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僕らの漫画 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) コミック – 2012/5/11
これまでiOSアプリ/電書籍として販売されてきた
『僕らの漫画』がついに単行本化。
東日本大震災の直後、志を同じくした数名の漫画家と編集者が互いにアイディアを出し合い、「復興支援を目的とした、読切作品集を無償で作ろう」と『僕らの漫画』の企画をまとめました。
そこにあったのは、“己の最もプロフェッショナルな分野で復興の支援をする"という強い想い。
参加漫画家は、青木俊直、麻生みこと、井荻寿一、石田敦子、磯谷友紀、板倉梓、今井哲也、えすとえむ、喜国雅彦、国樹由香、小玉ユキ、さそうあきら、信濃川日出雄、進藤ウニ、鈴木マサカズ、そらあすか、手原和憲、とり・みき、ねむようこ、橋本省吾、belne、三宅乱丈、村上たかし、ヤマザキマリ、ヤマシタトモコ、和田フミエ、ルノアール兄弟、の27名。
無償で描き下ろされた作品の内容は様々で、ひと括りに語ることはできません。しかし、それぞれの漫画家達が持っているそれぞれの力を全力で投入した “本気の漫画"が揃った、他に類を見ない読み応えのある単行本になっております。
【編集担当からのおすすめ情報】
全ての始まりはツイッター上のつぶやきでした。
ある漫画家さんが、
「震災復興支援のために、何かを一緒にやりませんか」
と声をかけてくれました。
この一年間、少なくとも自分はこの企画に関われたことで救われてきました。
圧倒的で、言葉も出ず、ただ見ていることしかできない現実。
ただただ何かをしたい、でも何もできない。
そんな中、その想いを形にできる、
それも自分の職業である「漫画編集者」として何かができる。
それが、『僕らの漫画』でした。
本書に収録されている28作品。
その作品一つ一つには、何百万語尽くしても尽くしきれないほどの
強さと優しさと、そして何よりプロとしての矜持が漲っています。
このことに、どれだけ奮い立たされたことか。
改めて、“漫画家"の凄さを感じました。
本書を手に取り、読んでもらえたら、それだけで幸せです。
そして、「面白かった」と思ってもらえたら、
漫画編集者としてこれ以上の幸せはありません。
本書の必要最小限の経費を除くすべての収益を、特に被害が甚大であった、岩手・宮城・福島の各県庁が主催している震災遺児・孤児の育英基金に寄付いたします。
- 本の長さ440ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2012/5/11
- ISBN-104091845584
- ISBN-13978-4091845580
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著者について
漫画家。
新潟生まれ、東京経由、北海道札幌市在住。
2001年にデビュー。
代表作に「山と食欲と私」(2015年〜)がある。
他に、「fine.」「少年よギターを抱け」「茜色のカイト」等。
「僕らの漫画」(共著)では電子書籍アワード2012特別賞を受賞。
漫画家。株式会社BLUEDOG代表。
愛知県出身。京都精華大学芸術学部テキスタイルコース卒。
代表作に『ケーキの切れない非行少年たち』『「子供を殺してください」という親たち』 『マトリズム』『ダンダリン一〇一』『無頼侍-ぶらざむらい-』など。
1月11日生まれ、
長野県出身東京都在住。
2008年漫画家デビュー、
青年誌を中心に活動中。
現在週刊漫画TIMES(芳文社)にて
「瓜を破る」不定期連載中。
代表作
「あかつきの教室」全2巻(芳文社)
「野村24時」全3巻「泉さんは未亡人ですし…」全1巻(竹書房)
「ガールメイキル」全4巻(双葉社)など。
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漫画家
キャラクターデザイナー
アニメーション制作
テレビやゲームの仕事に携わりつつ最近ではもっぱら漫画絵を描く仕事をしています。
テレビ仕事
フジテレビ「ウゴウゴルーガ」「ガチャガチャポン」など
NHK「むしむしQ」「あにまるQ」「むしまるQ」「おかあさんといっしょ」「みんなのうた」など
ゲーム仕事
携帯ゲーム;G-mode「ゆるゆる劇場」
キャラクター仕事
JR東日本びゅう商品券「びゅうリップちゃん」
テレビ朝日やじうまワイド「やじおくんうまこちゃん」
1958年香川県高松市生まれ。多摩美術大学油画科卒。漫画家/雑文家/装幀、挿絵画家/本棚探偵/バンド「大島渚」ベーシスト/バンド「マサ拓Z」ボーカル/アコギユニット「和WarlucK樂」ボーカル&ギター。連れ合いは同業の国樹由香。マラソン記録は4時間42分。ランの信条は記録よりネタを。東京マラソン、5回目で当選ッ!
