萩尾望都氏といえば、やはり長編ストーリー漫画のイメージが
強いのですけれども、本作は素晴らしい短編集です。
2006年4月から2007年5月にかけて雑誌「flowers」に掲載された
10編を収録。収録作品中、わりと普通?という短編もありますが、
「山へ行く」「メッセージ」「くろいひつじ」まで読み進めた時点で
☆5では足りない感じ。ラスト「柳の木」で☆の数が虚数空間へぶっ飛びました!
わずか20頁の短編ですが、この作品を読むことが出来て本当に良かった…。
何度読んでも、Anywhere but Here から帰ってこられなくなります。
ヒトコマヒトコマ、丁寧に読んでいるうちに、帰りたくなくなる。
しかも、二度目の模倣はないのが確実な構成なので益々帰りたくなくなる。
本作はAnywhere but Here シリーズ第1巻として、世界観(とゆうか登場人物)
を共有したりしなかったりの2巻(2009年)3巻(2011年)で完結のようですが、
続刊は何と云っても「はい、これ漫画ですよ〜。虚数空間から戻っておいで〜」と
読者に呼びかけるための帰りのチケットのような感じです。勿論面白いのですが、
何故か昔のラブコメのような連作もあったり「ここではない★どこか」度は低し。
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ここではない★どこか 山へ行く: ここではない・どこか 1 (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1) コミック – 2007/6/26
萩尾望都
(著)
「そうだ、今日は山へ行こう」小説家の生方(うぶかた)さんは、目ざめと同時に浮かんだ思いつきを即実行に移そうと試みるのだが…。日常と非日常とのひずみにある不思議を、イマジネーション豊かにすくい上げた名手の傑作短編集。
●収録作品/山へ行く/宇宙船運転免許証/駅までムゲン/メッセージ/あなたは誰ですか/ゆれる世界/くろいひつじ/貴婦人/ビブラート/柳の木
●収録作品/山へ行く/宇宙船運転免許証/駅までムゲン/メッセージ/あなたは誰ですか/ゆれる世界/くろいひつじ/貴婦人/ビブラート/柳の木
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/6/26
- ISBN-10409167027X
- ISBN-13978-4091670274
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/6/26)
- 発売日 : 2007/6/26
- 言語 : 日本語
- コミック : 191ページ
- ISBN-10 : 409167027X
- ISBN-13 : 978-4091670274
- Amazon 売れ筋ランキング: - 298,070位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
柳の木の評判が良くて買ってしまった部類ですが、何も知らずに読み始めて最後に柳の木に出会ったらと思うと。。。
萩尾望都の作品は衝撃的なものが多い中この短編集は柳の木を除き可もなく不可もなくな短編が収められています。
ある意味惰性で読んでいると最後に超傑作が来ます。
掲載順に読むことを強くお勧めします。
何度読んでも涙が止まりません。
萩尾望都の作品は衝撃的なものが多い中この短編集は柳の木を除き可もなく不可もなくな短編が収められています。
ある意味惰性で読んでいると最後に超傑作が来ます。
掲載順に読むことを強くお勧めします。
何度読んでも涙が止まりません。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やはり萩尾望都さんの作品は素晴らしいです。心にグサッと突き刺さります。
2015年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに萩尾さんの作品をまとめて読みました。
「11人いる」以来のかくれファンとしては、面白く読まさせていただきました。
このシリーズ一作目は、映像的に大変素晴らしい画面構成で、映画的な背景展開も良かったと思います。
「11人いる」以来のかくれファンとしては、面白く読まさせていただきました。
このシリーズ一作目は、映像的に大変素晴らしい画面構成で、映画的な背景展開も良かったと思います。
2011年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生まれてこなかったらよかったのにと叫ぶ少女の心を開かせた異形の者、しかしある日を元少女はそれを排除する。家族なのに…いや家族だからこそわかりあえないものがある。
そういう残酷な人間のあり方を、明晰なタッチで描いた作品です。
希望に賭けようとする話も、しみじみとした話も、ぎょっとする話もあります。皆心を打ちます。
とりわけ最後の「柳の木」は素晴らしい作品です。
ほぼ固定した視点から書かれ台詞もほとんどありません。しかし、再読すれば全く無駄のないコマ運びに驚き、人物や木の細かな表情にまた涙する事になります。漫画でなければ描けない心の物語がここにはあります。
還暦になんなんとする著者が、これほどみずみずしい作品を世に送ることができるとは。萩尾望都さんは至宝ですね。
そういう残酷な人間のあり方を、明晰なタッチで描いた作品です。
希望に賭けようとする話も、しみじみとした話も、ぎょっとする話もあります。皆心を打ちます。
とりわけ最後の「柳の木」は素晴らしい作品です。
ほぼ固定した視点から書かれ台詞もほとんどありません。しかし、再読すれば全く無駄のないコマ運びに驚き、人物や木の細かな表情にまた涙する事になります。漫画でなければ描けない心の物語がここにはあります。
還暦になんなんとする著者が、これほどみずみずしい作品を世に送ることができるとは。萩尾望都さんは至宝ですね。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「柳の木」は何度も読み返し、そのたびにウルウルしています。「ここではないどこか3」の「春の小川」でも泣きました。この作品でも何度もウルウルしました。もう40代後半の年齢のためか以前よりも少し涙もろくなったことは否定しませんが、「十年目の毬絵」を20代の頃に読んだときにも涙こそ流しませんでしたが、ほば同じ感情をになったような気がします。萩尾望都という漫画家と同じ時代を生きることができて幸せです。
2011年3月9日に日本でレビュー済み
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本誌のレビューで「柳の木」が凄く評判がいい。
どんな話かGoogleで検索して調べてみた。
そこでネタバレのあるページに行き当たってしまった。
その後、急いで本誌を購入し、「柳の木」を読んでみた。
何度読み直しても、涙が止まらない・・・。
自己責任ながらネタバレページに行き当たったことを
一生後悔するだろう。
どんな話かGoogleで検索して調べてみた。
そこでネタバレのあるページに行き当たってしまった。
その後、急いで本誌を購入し、「柳の木」を読んでみた。
何度読み直しても、涙が止まらない・・・。
自己責任ながらネタバレページに行き当たったことを
一生後悔するだろう。
2013年4月21日に日本でレビュー済み
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萩尾望都先生の作品ということで、ユニークな設定を期待してしまいましたが、割と普通で、期待していた分、評価がこのようになってしまいました。