいました(笑)
実際に子供達にあえて暴力体験をさせる事はあってはならないことですが、痛みが分からなければいつかはそれを行う立場になってしまう可能性がある。
そういった一線を超える前にこうゆう作品をたくさん読めれば、実際に体験しなくとも1/100でも人の事を考えられる人間になると思います。(これを読んで、石原や佐々木になりたい等と考える子供は手遅れかもしれませんが、、、)
よく、所詮はマンガや小説の中だけだといいますが、それらを書くのも、読むのも同じ人間です。言葉だけの思いやりを説くより100倍効果があるはず!
いつの時代、場所でも力による戦争等の権力闘争のツケは必ず一番弱い者達が負う羽目になります。。
マンガ的にはこういうテーマは最近珍しいと思うのですが、しっかりと現代のマンガとして成り立っていると思います。絵が少し苦手かなとも思いましたがその辺は好みかもしれません。最初は、暑苦しいマンガかな?とも思いましたが気が付くと敗戦後の日本の中にいました(笑)
実際に子供達にあえて暴力体験をさせる事はあってはならないことですが、痛みが分からなければいつかはそれを行う立場になってしまう可能性がある。
そういった一線を超える前にこうゆう作品をたくさん読めれば、実際に体験しなくとも1/100でも人の事を考えられる人間になると思います。(これを読んで、石原や佐々木になりたい等と考える子供は手遅れかもしれませんが、、、)
よく、所詮はマンガや小説の中だけだといいますが、それらを書くのも、読むのも同じ人間です。言葉だけの思いやりを説くより100倍効果があるはず!
2020年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Ordered by roommate.
2017年1月9日に日本でレビュー済み
第2次世界戦争が終わってから10年後、日本での生活状況は残酷であった。敗戦の影響を直接に受けた人は、戦争を起こした政府・政治家といった「社会的強者」ではなく、貧しさに苦しんだ「社会的弱者」であり、その弱者の中でもさらに弱者である「女性・子供たち」であった。 安部譲二・ 柿崎正澄「RAINBOW -二舎六房の七人」は、その残酷な時代に罪を犯して「湘南特別少年院」の二舎六房に入り、そこで出会った7人の男たちが、絶望的な少年院生活にもかかわらず、希望を失わずにその状況を乗り越えようとする物語である。
主な時代的背景は昭和30年。戦後を扱っている漫画の中、その貧しい状況から見られる「悲劇・悲しさ」を描いただけではなく、「希望・愛」も描いた作品である。主人公たちは特別な能力を持っているのではなく、どこでも見られる普通の少年たちであり、戦後の社会状況によってやむを得ず罪を犯したり、実際には何もしなかったのに濡れ衣を着せられたりして少年院に入ってきた少年たちである。この作品のストーリーは大きく二つに分けられる。作品の前半には、戦後の被害をそのまま受け、体にも心にも「痛み」を持っている「湘南特別少年院」・二舎六房の7人男たちが、 どうして少年院に入ったのか、少年院でどのような待遇を受けるのか、また、彼らが少年院でどうやって一人ひとりの「痛み」を治していくのかを。作品の後半には、出所後、彼らがそれぞれ自分たちの夢を叶うためにどのような人生を生きていくのかを物語っている。
戦争を経験した世代はもとより、戦争を経験したことない世代も。誰もがこの作品を読んでも共感・共鳴できると思う。というのは、絵も話も現実的であり、その作品の背景となる時代の状況・登場人物の行動や心理状態が上手く描写されているためである。作品に没入させるため、重要な場面では独白体で、悲しさ・挫折・喜び・希望を表現した構成が一番良かったと思う。しかしながら、その時代を上手く表現するためであるとはいえ、暴力的なシーン・扇情的なシーンが多い、このようなシーンが苦手な人は読みにくいかもしれない。
主な時代的背景は昭和30年。戦後を扱っている漫画の中、その貧しい状況から見られる「悲劇・悲しさ」を描いただけではなく、「希望・愛」も描いた作品である。主人公たちは特別な能力を持っているのではなく、どこでも見られる普通の少年たちであり、戦後の社会状況によってやむを得ず罪を犯したり、実際には何もしなかったのに濡れ衣を着せられたりして少年院に入ってきた少年たちである。この作品のストーリーは大きく二つに分けられる。作品の前半には、戦後の被害をそのまま受け、体にも心にも「痛み」を持っている「湘南特別少年院」・二舎六房の7人男たちが、 どうして少年院に入ったのか、少年院でどのような待遇を受けるのか、また、彼らが少年院でどうやって一人ひとりの「痛み」を治していくのかを。作品の後半には、出所後、彼らがそれぞれ自分たちの夢を叶うためにどのような人生を生きていくのかを物語っている。
戦争を経験した世代はもとより、戦争を経験したことない世代も。誰もがこの作品を読んでも共感・共鳴できると思う。というのは、絵も話も現実的であり、その作品の背景となる時代の状況・登場人物の行動や心理状態が上手く描写されているためである。作品に没入させるため、重要な場面では独白体で、悲しさ・挫折・喜び・希望を表現した構成が一番良かったと思う。しかしながら、その時代を上手く表現するためであるとはいえ、暴力的なシーン・扇情的なシーンが多い、このようなシーンが苦手な人は読みにくいかもしれない。
2015年2月11日に日本でレビュー済み
悪人がとにかくゲスく、とにかく悪い。
そいつらに、深い絆の仲間と共に立ち向かう。
策を立てるも、結局は失敗して、最後はギリギリの勝利・・・が基本な作品。
上記の内容や時代設定の為、なんだか80~90年代のマンガみたいで、ベタで古臭いです。
が、今はそういうベタな展開のマンガが少なく、絵も今どきな為に、逆に新鮮に感じます。
ハマると、たまに差し込まれるオサレな詩もカッコよく感じます(笑)
そいつらに、深い絆の仲間と共に立ち向かう。
策を立てるも、結局は失敗して、最後はギリギリの勝利・・・が基本な作品。
上記の内容や時代設定の為、なんだか80~90年代のマンガみたいで、ベタで古臭いです。
が、今はそういうベタな展開のマンガが少なく、絵も今どきな為に、逆に新鮮に感じます。
ハマると、たまに差し込まれるオサレな詩もカッコよく感じます(笑)
2012年9月4日に日本でレビュー済み
私が大好きな漫画です。
最高に面白い。
こんなに心がアツくなる漫画そうそうないと思います。
戦後間もない少年院での、少年たちの物語。
まずは1巻を読んでみてほしいです。
最高に面白い。
こんなに心がアツくなる漫画そうそうないと思います。
戦後間もない少年院での、少年たちの物語。
まずは1巻を読んでみてほしいです。
2015年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小難しい話でもなんでもないのに、なんかすごくつまらなかった。
時代を考えれば、結構当たり前にあったと思えるようなストーリーで、特に引き込まれるところがない。
時代を考えれば、結構当たり前にあったと思えるようなストーリーで、特に引き込まれるところがない。