主人公昴はクラシックバレエの天才少女。
バレエの才能はすごいがそれ以外はボーっとしていて、
友人も少なく、かなり子供っぽく自己中心的な性格かも。
ただバレエに関してはまっすぐで純粋なので
理解者は多いし、彼女を好きな人もたくさんいます。
普通のバレエ漫画と違って、彼女はもうすでに完成された
天才という感じなので、成長ものというスタンスでは描かれません。
既存のスタイルにとらわれずに踊る彼女のポリシーと才能を
どれだけ回りに理解させられるかがストーリーの肝になっています。
そのぶん読者にとっては感情移入しづらい主人公ではあります。
ちょっと思ったのは、ダンスのパートナーに
「踊っているとき以外は死んでいるのか?」などと
言われるわりには、オシャレには興味があるらしく、
服や靴を衝動買いしている姿がみられます。
まあ年頃の女の子だし、実際には踊り以外に
まったく何もない人生なんていうことはなく、
恋愛や友情もそれなりに描かれているし、
好き勝手に振る舞うわりにはたくさんの人に愛されているのだが
本人にはそういう自覚はあまりないようです。
幼少のトラウマから家族に心を閉じているのと、
天才の孤独というか、自分は誰にもわかってもらえない、と
ちょっとナルシスト気味に、
他人に対して壁を作っている部分があるので
そのあたりが昇華されて、他人との絆を自然に受け入れられる
ようになれば、踊りにも本当の深みがでてきて、それが
彼女にとって真の「成長」になるのかもしれません。
今後はできれば同じような実力のライバルと競い合って欲しい。
主人公だけが天才で、周りが「おお!」とか言ってるだけじゃ
面白くないですからね。前作からずっと読んでいるので
今後の展開に期待しています。
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MOON 1: 昴ソリチュードスタンディング (ビッグコミックス) コミック – 2008/2/1
曽田 正人
(著)
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104091817467
- ISBN-13978-4091817464
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4091817467
- ISBN-13 : 978-4091817464
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,971位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月20日に日本でレビュー済み
スバル。どんどん迫り来る不幸に追い詰められて、打ちひしがれて、
不幸と戦ったり、逃げ出したりしながら、それでも自分の居場所を探す。
最初の白鳥の湖のスバルの解釈が全てを物語っているように思います。
「ひとしきり抵抗したあと、運命を受け入れて生きていく。」
ただ、今は開き直りに近い状態。まだまだ全開じゃない。
彼女の悪いところはスロースターターだということ。
異質に妖しく光るスイッチが入るのは、本当に追い詰められて
自分の何かを削りとって私にはバレエしかないと覚悟を決めたとき。
後半やっとスイッチが入り異質な空気が劇場に広がり始めた。
バレエの本場に乗り込んだ異人が、才能で全てを凌駕する!
やはりスバルは、望まれていない環境で苦しみながら自分を表現する様がよく似合う!
それにしても、あの終わり方は読者にとって惨い!
あそこで次に持ち越すとなると、2巻は圧倒的な説得力で観客を侵食すると
期待していいのよね!
スバルのゾーンに触れたニコは、いったい何を視たのか!!
パ・ド・ドゥでスバルは何を表現するのか!!
待ちきれない・・・
不幸と戦ったり、逃げ出したりしながら、それでも自分の居場所を探す。
最初の白鳥の湖のスバルの解釈が全てを物語っているように思います。
「ひとしきり抵抗したあと、運命を受け入れて生きていく。」
ただ、今は開き直りに近い状態。まだまだ全開じゃない。
彼女の悪いところはスロースターターだということ。
異質に妖しく光るスイッチが入るのは、本当に追い詰められて
自分の何かを削りとって私にはバレエしかないと覚悟を決めたとき。
後半やっとスイッチが入り異質な空気が劇場に広がり始めた。
バレエの本場に乗り込んだ異人が、才能で全てを凌駕する!
やはりスバルは、望まれていない環境で苦しみながら自分を表現する様がよく似合う!
それにしても、あの終わり方は読者にとって惨い!
あそこで次に持ち越すとなると、2巻は圧倒的な説得力で観客を侵食すると
期待していいのよね!
スバルのゾーンに触れたニコは、いったい何を視たのか!!
パ・ド・ドゥでスバルは何を表現するのか!!
