オンボロアパートを舞台に、美人管理人と浪人生(のち大学生)のドタバタラブコメディが繰り広げられます。ポイントは二つあります。一つは誤解とすれ違い。作品内では登場人物が様々な勘違いを起こし、それにより独り相撲をとったり、関係が冷え切ったり、また修復されたりします。二つ目はアパートの住人です。彼らは単なる傍観者ではなく、時に二人の仲を妨害し、またある時は取り持ったりします。それが作品にスパイスを効かせています。また高橋先生は個性溢れるキャラを重視される方なので、登場人物はどれもアクが強いです(特にアパートの住人)。それに戸惑う人もいるかと思いますが、それでも先を読みたくなる牽引力がこの作品にはあります。
1巻の前半はアパート内での騒動が目立ちます。当初は恋愛漫画にする方針ではなかったというので当然といえば当然のことです。後半ではアパート外の人物が出てきて、双方の恋敵となります。ここから物語に広がりが出てきますので楽しみにしてください。ただこの巻は絵が上手くなく、また五代と響子の言動が少し激しく描かれています。しかし安心してください。画風は徐々に精錬されたものになり、中盤以降は非常に安定したものになっていきます。また二人の性格も徐々に丸くなり、作品のトーン自体も落ち着いてきます。それでいてギャグの内容やユーモアのセンスはレベルアップしていくので驚きます。初見のイメージだけで判断なさらず、3,4巻あたりまで読み進めてみることをお勧めします。
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めぞん一刻 1 (BIG SPIRITS COMICS 特製ワイド版) コミック – 1992/7/1
高橋 留美子
(著)
▼第1話/隣はなにを…!?▼第2話/惣一郎さんっ!!▼第3話/勝手に聖夜▼第4話/暁に鐘は鳴る▼第5話/春遠からじ!?▼第6話/サクラサクカ!?▼第7話/春のワサビ▼第8話/惣一郎の影▼第9話/アルコ-ル・ラブコ-ル▼第10話/金網は越えられない▼第11話/三鷹、五代!!▼第12話/行きがけの駄犬▼第13話/ソルティ-・ドッグ▼第14話/メモリアル・クッキング▼第15話/複雑夜▼第16話/桃色電話●登場人物/五代裕作(一刻館住人の元・浪人生。管理人さんを一途に想っている)。音無響子(一刻館の管理人で未亡人。かなりのヤキモチやき)。●あらすじ/おんぼろアパ-ト「一刻館」で、悲しい浪人生活を送る五代裕作。4号室に住む、正体不明男・四谷の闖入や、スケスケネグリジェ姿の6号室・朱美、酒豪主婦・一の瀬に邪魔され、勉強もままならない。劣悪な住環境と訣別すべく、管理人室に赴こうとしたその時、現れたのは、新・管理人。しかも、それがとびっきりの美人だった(第1話)。▼管理人さんに男はいるのか? 五代の疑問に、朱美の「男がいる」の一言が突き刺さる。信じられない五代だが、うたた寝をしていた管理人さんの口からこぼれた「惣一郎さん」という名前…。惣一郎さんとはいったい誰なのか(第2話)。●主な登場キャラクタ-/五代祖母(第6話)●本巻の特徴/一話で浪人生だった五代が第6話で大学に合格。第7話では、響子が未亡人であることが明かされる。そして、五代の恋敵、三鷹が第10話で登場。三鷹の弱点が犬だということも発覚する(第12話)。また、こずえちゃんの出現で、五代の優柔不断さと、響子の焼きもちやきの性格が表面化する(第15話)。
<ご注意>希少本ですので、「在庫あり」の場合でもs-book.comのみの販売となりますことをご了承ください。また、ご注文できた場合でもお手配できない場合や、装丁等が汚れていたり、交換等も難しくなります。
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- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1992/7/1
- ISBN-104091838014
- ISBN-13978-4091838018
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商品の説明
出版社からのコメント
浪人生の五代クン。彼の住む老朽アパート『一刻館』に、美人管理人が赴任してきて… 全読者を魅了した必読愛蔵版。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1992/7/1)
- 発売日 : 1992/7/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 334ページ
- ISBN-10 : 4091838014
- ISBN-13 : 978-4091838018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,168位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年3月10日に日本でレビュー済み
物語の前半は普通じゃない(?)住人たちにカナリ笑わされました。物語が進むにつれて、五代君に完全に感情移入してしまい、五代君が響子さんを怒らせてしまうたびに僕も「どうしよう。。。」と悩みました。今まで読んだ漫画の中で一番素晴らしいラストで感動しました。
2001年5月25日に日本でレビュー済み
1980年代前半は20年後の現在から見れば、貧しすぎず豊かすぎず、戦後日本が一番幸せな時代ではなかったか。「めぞん一刻」はそんな時代を鮮やかに描いている。主人公の五代くんはこの幸せな時代に、浪人・学生・フリーター(当時そんな言葉はなかったが)とどっぷりモラトリアムに漬かりながら、少しずつ、ヒロイン響子さんへの想いをスケベ心から本当の恋へと変えていき、そして自分の生きていく道を見つけていく。この成長過程を存分に笑わせながら展開させていくのである。こんな充実した幸せなラブコメディーは後にも先にも見当たらない。それはこの幸せな時代によるところも大きいのではないか。