恵まれた容姿も、頭脳も、何かに秀でた才能も持っていない、僕達普通の人々の日常は、
やっぱりどこか冴えなくて、
そんな冴えない日常を抜け出す道も実はほとんどない。(田西はやっぱり青山に完敗する)
でも、うだつがあがらなくても、
僕達はとてつもなくエモーショナルに毎日を送っているんだ、
ということを、丁寧に丁寧に描いていっているのが、
この漫画が多くの人たちを共感させる理由だと思っています。
そんな中、ボクシング篇が始まって、
田西の日常がどんどん「ドラマチック」になっていっています。
そうすると、
なんでもない日常の積み上げでこそ成り立つこの作品が、
ありふれた普通の漫画になってしまうのではないか、
とちょっとだけ心配したりします。
まだ全然面白いですけど。
「普通の生活」は実は煉獄のようだ、ということを
いまだに粛々と描き続けているという意味では、
「ハクバの王子様」のほうが、ちょっと上かも。
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ボーイズ・オン・ザ・ラン (6) (ビッグコミックス) コミック – 2007/5/30
花沢 健吾
(イラスト)
▼第55話/君の名は▼第56話/ゆれる▼第57話/安藤龍▼第58話/筆談▼第59話/ヘヴィー▼第60話/180秒▼第61話/マス▼第62話/ゴング▼第63話/あの男は今▼第64話/三匹▼第65話/夜のしじま
●主な登場人物/田西敏行(弱小ガチャガチャメーカーの営業マンだった28歳。現在、無職)、ハナ(田西の窮地を何度か救った女ボクサー。櫻田ジムで再会し、田西のトレーナーに。ろうあ者)
●あらすじ/櫻田ジムで出会った耳の聞こえない女に「安藤」という男と間違われた上、殴られて失神した田西。目覚めるとそこはリングの真ん中で、リングサイドでは会長が電話でがなり立てていた。どうやら、今日からジム入りすることになっていた安藤という男が、ケンカ騒ぎを起こしたらしい。だが、そんなことより田西の視線は、自分を殴ったかわいい女の子にくぎづけで…(第55話)。
●本巻の特徴/入会金2万円。月謝1万円。それと引き換えに得られるものはなんだ…? 田西、いよいよ四角いリングの隅っこへ!
●その他の登場人物/吉良(櫻田ジムの4回戦ボクサー。つるつる頭)、シューマイ(櫻田ジムの練習生。手話ができる)
●主な登場人物/田西敏行(弱小ガチャガチャメーカーの営業マンだった28歳。現在、無職)、ハナ(田西の窮地を何度か救った女ボクサー。櫻田ジムで再会し、田西のトレーナーに。ろうあ者)
●あらすじ/櫻田ジムで出会った耳の聞こえない女に「安藤」という男と間違われた上、殴られて失神した田西。目覚めるとそこはリングの真ん中で、リングサイドでは会長が電話でがなり立てていた。どうやら、今日からジム入りすることになっていた安藤という男が、ケンカ騒ぎを起こしたらしい。だが、そんなことより田西の視線は、自分を殴ったかわいい女の子にくぎづけで…(第55話)。
●本巻の特徴/入会金2万円。月謝1万円。それと引き換えに得られるものはなんだ…? 田西、いよいよ四角いリングの隅っこへ!
●その他の登場人物/吉良(櫻田ジムの4回戦ボクサー。つるつる頭)、シューマイ(櫻田ジムの練習生。手話ができる)
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/5/30
- ISBN-104091811957
- ISBN-13978-4091811950
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/5/30)
- 発売日 : 2007/5/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4091811957
- ISBN-13 : 978-4091811950
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,473位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年6月8日に日本でレビュー済み
最近スピリッツを毎週買うようになったのは「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の女ボクサー、ハナが出ているからだ。
金髪で女ボクサーというと、ごついヤンキーボクサー?というイメージだが、ハナは飾り気の無い美少女トレーナーだ。
しなやかな身体で繰り出すパンチ、最高にかっこいい!
また耳が聞こえないせいか、田西との間が絶妙にハズレるのが楽しい。
今までムカつく青山や、無神経なちはるの社会人編もイタイ面白さがあったが、
個人的にはボクシングジム編の方に夢中だ。
ハナ目的でジムに入った恋愛にまどう田西だが、ここで鍛錬して男になってほしいものだ。
6巻ではまだだが現在連載中の作品ではハナが悪い奴等にたちまわり、田西は相変わらずでハラハラさせられる。
7巻目は8月30日に発売らしいが次号も期待している。
金髪で女ボクサーというと、ごついヤンキーボクサー?というイメージだが、ハナは飾り気の無い美少女トレーナーだ。
しなやかな身体で繰り出すパンチ、最高にかっこいい!
また耳が聞こえないせいか、田西との間が絶妙にハズレるのが楽しい。
今までムカつく青山や、無神経なちはるの社会人編もイタイ面白さがあったが、
個人的にはボクシングジム編の方に夢中だ。
ハナ目的でジムに入った恋愛にまどう田西だが、ここで鍛錬して男になってほしいものだ。
6巻ではまだだが現在連載中の作品ではハナが悪い奴等にたちまわり、田西は相変わらずでハラハラさせられる。
7巻目は8月30日に発売らしいが次号も期待している。
2007年6月11日に日本でレビュー済み
再び田西の前に現れた青山のセリフ「なんだそりゃ。」は、前巻のちはるのセリフ「なにそれ。」と対応したものでしょう。その意味するところは、おそらく物語からの離脱。
田西のボクシングへの動機付けの一部には、「青山への復讐」「ちはるを取り戻す」といった部分が少なからずあったと思いますが、その情熱は、ちはると青山の「なにそれ」、「なんだそりゃ。」によってかわされ、永遠にかなわぬものになったのだと思います。
しかし田西は、目標を失って迷うことはなく、ほかに目標を見つけて、ボクシングを続けます。田西の行動は浅はか、スジが通らない、行き当たりバッタリ、そういう見方もあるかも知れませんが、そんな中に人間のしぶとさ、根底の生命力のようなものを感じました。
田西のボクシングへの動機付けの一部には、「青山への復讐」「ちはるを取り戻す」といった部分が少なからずあったと思いますが、その情熱は、ちはると青山の「なにそれ」、「なんだそりゃ。」によってかわされ、永遠にかなわぬものになったのだと思います。
しかし田西は、目標を失って迷うことはなく、ほかに目標を見つけて、ボクシングを続けます。田西の行動は浅はか、スジが通らない、行き当たりバッタリ、そういう見方もあるかも知れませんが、そんな中に人間のしぶとさ、根底の生命力のようなものを感じました。
2014年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リアルな人物描写がいいです。カッコ良すぎない、収まりが悪い、そんな展開が現実ですから。