この作品は、掲載が始まった頃はあまり面白いと思っていなかったのですが、連載を追って読んでいるうちにどんどん引き込まれて行きました。
このマンガは本当に飛び飛びにしか掲載されなかったので、足掛け4年連載されたのですが全16話しかありません。このマンガではとても深い問いが投げかけられているのですが、連載時は一つ一つの問いについて考えはするものの、問いの全体像が見えなくて、なんだか奇妙に浮いた感じがありました。しかし、単行本が出て読み直してから、このマンガの重厚さに改めて圧倒されたました。このマンガがとても興味深い、深い内容のマンガだと言うことは、単行本になってから気付いたのです。
いろいろな、奇想天外な外見をした宇宙人たちが出てきて、人間とは何か、文明とは何かという問いが発せられ、それについて話し合うという設定がとても好きでした。私にとって、これだけちゃんとした「ものを考える」系のSFは正直初めてでした。ストーリー設定、テーマ設定、どちらもとてもしっかりしていて読み応えがあるだけでなく、実際に現在の人類が抱えている問題に、深くコミットしていると思います。
「理解しあう」ということがどういうことなのか、ということについて考えさせられます。異星人との会話も、哲学と科学が入り混じったような会話で、子どものころ面白いと思っていたSFというのはまさにこういうものだったなと思いました。
お薦めできる作品です。
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宇宙家族ノベヤマ 1 (ビッグコミックス) コミック – 2007/2/28
岡崎 二郎
(著)
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/2/28
- ISBN-104091810896
- ISBN-13978-4091810892
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/2/28)
- 発売日 : 2007/2/28
- 言語 : 日本語
- コミック : 220ページ
- ISBN-10 : 4091810896
- ISBN-13 : 978-4091810892
- Amazon 売れ筋ランキング: - 261,245位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月3日に日本でレビュー済み
2014年4月26日に日本でレビュー済み
「DNAの呪縛からは逃げられない」といった文章がいたるトコロに出てくるのだがそれがすごく印象的だ。
生物学的な視点で描かれたSF(スペースファンタジー)で、「宇宙人はどこかに必ずいる」と思っている人、SF映画が好きな人は面白いと感じるはず。
さらに私のように生物(せいぶつ)も好きな人間には「ハマりすぎるくらいハマる」作品だと思う。
この話は生物に造詣が深く、サイエンス・フィクションに定評がある作者ならではの切り口の作品だ。
「この話って、なんだか宇宙の何処かで繰り広げられてそうな話だな」って思うくらい妙に説得力あるんだよなぁ。
岡崎二郎はある種の天才だと思った最初の作品。
生物学的な視点で描かれたSF(スペースファンタジー)で、「宇宙人はどこかに必ずいる」と思っている人、SF映画が好きな人は面白いと感じるはず。
さらに私のように生物(せいぶつ)も好きな人間には「ハマりすぎるくらいハマる」作品だと思う。
この話は生物に造詣が深く、サイエンス・フィクションに定評がある作者ならではの切り口の作品だ。
「この話って、なんだか宇宙の何処かで繰り広げられてそうな話だな」って思うくらい妙に説得力あるんだよなぁ。
岡崎二郎はある種の天才だと思った最初の作品。
2007年4月6日に日本でレビュー済み
岡崎ファン(自称)としては、大変嬉しい作品です。岡崎先生でなければ描けない「世界」です。
昔懐かしい「宇宙家族ロビンソン」へのオマージュかとも思ってしまいましたが、
さすがにその本質の捉え方は見事です。
「家族とは?」「コミュニケーションとは?」「文明とは?」「生命とは?」
無茶苦茶悩む問題を提示してくれています。
それが絵とあいまって、誰にも真似のできない世界を構築しています。
懐かしい「アフター0」の第一巻(旧版と新版)を読み直しました。
「大いなる眠り子」「種を蒔く男」など、この作品の原点ともいえるものを再読しました。
17年間、ずっと(ちょっと嫌な表現ですが)哲学的な問題を「マンガ」で表現されてきたことに敬意を。
昔懐かしい「宇宙家族ロビンソン」へのオマージュかとも思ってしまいましたが、
さすがにその本質の捉え方は見事です。
「家族とは?」「コミュニケーションとは?」「文明とは?」「生命とは?」
無茶苦茶悩む問題を提示してくれています。
それが絵とあいまって、誰にも真似のできない世界を構築しています。
懐かしい「アフター0」の第一巻(旧版と新版)を読み直しました。
「大いなる眠り子」「種を蒔く男」など、この作品の原点ともいえるものを再読しました。
17年間、ずっと(ちょっと嫌な表現ですが)哲学的な問題を「マンガ」で表現されてきたことに敬意を。
2013年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも冷徹に人類を描くSFショートショートの達人が辛口でありながら未来への希望を託して文明論を展開する。家族そろって宇宙文明を訪問、という突飛な展開だが文明のもろ刃の剣を我々がどう使いこなせるのかを問い直す。1万年後、我々の文明は存在できるのか?次々と出てくる宇宙異文明のキャラも楽しい。
2009年7月16日に日本でレビュー済み
ほのぼのとした絵柄も含め、楽しく読むことの出来る作品。
テーマは重いかもしれないが、今この時この現実にはありえない
フィクションなので−−例えば、作中の世界情勢でいえば米ロ中が日本の恒星間飛行など
認めるはずもなく、恒星間飛行の仕組みや搭載機の性能など詳細な説明も無く−−娯楽作品として気楽にお読みください。
長女が父親に反抗するところなど、宇宙家族ロビンソンへの敬意なんでしょうね。
テーマは重いかもしれないが、今この時この現実にはありえない
フィクションなので−−例えば、作中の世界情勢でいえば米ロ中が日本の恒星間飛行など
認めるはずもなく、恒星間飛行の仕組みや搭載機の性能など詳細な説明も無く−−娯楽作品として気楽にお読みください。
長女が父親に反抗するところなど、宇宙家族ロビンソンへの敬意なんでしょうね。
2007年5月28日に日本でレビュー済み
とてもすばらしい作品。
あまりに良すぎて、泣きました。家族愛から超高度な知性を持った文明との接触まで、振れ幅広くドラマが進行しますが、読み進んでいくにつれ、「愛」とか「生きる事」についていやがうえにも考えさせられる。こういう作品は、各国語に翻訳して出版すべきとさえ思います。きっと、ともすると幼稚なイメージが先行しがちな日本の漫画がポジティブに見直されるきっかけにもなるのではないでしょうか?