待ちきれない・・・
2018年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵、話ともに質は下がった。
特に絵。好みの問題もあるけど、ドキッとくるものがあまりなかった。でも表現力はさすがだと思う。
話は、展開が早いこともあり、都合がいいように感じる部分はあった。
前作がすごかったから、読み終わった後の喪失感を埋めるのにはよかった。ハッピーエンドが好きなら読めばいいと思う。前作のすごさをそのままとっときたい人にはおすすめしない。
すばるというキャラクターは変わらないので、そこは嬉しかった。ちょっと可愛げが増した気はする。すばるは生き生きとしていて、ほんとにいいキャラクター。
特に絵。好みの問題もあるけど、ドキッとくるものがあまりなかった。でも表現力はさすがだと思う。
話は、展開が早いこともあり、都合がいいように感じる部分はあった。
前作がすごかったから、読み終わった後の喪失感を埋めるのにはよかった。ハッピーエンドが好きなら読めばいいと思う。前作のすごさをそのままとっときたい人にはおすすめしない。
すばるというキャラクターは変わらないので、そこは嬉しかった。ちょっと可愛げが増した気はする。すばるは生き生きとしていて、ほんとにいいキャラクター。
2008年3月1日に日本でレビュー済み
「昴」はストーリをつくるのがものすごく大変な漫画だと思う。ふつうのバレエ漫画なら、ライバルとの対決やバレエカンパニー内での競争などを描いて主人公の成長を描くものだが、昴はそういう既定路線を踏まない。ただ己の中で如何に納得のいく踊りに近づいていくかが描写される。しかもあまり言葉による説明をつけずに。私はバレエのことは何も知らないが、この作品を読んでバレエの奥の深さやその表現の無限の可能性に触れることができた気がする。昴の11巻が出て五年。もう作者はバレエについて描ききったものと思っていた。11巻に登場したFBI捜査官はまさに作者の分身であった気がする。昴の心情を完璧に理解し、彼女がこれから使うお金の額まで完璧に予言できる人物。作者と昴が深い恋仲に陥ろうという異質な展開の一歩手前で作者は全てを停止させ「バレエとは何か」という哲学的な思索に終止符を打ったかに思えた。今回の新刊は五年前の行き詰った展開を打破し、再びバレエ哲学の新たな旅路に着いた意欲作である。・・・なんて意気込まなくても、誰が読んでも楽しい一冊だと思う。超おすすめ。
2020年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元々、読みたいシリーズでしたので、無料で読めてうれしいです。
2008年3月29日に日本でレビュー済み
力強い線で描かれる絵が読む者を圧倒する。
「2部」の存在には不安もありましたが、読んで消し飛びました。
画力の更なる進化には目を瞠りました。
昴(や登場人物)の顔、表情が更に綺麗に魅力的になっている。
それだけでも1部を読んだ人にはお勧めしたい位。
め組の後半、キャラ絵の変化にがっくりした者には随分嬉しい復活になりました。
(少女漫画系のバレエ作品が好きな方には、こちらも是非とも読んでみてほしいです。)
昴の生命エネルギーに匹敵する存在は今後登場(浮上)するのでしょうか、今後の展開に期待です。
「2部」の存在には不安もありましたが、読んで消し飛びました。
画力の更なる進化には目を瞠りました。
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め組の後半、キャラ絵の変化にがっくりした者には随分嬉しい復活になりました。
(少女漫画系のバレエ作品が好きな方には、こちらも是非とも読んでみてほしいです。)
昴の生命エネルギーに匹敵する存在は今後登場(浮上)するのでしょうか、今後の展開に期待です。
2008年9月21日に日本でレビュー済み
富や名声ではないものを渇望してやまないダンスの天才・昴が、一流のバレエダンサーになるべく成長していく物語です。
個人的に好きだった「昴」の荒削りな画が、少しアニメチックになってしまった感じがしますが、前作「昴」ではしっかり描かれていなかった部分を新たに描いたり、深く掘り下げたり...と、「昴」ファン必見の作品だと思います。今回は「パ・ド・ドゥ(男女ペア)」とあって、再びロシアのあの人が登場します。そして、話が中途半端になっていた謎のダンサー・カティナも...
個人的に好きだった「昴」の荒削りな画が、少しアニメチックになってしまった感じがしますが、前作「昴」ではしっかり描かれていなかった部分を新たに描いたり、深く掘り下げたり...と、「昴」ファン必見の作品だと思います。今回は「パ・ド・ドゥ(男女ペア)」とあって、再びロシアのあの人が登場します。そして、話が中途半端になっていた謎のダンサー・カティナも...
2010年7月11日に日本でレビュー済み
前作に比べて、主人公の心情が分かりやすくなってますね。
また、本作品は、パートナーや監督、幼友達、親、ライバルなど、関係する登場人物が多くなり、
バレエ団員として公演するという分かりやすい展開で、前置きが長くなり、
感動的なシーンの登場までが長くなったように思います。
気になったのは作画です。理由は分かりませんが。
内容でも、女同士の戦いでバレエなのに、
さらにイケメンが登場する中、作画が綺麗になりすぎて、
少女マンガ(読んだことはないですが)のような感じになってしまいました。
また、一人になっても踊るといった踊りや生き方に対する、
主人公自身の体験に裏付けられた強い信念や意思が感じられる部分によさがあったのに、
主人公が一線を越える感動的なシーンまでが長いので、
主人公が単なる高飛車な、わがまま少女にしか見えない場面が多いです。
主人公も16歳になり、成長過程や話の展開が遅くなるので仕方ないことですが、
前作に比べると、ありきたりの少女マンガのように感じられてしまうので残念です。
また、本作品は、パートナーや監督、幼友達、親、ライバルなど、関係する登場人物が多くなり、
バレエ団員として公演するという分かりやすい展開で、前置きが長くなり、
感動的なシーンの登場までが長くなったように思います。
気になったのは作画です。理由は分かりませんが。
内容でも、女同士の戦いでバレエなのに、
さらにイケメンが登場する中、作画が綺麗になりすぎて、
少女マンガ(読んだことはないですが)のような感じになってしまいました。
また、一人になっても踊るといった踊りや生き方に対する、
主人公自身の体験に裏付けられた強い信念や意思が感じられる部分によさがあったのに、
主人公が一線を越える感動的なシーンまでが長いので、
主人公が単なる高飛車な、わがまま少女にしか見えない場面が多いです。
主人公も16歳になり、成長過程や話の展開が遅くなるので仕方ないことですが、
前作に比べると、ありきたりの少女マンガのように感じられてしまうので残念です。