■すごい造本企画力。15000円コースだけど「楳図かずお」を、最高の状態でいただけました。
■祖父江慎+コズフィッシュが、またまた、いい仕事をしてる。
■しばらく文庫でしか読めなかった「わたしは真悟」。文庫で読んだから、まあいっか、と思ってましたが、急にデラックスなやつが、お久しぶりに再発されたので、えいやあと買ってみた。
えっ、15000円コース。少年少女が買える値段の「マンガ」じゃないぞ。と思いつつも、
再発を促した楳図かずおイベントに感謝。早速、読み始める。
■文庫版と、全然違う。作画に感性がしっかりとフィットして、すばらしい臨場感。
ページが大きいのと、線が繊細なこと、祖父江慎+コズフィッシュの造本/ビジュアル演出。
これは、15000円の価値がある「プロダクト」だと、すごく納得しました。
なんというか、「マンガ本」自体が、エンタメしてる。
そのままルーブル美術館に永久保存にも耐えうる「作品+プロダクト」になっている。
祖父江慎+コズフィッシュよ、ありがとう。
■楳図かずおの作画は、もともと細密なので、B5サイズで読みたい気もする。
イベントには行っていないけれど、東京タワーから跳ぶ、悟と真鈴の等身大の壁紙とかあったらいいな。
この作品のコアとなる「おぼこさ」も、文庫の呪縛から解かれたように、再び二人が踊り始める。
15000円で、どんな楽しみが買える?と問うた時、これに15000円は、よい投票の1つだと思います。よ。
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わたしは真悟 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 11) コミック – 2009/12/26
楳図 かずお
(著)
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デビュー50周年を超えてなお評価の高まる、楳図かずおの“選集決定版”【楳図PERFECTION!】。その第11弾は、現在のネット社会への警鐘とも言える傑作『わたしは真悟』。カラーページ、すべて再現!!
- 本の長さ300ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/12/26
- ISBN-104091828655
- ISBN-13978-4091828651
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/12/26)
- 発売日 : 2009/12/26
- 言語 : 日本語
- コミック : 300ページ
- ISBN-10 : 4091828655
- ISBN-13 : 978-4091828651
- Amazon 売れ筋ランキング: - 172,554位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年2月25日に日本でレビュー済み
「奇跡は誰にでも一度おきる、だがおきたことには誰も気がつかない」
繰り返し書かれるこの言葉と、時折挟まれる、過去を振り返りながらこちらに語り掛けてくるような真悟のモノローグ。
最後まで読んで漸く真悟の本当の正体と、自分と誰か(人によっては何かの)間にも生まれていただろう、もう失われてしまったソレの存在に読者も気付かされる。(ちなみに〝アイ〟ではないと思う。そもそもあの言葉が残るまでに意味が変質してしまっているし、アイという言葉も全然意味の違う単語からの継ぎ接ぎ)
1番気付いて欲しかったであろう2人には恐らく伝わっていないのが何とも切ない。
そもそも真悟の名前も、彼が生まれた事すら2人は知らないのだから。
この作品に出会えて良かった。
もし媒体を問わず名作を10選べと言われたら間違いなく選ぶ作品の一つ。
繰り返し書かれるこの言葉と、時折挟まれる、過去を振り返りながらこちらに語り掛けてくるような真悟のモノローグ。
最後まで読んで漸く真悟の本当の正体と、自分と誰か(人によっては何かの)間にも生まれていただろう、もう失われてしまったソレの存在に読者も気付かされる。(ちなみに〝アイ〟ではないと思う。そもそもあの言葉が残るまでに意味が変質してしまっているし、アイという言葉も全然意味の違う単語からの継ぎ接ぎ)
1番気付いて欲しかったであろう2人には恐らく伝わっていないのが何とも切ない。
そもそも真悟の名前も、彼が生まれた事すら2人は知らないのだから。
この作品に出会えて良かった。
もし媒体を問わず名作を10選べと言われたら間違いなく選ぶ作品の一つ。
2009年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は個人的に、楳図かずおの全作品の中で1番好きな作品です。
ホラーでもないし、思いっきりなSFでもない、不思議なジャンルの作品ですね。
幸運にも雑誌掲載時にリアルタイムで読んでいたのですが、絵の美しさ(特に扉絵)と共に、
その先が読めない展開に、「楳図先生、凄い高みに行っちゃったな〜」と、怖くなる程でした。
しょこたんが、楳図先生の事を「神」と言ってますが、この作品を描いてた当時の先生は、
