佐藤史生の先見性はあまりに時代の先を行っており、時代が追いついてきた最近になって評価が高まって来たように思います。
魔術師さがしのシュチエーションは最近よくみかけるものですが、この作品の描かれた当時にこの発想とこの話ってのはどれほどの創造力が必要だったかと思うと佐藤史生の才能に驚かされます。
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魔術師さがし (PFビッグコミックス) コミック – 2000/11/20
佐藤 史生
(著)
魔法に支配された不可思議な生物が棲むパンタレイ島。島に召還された名だたる魔術師たちの攻防。表題作とその番外編描きおろし他を収録。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2000/11/20
- ISBN-10409172213X
- ISBN-13978-4091722133
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商品の説明
出版社からのコメント
魔法に支配された不可思議な生物が棲むパンタレイ島。島に召還された名だたる魔術師たちの攻防。表題作とその番外編描きおろし他を収録。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2000/11/20)
- 発売日 : 2000/11/20
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 409172213X
- ISBN-13 : 978-4091722133
- Amazon 売れ筋ランキング: - 65,655位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2017年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2004年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作者は基本的にSF作家ですが、設定命!の未来空想というわけではありません。かといって単に場面が空想世界なだけの人間ドラマでもないのです。
フィクションの世界の設定が押しつけがましくなく必要最小限の解説しかないのですが、それが絶妙のバランスになっています。
SF通には自分なりの空想の余地を与え、SFに疎くても人間ドラマとして十分の深みを持っているのです。自分自身で想像しながら、感じながら、読むことにより魅力を増してゆくのです。
逆にこのことが、流すようにマンガを読む人には難解に感じてしまうのがカルト作家と呼ばれる所以かもしれません。
この作品はタイトルに魔術師という言葉が使われていますが、剣と魔法のファンタジーというわけではありません。導入部の手法はそれに近いものですが、よい意味で裏切られることでしょう。
SF・ファンタジー・人間ドラマ、どれも好き!という方にはお勧めの一品です。
佐藤史生の世界になじんできたら長編の「夢みる惑星」と「ワン・ゼロ」をぜひどうぞ。
フィクションの世界の設定が押しつけがましくなく必要最小限の解説しかないのですが、それが絶妙のバランスになっています。
SF通には自分なりの空想の余地を与え、SFに疎くても人間ドラマとして十分の深みを持っているのです。自分自身で想像しながら、感じながら、読むことにより魅力を増してゆくのです。
逆にこのことが、流すようにマンガを読む人には難解に感じてしまうのがカルト作家と呼ばれる所以かもしれません。
この作品はタイトルに魔術師という言葉が使われていますが、剣と魔法のファンタジーというわけではありません。導入部の手法はそれに近いものですが、よい意味で裏切られることでしょう。
SF・ファンタジー・人間ドラマ、どれも好き!という方にはお勧めの一品です。
佐藤史生の世界になじんできたら長編の「夢みる惑星」と「ワン・ゼロ」をぜひどうぞ。
2004年7月8日に日本でレビュー済み
読む者によって実に様々な印象を受ける作家である。これは、この作家が実に様々な事を作品に盛り込んでいるからであろう。
例えば、コンピュータの世界で魔術師(Wizard)と言えば、絶大な権限を持つ管理者、あるいは超絶技巧を持つプログラマ等を指す。仮想世界の管理者として実にふさわしい呼び方では無いか?また、確か pangloss とはラテン語であらゆる言語を示す。これもまた、自然言語を相手とするエキスパートシステムの名としてふさわしい。(実は Dr. Pangloss はある劇作の登場人物でもあり、これもまた見事に繋がっている)
メインテーマの一つはこの Pangloss を軸とする人工知能の目覚めであるが(エキスパートシステムは決して人工知能と成ることが無い)、他にも、常時仮想世界に繋がれた人間等の SF にありがちな設定等も随所にちりばめられている。
それらを独特の風景で包んで、かつ実に魅力有るキャラクター達を描き出す事によって、他に何処にもない世界を構築している。
こういった物語は何度も読んで欲しい。読むたびに新しい発見が有るだろう。
例えば、コンピュータの世界で魔術師(Wizard)と言えば、絶大な権限を持つ管理者、あるいは超絶技巧を持つプログラマ等を指す。仮想世界の管理者として実にふさわしい呼び方では無いか?また、確か pangloss とはラテン語であらゆる言語を示す。これもまた、自然言語を相手とするエキスパートシステムの名としてふさわしい。(実は Dr. Pangloss はある劇作の登場人物でもあり、これもまた見事に繋がっている)
メインテーマの一つはこの Pangloss を軸とする人工知能の目覚めであるが(エキスパートシステムは決して人工知能と成ることが無い)、他にも、常時仮想世界に繋がれた人間等の SF にありがちな設定等も随所にちりばめられている。
それらを独特の風景で包んで、かつ実に魅力有るキャラクター達を描き出す事によって、他に何処にもない世界を構築している。
こういった物語は何度も読んで欲しい。読むたびに新しい発見が有るだろう。