何度か読んだことがある作品ばかりだが、結構エグい内容もあって、やはりドキドキさせられてしまう。手塚治虫、横山光輝、藤子不二雄、石ノ森章太郎、昔の漫画家は本当に今の漫画とは違ってサラッと読むことができない。没頭してその世界に入り込んでしまう。特にA先生の作風はギャグと劇画が入り混じっているので、自分がその作品の主人公みたいになってしまうのではないかと錯覚させられてしまう。まさに「ドーン！」である。
やはり秀逸は「明日は日曜日…」だろう。高度成長期で引きこもり、ニート、こどおじという言葉もない元気な日本の時代、こんな先鋭的な作品を描いたA先生は予知能力があるのではないかと思った。多分、高度成長を爆進する日本人を見て、「こんな急スピードな生活に人間がついていけるはずがない」と思ったのだろう。
私の職場にもうつ病やADHDで会社に全く来れない人が何人もいる。彼らの心情は分からないが、この新自由主義の時代にあって、令和の坊一郎達はどうやって生きていくのだろうとふと心配になった。
あとは「何もしない課」が面白い。リモートが普及し、会社の歯車になる事を嫌うz世代が社会に出てきた令和の時代、こんな会社だったら実力発揮できるかもしれないな…自分も行きたいな…と思ってしまった。
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