花沢健吾が描くボーイズ・オン・ザ・ランは汚い。醜い。悲しい。
そして、面白い。
この話は駄目人間に対する人間賛歌だ。駄目人間には駄目人間たりうる理由がある。そして、そういう存在は決して少数ではない。もちろん、多数派ではないが。主人公である田西は駄目人間だが、最後の一歩を踏みとどまる。最後の一歩で大切なものを守ろうとする。駄目人間も、そうでない人間も最終的に大切なものを守ることが出来る人は少ない。そして、それに気付いていても見てみぬ振りをする。
そこを、その最後の大切なものを、身をとして守ろうとする男の物語。
正直この物語はイタイ。しかし、面白い。この痛みを理解できる人に、あと一歩踏み出してもらいたいという作者の人間賛歌だ。
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ボーイズ・オン・ザ・ラン (7) (ビッグコミックス) コミック – 2007/8/30
花沢 健吾
(イラスト)
▼第66話/タッチ▼第67話/ストイック▼第68話/セオリー▼第69話/チン▼第70話/ドライブ▼第71話/おもちゃ▼第72話/ランドリー▼第73話/帰ってきた男▼第74話/K.O▼第75話/廃墟▼第76話/主人公
●主な登場人物/田西敏行(弱小ガチャガチャメーカーの営業マンだった28歳。決闘に敗れ、恋に破れ、どん底の自分を変革すべくボクシングジムに入門)、ハナ(田西の窮地を何度か救った女ボクサー。櫻田ジムで再会し、田西のトレーナーに。ろう者)
●あらすじ/ハナと付き合うことになり、櫻田ジムの紹介で新聞配達の仕事も決まった田西。だが彼は、告白のときハナが言った重大な一言を聞き漏らしていた。それは彼女には夫がいるということ。自分の恋が不倫であることも知らず、初仕事前にハナとメール交換をしたりして、新たな人生に張りを感じていた田西だが…(第66話)。
●本巻の特徴/ハナとの初デートが、チンピラに囲まれ急転直下! 廃墟、拉致、金属バット。日常と背中合わせの非日常が、今ゆっくりと彼らをくわえ込む…!!
●その他の登場人物/吉良(櫻田ジムの4回戦ボクサー。つるつる頭)
●主な登場人物/田西敏行(弱小ガチャガチャメーカーの営業マンだった28歳。決闘に敗れ、恋に破れ、どん底の自分を変革すべくボクシングジムに入門)、ハナ(田西の窮地を何度か救った女ボクサー。櫻田ジムで再会し、田西のトレーナーに。ろう者)
●あらすじ/ハナと付き合うことになり、櫻田ジムの紹介で新聞配達の仕事も決まった田西。だが彼は、告白のときハナが言った重大な一言を聞き漏らしていた。それは彼女には夫がいるということ。自分の恋が不倫であることも知らず、初仕事前にハナとメール交換をしたりして、新たな人生に張りを感じていた田西だが…(第66話)。
●本巻の特徴/ハナとの初デートが、チンピラに囲まれ急転直下! 廃墟、拉致、金属バット。日常と背中合わせの非日常が、今ゆっくりと彼らをくわえ込む…!!
●その他の登場人物/吉良(櫻田ジムの4回戦ボクサー。つるつる頭)
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/8/30
- ISBN-104091814298
- ISBN-13978-4091814296
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/8/30)
- 発売日 : 2007/8/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 216ページ
- ISBN-10 : 4091814298
- ISBN-13 : 978-4091814296
- Amazon 売れ筋ランキング: - 437,747位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月20日に日本でレビュー済み
発売から10年以上経ってるけど僕は今頃読んだので、今更のの感想で恐縮ですが、思うところがあったので書かせていただきます。
現在2人の方がレビューを書いていて、一人は「星5つ」、もう一人は「星1つ」と見事に分かれています。
で、僕としては、どちらのレビューも的を射ていると思うのです。
と言うのは、この漫画は決して読んでいて気持ちのいいものではなく、むしろ胸糞が悪くなるからです。
だけど、なぜか読んでしまう。
そんな不思議な魅力もある。
だから、好き嫌いが見事に真っ二つに分かれる、ある意味不思議な感じのするマンガと言えますね。
おススメです・・・とは言えませんが(笑)、好きな人は好きだろうな、という感じですね。
まだ10巻(完結)まで読んでませんが、こんな世界観で主人公は報われるのだろうか?という感じです。
読みたくない気もするし、読んでみたい気もする、そんな不思議な感覚のマンガです。
現在2人の方がレビューを書いていて、一人は「星5つ」、もう一人は「星1つ」と見事に分かれています。
で、僕としては、どちらのレビューも的を射ていると思うのです。
と言うのは、この漫画は決して読んでいて気持ちのいいものではなく、むしろ胸糞が悪くなるからです。
だけど、なぜか読んでしまう。
そんな不思議な魅力もある。
だから、好き嫌いが見事に真っ二つに分かれる、ある意味不思議な感じのするマンガと言えますね。
おススメです・・・とは言えませんが(笑)、好きな人は好きだろうな、という感じですね。
まだ10巻(完結)まで読んでませんが、こんな世界観で主人公は報われるのだろうか?という感じです。
読みたくない気もするし、読んでみたい気もする、そんな不思議な感覚のマンガです。
2008年1月22日に日本でレビュー済み
社会にもまれる小市民が、悪戦苦闘しながらも自分を貫くという様な漫画は結構ありますが、
この漫画は似て非なるものですね。
自分を過大評価する暴走男の災難をただ書きつづっただけの漫画、と言った所でしょうか。
主人公含め「いい奴」と呼べる登場人物は殆ど居ません。
ライバル会社のイケメンと喧嘩したり、ボクシングを始めたり、主人公が色々と
挑戦することはしますが、どれも必死に頑張っている訳でも無く、行き当たりばったりで、
ただがむしゃらに行動しているだけです。
主人公を中心に様々なトラブルが発生しますが、それも全て自分が撒いた種であり、
同情出来るものではありません。
このコミックスを買った事によって、作者に印税が入ったと思うだけで不愉快です。
この漫画は似て非なるものですね。
自分を過大評価する暴走男の災難をただ書きつづっただけの漫画、と言った所でしょうか。
主人公含め「いい奴」と呼べる登場人物は殆ど居ません。
ライバル会社のイケメンと喧嘩したり、ボクシングを始めたり、主人公が色々と
挑戦することはしますが、どれも必死に頑張っている訳でも無く、行き当たりばったりで、
ただがむしゃらに行動しているだけです。
主人公を中心に様々なトラブルが発生しますが、それも全て自分が撒いた種であり、
同情出来るものではありません。
このコミックスを買った事によって、作者に印税が入ったと思うだけで不愉快です。