確かに神がかっていたと思います。
さて、このパーフェクションシリーズが発売になる度に賛否両論巻き起こす
装丁や編集の感想ですが、1巻と2巻では本の厚さが違いました。
この後の巻も厚さがバラバラになると思います。
カバー等外見の装丁はシンプルで好感が持てましたが、肝心な中身には唖然としました。
>>雑誌連載時カラー80ページ、単行本収録時追加カラー156ページのすべてを完全収録!!<<
とありましたが、原稿のカラーリングをそのまま収録している訳ではありません(涙)
フルカラーのページは原稿そのまま収録していますが、2色カラーのページは、
装丁者が勝手に緑・黄・青色などに色を変えてしまっています。
2色カラーは、赤と黒(墨汁の赤と黒だと思って下さい)を×合わせた色を使用するので、
上記のようなカラフルな色の原稿は、ありえないのです。
そして使用している紙なのですが、ページによって違った紙を使用してて、
読み進めて行く内にその都度、「紙が違うっ!」と、物語から引き離されます。
これを【完全版】と謳うには疑問が残りますがな。
★は、あくまで作品の内容に5個です。
装丁者のアレンジにより作品の雰囲気は幾分か失われていますし。
全6巻の刊行で、値段も安くはない本なので、読めればいい・・・という人だけ購入した方が良いと思います。
ホラーでもないし、思いっきりなSFでもない、不思議なジャンルの作品ですね。
幸運にも雑誌掲載時にリアルタイムで読んでいたのですが、絵の美しさ(特に扉絵)と共に、
その先が読めない展開に、「楳図先生、凄い高みに行っちゃったな〜」と、怖くなる程でした。
しょこたんが、楳図先生の事を「神」と言ってますが、この作品を描いてた当時の先生は、
確かに神がかっていたと思います。
さて、このパーフェクションシリーズが発売になる度に賛否両論巻き起こす
装丁や編集の感想ですが、1巻と2巻では本の厚さが違いました。
この後の巻も厚さがバラバラになると思います。
カバー等外見の装丁はシンプルで好感が持てましたが、肝心な中身には唖然としました。
>>雑誌連載時カラー80ページ、単行本収録時追加カラー156ページのすべてを完全収録!!<<
とありましたが、原稿のカラーリングをそのまま収録している訳ではありません(涙)
フルカラーのページは原稿そのまま収録していますが、2色カラーのページは、
装丁者が勝手に緑・黄・青色などに色を変えてしまっています。
2色カラーは、赤と黒(墨汁の赤と黒だと思って下さい)を×合わせた色を使用するので、
上記のようなカラフルな色の原稿は、ありえないのです。
そして使用している紙なのですが、ページによって違った紙を使用してて、
読み進めて行く内にその都度、「紙が違うっ!」と、物語から引き離されます。
これを【完全版】と謳うには疑問が残りますがな。
★は、あくまで作品の内容に5個です。
装丁者のアレンジにより作品の雰囲気は幾分か失われていますし。
全6巻の刊行で、値段も安くはない本なので、読めればいい・・・という人だけ購入した方が良いと思います。
2018年12月19日に日本でレビュー済み
40年以上前小学生の時、『まことちゃん』好きの友だちに誘われて、当時高田馬場にあった楳図かずおさんの仕事場に押しかけて行ったことがある。あまりよく覚えていないのだけど、その時、マンションのドアを開けて楳図さんが出て来てくれた……記憶だけがある。何を話したかは覚えていない。
そのあと、その友だちがお前にももらって来てやったよと、まことちゃんの絵と私の名前が描かれた色紙をくれた。
80年代というと『アキラ』(大友克洋)という人が大半だろうが、私は『真悟』だ。
こんなに手に汗握る、無垢な愛に満ちた漫画を読んだことはない。
チャップリンが、”人生はアップで見れば悲劇だが、ロングーー引いて見たら喜劇”というようなことを言っていたと思うが、楳図かずおという人はまさに漫画でそれを実践している人なのだなともこれを読んでつくづく感じた。また『まことちゃん』もそうした視点で描かれてもいるギャグだったのだなと認識できました(この『真悟』でも、そうした可笑しみがあり、作品にとても良いスパイスを与えています)。
恥ずかしい話、私がこの作品を読んだのは90年代になってからでした。楳図かずおさんは勿論才能のある方だとは思っていましたが、これほどの天才だとは気づいていなかったのです(まことにすみません)。
しかし、この <楳図パーフェクション>……作りが凝り過ぎちゃっテて、どうも読む本としては、私には読み難い。大好きだから本棚にコレクションして並べて置きたいという人には良いと思う。で、楳図かずおの絵は細やかさもあるものなので、文庫版では目も疲れるし読みたくない。そんなことからーー初版のものか、その後の全6巻 スーパー・ビジュアル・コミックス版(1996) が読み耽るにはもってこいだと思う。
嗚呼 天才の色紙、どっかへ行ってしまった……
そのあと、その友だちがお前にももらって来てやったよと、まことちゃんの絵と私の名前が描かれた色紙をくれた。
80年代というと『アキラ』(大友克洋)という人が大半だろうが、私は『真悟』だ。
こんなに手に汗握る、無垢な愛に満ちた漫画を読んだことはない。
