トキワ荘の逸話に胸ときめかせ、心に熱いものを感じてしまうのは、同じ道を何の補償もない中で目指している仲間達の物語だからかな、と思ったりしました。
この巻では、石森氏のお姉さんがお亡くなりになるエピソードが描かれています。
実際、石森氏はご自身の著書で、人生の中で一番辛い出来事であったと記されています。
石森氏は姉に見てもらうために漫画を描いたのだそうです。そして、その石森氏の胸中を察することができるのも、同じ道を進む仲間だからだと思いました。
藤子不二雄A氏の描いた作品が巻末に付録として掲載されています。
このトキワ荘の仲間は全員が巨匠となってしまいました。
今の藤子不二雄A氏が、当時の自分に向けて描いている作品なのではないかと想像しました。
月日が経って、どうだ、俺も随分上手くなっただろう、といった具合に。
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愛…しりそめし頃に… (4) (ビッグコミックススペシャル) コミック – 2001/7/30
藤子 不二雄A
(著)
▼第1話/不意うち▼第2話/哀しみを胸に▼第3話/男の背中▼第4話/人生の道草▼第5話/君のいる夜 うれしい夜▼第6話/あたらしい挑戦▼第7話/3回目のご対面▼第8話/トキワ荘の宴会●登場人物/満賀道雄(手塚治虫に憧れる漫画家。高校の同級生の才野と共に漫画家を目指し上京)、才野茂(満賀と共にトキワ荘で夢を追う漫画家。満賀とコンビを組んでいる)●あらすじ/満賀道雄は、西部劇の読み切り『ロンリーガン』の仕事に没頭していた。順調に進んでいたところ、赤塚不二夫から思わぬ知らせが…。石森章太郎の姉が、倒れてしまったというのだ! トキワ荘のマドンナだった彼女を心配しつつも、黙々とペンを走らせる満賀だったが…(第1話)。▼良き理解者であった石森氏の姉の突然の死に、悲しみにくれるトキワ荘の5人。読み切り作品『ロンリーガン』の締め切りを前にして、彼女の思い出が頭から離れない満賀は、仕事が全く手に付かない。締め切り当日、トキワ荘にやってきた編集者の壁岩氏は、原稿を仕上げることができなかった満賀に激しいゲキを飛ばし…(第2話)。●本巻の特徴/巻末には、西部劇の読み切り『ロンリーガン』を収録。本巻のエピソードと合わせて読むと、また違った味わいが…。●その他の登場人物/手塚治虫(3、5、8話)、寺田ヒロオ(1、2、3、5、7、8話)、石森章太郎(1、2、4、5、6、7、8話)、赤塚不二夫(1、2、5、6、7、8話)、園山俊二(4話)、つのだじろう(5、8話)。
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2001/7/30
- ISBN-104091837077
- ISBN-13978-4091837073
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商品の説明
出版社からのコメント
まんが黎明期、トキワ荘に集う若き巨匠たちの青春群像…。あの名作『まんが道』の青春編。第1集は幻の作品『ロケットくん』を復刻収録。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2001/7/30)
- 発売日 : 2001/7/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 201ページ
- ISBN-10 : 4091837077
- ISBN-13 : 978-4091837073
- Amazon 売れ筋ランキング: - 371,334位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漫画家たちのトキワ荘での青春の暮らしぶりが判り、彼らの苦労、喜びが伝わってくる良い作品です。
2002年2月24日に日本でレビュー済み
藤子不二雄、両氏の青春時代・漫画家という夢に向かってひたむきな時代を
時が経ってから振り返って描いている事が世代的にも共感が持てる。
読み終わって、こんなにも長く二人で数多くの名作を画き続けられたかが
理解できた気がします。
時が経ってから振り返って描いている事が世代的にも共感が持てる。
読み終わって、こんなにも長く二人で数多くの名作を画き続けられたかが
理解できた気がします。
2014年11月12日に日本でレビュー済み
「愛しりそめし頃に」四巻は、本当にすらすらと流れる如くに読み進める事ができました。今回のトピックは何と言っても、トキワ荘に一時住み、弟・石森章太郎の御世話をしてゐたお姉さんの急死です。東京から一旦田舎に戻ってゐたのを改めて上京した上野駅のプラットフォームで倒れ、そのまま逝ってしまったのです。弟の今後をとても氣にかけてトキワ荘の住人とも馴れ親しんでゐただけに衝撃は一入です。石森は、その傷を癒すために思ひ切って世界一周の旅に出ます。主人公・満賀道雄も悲しみを抑へて冒険王の別冊附録の西部劇の新作「ロンリーガン」に注力します。これに続いて講談社の編集者から名作漫画の「こじき王子」の八十頁別冊の仕事が舞ひ込みます。その一方で、キャバレー上海ローズで一目惚れしたリリーズに会ふ機会が続き、その度に胸をときめかせます。主人公をめぐる女性が立ち代はり入れ替はり登場する場面展開であります。人生ドラマが充実して次なる展開が期待されて居り、五巻が楽しみです。