女の子ものがたり、上京ものがたりの最終シリーズだけど、
これはいつもの西原さんらしい毒舌エッセイ。
だけど「うつくしいのはら」を手元に置いておきたくて買ってしまいました。
短いんだけど、悲しいのに美しく澄んだ物語。
希望が持てない状況でも努力を続けること。家族を愛し守ること。
鴨ちゃんとの時間があったからこその作品に読んだら、やっぱり泣いてしまいましたよ。
浦沢氏のPLUTO（プルートゥ）をプルートと書いてしまい注意を受けたことから、
「いつまでも交わらない交響曲みたいな物語」がPLUTOを挫折した私には言い得て妙。
ぼくんち番外編、こういちくんの物語もいい。
絵がヘタという意見もあるが、絵本のようなシンプルな線使いと海辺で育った作者ならではの
やさしく深い海の色は物語の行間になっていると思う。
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