チャップリンが、”人生はアップで見れば悲劇だが、ロングーー引いて見たら喜劇”というようなことを言っていたと思うが、楳図かずおという人はまさに漫画でそれを実践している人なのだなともこれを読んでつくづく感じた。また『まことちゃん』もそうした視点で描かれてもいるギャグだったのだなと認識できました(この『真悟』でも、そうした可笑しみがあり、作品にとても良いスパイスを与えています)。
恥ずかしい話、私がこの作品を読んだのは90年代になってからでした。楳図かずおさんは勿論才能のある方だとは思っていましたが、これほどの天才だとは気づいていなかったのです(まことにすみません)。
しかし、この <楳図パーフェクション>……作りが凝り過ぎちゃっテて、どうも読む本としては、私には読み難い。大好きだから本棚にコレクションして並べて置きたいという人には良いと思う。で、楳図かずおの絵は細やかさもあるものなので、文庫版では目も疲れるし読みたくない。そんなことからーー初版のものか、その後の全6巻 スーパー・ビジュアル・コミックス版(1996) が読み耽るにはもってこいだと思う。
嗚呼 天才の色紙、どっかへ行ってしまった……
2013年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はしっての通り、楳図ファンなら買うでしょ!家宝として持っておきたい作品です
2022年6月8日に日本でレビュー済み
昭和後期生まれで、親の影響で楳図先生の作品はひと通り読んできましたが、やはり画力が全盛期で、ホラーやSFの要素はあってもジャンルとしては「純愛」の本作を、私は先生の最高傑作に推します。賛否両論の装丁は、個人的にはそこまで邪魔ではないものの、同じ巻内で2色の色がバラバラだったり最後の方で紙を変更したりと、とどのつまり「作者ではない、装丁者が意図したアレンンジ」が添加されていて、それがノイズとして作品内の作家性の純度を下げているという意味で、批判があるのは理解できます。私はリアルタイムで、伝染るんですの装丁にもふれていますが、確かにどうも好きにはなれません。ですが、それはこの本の一面で、紙の手触りや印刷の鮮明さ、圧倒的なフルカラーの扉絵など、今のデジタル時代に現物を購入して保管するものの価値としては、値段に見合ったクオリティと美しさがあります。何より、比類なく精細な筆致は、文庫サイズやデジタルスキャンでは表現しきれていません。美しい美術品を資料集やパソコンで見るのではなく、お金を払って現物を見に行く。そんな体験があります。この例えでいうと、額縁がちょっと変わっていますが、作品は本物です。これ以上の別バージョンは現存しません。
2010年2月18日に日本でレビュー済み
楳図かずおの最高傑作というと一般的にはまず「漂流教室」の名前があがりますが、熱心なファンの間では「わたしは真悟」を支持する声も数多く見られます。実は本書の帯でも堂々と「最高傑作」と書いてあったりします。「現代マンガの1つの頂点」呉智英、「前略〜こうして"わたしは真悟"は80年代屈指の(あるいは最高の)恋愛表現として結実した」関川夏央、「自分は最後のほうは涙でまともに読めない」綾辻行人…等々、評論家や作家からも最大限の賛辞が贈られています。
小学生のさとるとまりんの純愛が奇蹟を起こし、産業用ロボットに彼らの子供としての意識を芽生えさせる…。そしてそこから、誰も見たことのない物語が繰り広げられます。いきなり盛り上がるような作品ではないので、少なくとも前半クライマックスの東京タワーのシーンくらいまでは読んでみてほしいです。
常に誰も描いた事のないものを追究してきた楳図先生の作品の中でも、最も異様な作品の一つです。永井均氏などは著書「マンガは哲学する」において、同書で取り上げた数多くのマンガの中でも、群を抜いて異様な作品であるとしています。
細かい辻褄やストーリーの整合性はほとんど無視されてるので、実際終盤は混乱するし、非常にわかりづらいです。ですが、とにかく、読んでいて圧倒されるものがあります。
また、扉絵の芸術性が有名な作品でもあり、扉絵あるいは見開きにおける緻密でイマジネーションあふれる絵が、本当に素晴らしいです。機械の内部に張り巡らされた配線は、まるで生物の血管や神経のように表現されています。一見CGかと見まがうような精密な絵もいくつかありますが、全て楳図先生入魂の手描きです。これらに関しては、アシスタントは一切ノータッチとのことです。
小学生のさとるとまりんの純愛が奇蹟を起こし、産業用ロボットに彼らの子供としての意識を芽生えさせる…。そしてそこから、誰も見たことのない物語が繰り広げられます。いきなり盛り上がるような作品ではないので、少なくとも前半クライマックスの東京タワーのシーンくらいまでは読んでみてほしいです。
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また、扉絵の芸術性が有名な作品でもあり、扉絵あるいは見開きにおける緻密でイマジネーションあふれる絵が、本当に素晴らしいです。機械の内部に張り巡らされた配線は、まるで生物の血管や神経のように表現されています。一見CGかと見まがうような精密な絵もいくつかありますが、全て楳図先生入魂の手描きです。これらに関しては、アシスタントは一切ノータッチとのことです。