「不良」をテーマに描かれた松本大洋の割と初期の短編集。
屋上の手摺りで度胸試しに明け暮れる「しあわせならてをたたこう」や、甲子園に行けなかった高校球児達が夏の間部室で麻雀に耽る「夏でポン！」など、どれも名作揃い。
中でも個人的に大好きなのが「ファミリーレストランは僕らのパラダイスなのさ」。
ファミレスでダベるチンピラ達がいざ会計となって金を出し合うが、何度やっても勘定が合わない。
たったそれだけの事を一遍のエンタテインメントにしてしまう力量はさすが。
この話を読む度に、昔大友克洋が描いた短編（下宿で連日徹マンする学生達の話）を思い出すのは俺だけでしょうか？
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