絵柄は可愛く子供っぽいのに、内容はとても壮大。次の巻(つづき)が気になりますが、たとえ万が一、コケたとしても(!)、1巻のこの内容だけで意義があると思う。他の作品にも興味を持った。設定もユニークかつ現実味のあるものなので、SFとか好きな人もそうでない人も楽しめる内容かなぁ。読んでみて損はない作品でしょう!
ひとにとって知性、分別というものが如何に大事なものなのか、という事がわかる内容にもなっています。私は、ここ最近の時代で、現時点、ここまで感動した漫画はないです。
あまりに良すぎて、泣きました。家族愛から超高度な知性を持った文明との接触まで、振れ幅広くドラマが進行しますが、読み進んでいくにつれ、「愛」とか「生きる事」についていやがうえにも考えさせられる。こういう作品は、各国語に翻訳して出版すべきとさえ思います。きっと、ともすると幼稚なイメージが先行しがちな日本の漫画がポジティブに見直されるきっかけにもなるのではないでしょうか?
絵柄は可愛く子供っぽいのに、内容はとても壮大。次の巻(つづき)が気になりますが、たとえ万が一、コケたとしても(!)、1巻のこの内容だけで意義があると思う。他の作品にも興味を持った。設定もユニークかつ現実味のあるものなので、SFとか好きな人もそうでない人も楽しめる内容かなぁ。読んでみて損はない作品でしょう!
ひとにとって知性、分別というものが如何に大事なものなのか、という事がわかる内容にもなっています。私は、ここ最近の時代で、現時点、ここまで感動した漫画はないです。
2016年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろな宇宙人に会って話をするだけの単調な漫画です。
宇宙人それぞれの個性も不服です。
宇宙人それぞれの個性も不服です。
2007年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「宇宙家族」というタイトルと絵で、ほのぼのSFを期待して買ったのですが、読後感の悪さにむかむかしました。
設定が、主人公のオジサンのエゴに忠実な夢の世界になっています。主人公は長男にDNAを伝えただけで宇宙旅行に行く資格があるので何もしなくてよく、本来家長がすべきことは若い添乗員がやってくれ、妻は毎日和食を手作りし、長女は技術的なことをしてくれる。主人公は家族に感謝もほめ言葉も一切言わないどころか、家族が能力を発揮したり生き生きしてると、父の立つ瀬がないと不機嫌になる。父親として娘に、最低限でいいから愛情と説明責任を果たすべき場面でも、自分は何もせず、政府の人間に頼んで力ずくで言うことをきかせて、その後の会話もしない。なのに、なぜか、家族が団結して幸福だと思い込んでいる。....近頃の、退職後に家族で海外旅行をと思っていたら熟年離婚が待っていたという、オジサンにありがちのオレ様的カン違いの世界ですね。
若い女性が読むと、主人公の長女のせりふじゃないですが「こんなのが親と思うと寒気がする」ような設定になっています。
異星人文明についてもなんかいろいろ考察とかもあるのですが、1980年代ごろのSFマンガの二番煎じばかりで、911後のグローバル化時代にはもう当てはまらないようなネタを平気で使っているのにあきれました。
21世紀についていけないオジサンが、ノスタルジーにひたるために読むマンガとしては星4つでおすすめしてもいいですが、未来のある若い人や女性には星1つです。
設定が、主人公のオジサンのエゴに忠実な夢の世界になっています。主人公は長男にDNAを伝えただけで宇宙旅行に行く資格があるので何もしなくてよく、本来家長がすべきことは若い添乗員がやってくれ、妻は毎日和食を手作りし、長女は技術的なことをしてくれる。主人公は家族に感謝もほめ言葉も一切言わないどころか、家族が能力を発揮したり生き生きしてると、父の立つ瀬がないと不機嫌になる。父親として娘に、最低限でいいから愛情と説明責任を果たすべき場面でも、自分は何もせず、政府の人間に頼んで力ずくで言うことをきかせて、その後の会話もしない。なのに、なぜか、家族が団結して幸福だと思い込んでいる。....近頃の、退職後に家族で海外旅行をと思っていたら熟年離婚が待っていたという、オジサンにありがちのオレ様的カン違いの世界ですね。
若い女性が読むと、主人公の長女のせりふじゃないですが「こんなのが親と思うと寒気がする」ような設定になっています。
異星人文明についてもなんかいろいろ考察とかもあるのですが、1980年代ごろのSFマンガの二番煎じばかりで、911後のグローバル化時代にはもう当てはまらないようなネタを平気で使っているのにあきれました。
21世紀についていけないオジサンが、ノスタルジーにひたるために読むマンガとしては星4つでおすすめしてもいいですが、未来のある若い人や女性には星1つです。