1981年に『ふぉーてぃん』集英社「ヤングジャンプ」誌にてデビュー 。1998年にみうらじゅん親友漫画賞を受賞。2015年に第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。2017年に第17回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。
【公式サイト】https://kunikikuni.jimdo.com/
犬、ミステリ&ホラー小説、HM/HR、サッカー、お笑いが大好きな漫画描き。極真空手弐段。剣道初段。連れ合いは同業の喜国雅彦。『気絶するほど悩ましい』(ソニー・マガジンズ)でデビュー。最近はエッセイなども手がけている。2017年に第17回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。
【公式サイト】https://kunikikuni.jimdo.com/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
農家は田んぼで米を作り、豆腐屋は早朝より豆腐を仕込む。
漫画家は「漫画」を描いて稿料を賜り、それを生活の糧とする、
天災によって生活の基盤を失い「漁師」でも「農家」でも「豆腐屋」でもなくなった人々のため、そして彼らの子供たちのために「漫画家」がペンをとる。
青春を、人生を「漫画」にかけた人々の磨いた技と心を一銭の謝礼も受け取らずに揮う。
其処には「読者に受け入れられるため」の「媚」も「計算」も「サービス」も無い。
プロフェッショナルである「漫画家」の中にある根源的な「漫画が好き」という思いから生じる「プロの中のアマチュアイズム」が発揮され、作家のジャンル、画風、テーマを問わず読者の心に浸透する。
「僕らの漫画」の「僕ら」とは本誌の趣旨に賛同し寄稿した「漫画家」達のことをさしているのであろう、
そしてわれ等も本書を手にする事によって、「僕ら」の仲間入りを果たせるのだ。
貴方が手にして初めて本書は真に「僕ら」の「漫画」足りえるのだ。
どんな作家さんの漫画でも楽しめるという方はいいかもしれません。
どちらかといえば偏食家なので、数人のものすごく好きな作家さん以外は、あまり楽しめずでした。
執筆されている作家さんも、万人受けする人より、コアなファンがいるような作家さんが多いように感じました。作品も自由に書かれているのか、売れ線ではありません。
その人の作風が好きならじわじわ来るけれど、好きじゃなかったらかすりもしません。
好きな作家のページだけのために買う!と思って購入される方にはお勧めです。
また地震や津波、その後の放射能災害などの取り扱い方も様々です。かなり直接的にモチーフとしている作品もあれば、一見、何の関係があるのか分からない作品もあります。(ただし作品内容が今回の災害に関係があるかないかと、それがマンガ作品として優れているかどうかは、これもまた全くの別問題です。)
ただ28の作品を一つ一つ読み進むうち、ここに作品を寄せた作家さんたちの一人一人が、それぞれにそれぞれの感じ方で今回の大災害に衝撃を受け、そこから今までとは違う「何か」を感じ取り、作品の中に表現して行きたいという、それは作家としての本能の“うずき”のようなものなのでしょうか?作家さんたち自身の衝動や感情がほとばしり、渦巻いているのが感じられました。
それは正直まだまだ、おそらく作家さんたち自身にとっても未消化なもので、そこから生み出された作品群もある意味では“生煮え”なままなのですが、その“生煮え”の加減にこそ、作家さんたちそれぞのリアルがあり、また現在の私たち自身のリアルもあるのだという風に感じます。
あの大震災の発生からはすでに1年以上の月日が経過しましたが、地震と津波によって引き起こされた原発災害には終わりが見えず、被災地域の復興もまだまだ緒に就いたばかりです。同じように、私たちの社会全体がまだ、2011年の3月11日から始まった大災害にどのように向き合うべきなのかを図りかねている段階ではないでしょうか。私たちはまだまだ、これからの“旅”の行き先をどこに定めたら良いのかも分からないまま、終わりの見えない“道”の途中に佇んでいるのだと思います。この作品群が“生煮え”なのは、私たちの社会そのものが“生煮え”だからで、だからこそ私たちは、見せ掛けだけの“結論”に安易に走ったりせずに、この“生煮え”な現在を噛みしめることも必要なんだろう。と、そんなことまでも考えました。
同じようなレビューを書かせていただいたのですが、『 あの日からのマンガ 』を読みますと、しりあがり寿さんの作品などは既にただウロウロと迷っている段階をある意味、突き抜けてしまっていて、もはや「マンガ」とか「サブカルチャー」と呼ぶべき領域を超えた作品が産み出されていると感じます。
で、これに比べますと(そう書くのも申し訳ないかもしれませんが(^_^;;)この作品集に作品を寄せた作家の方々は、多分まだ私たち、一般の凡人に近い感覚で、「戸惑い」や「悩み」を強く感じました。
もちろん、しりあがり寿さんに「戸惑い」や「悩み」がないわけではないでしょう。むしろ一番、戸惑ったり悩んだりしているのかもしれません。(と言うか、きっとそうなんでしょうね。)
けれどもそこはある種天才的な感覚で、その「戸惑い」や「悩み」から、より普遍的で力強いメッセージにまで到達することが出来ているのを感じます。一方、『僕らの漫画』では、大半はまだそこまでは到達していなくて、しかしその到達していないところが、戸惑ったりもがいたりしているところが、逆にリアルで切ないな。と感じました「まるで自分自身がそのまま投影された感じ」なんて書いたら、それは私の自意識過剰でしょうか(^_^;;。
ただ、だからこそ、この作品集は多分、歴史的・記録的価値を持つものです。何十年か何百年か後の人々が、「あの災害にあって、市井の庶民は何を考え、何を感じていたのだろう?」と振り返ろうとする時、すごく貴重な資料になると思います。
だからきっとこの作品集の(出版に至る経緯を含めた)本当の、歴史的な意義や価値を評価できるのは、今、同時代に生きて、同じように混乱していて、その中でも自分のお金を出してこの作品集を買っている私たちではなくて、これから何年か何十年か後に生まれて、「平成20年代とはどのような社会だったのか?」などのテーマで研究をする、歴史家や社会学者なのかもしれませんね。ぜひ50年後、100年後の時代にタイムトリップをして、そういう方々の評価を聞いてみたいものだと思います(笑)。
最後に、他のレビュアーの方も書かれていますが、この本を買うこと自体がチャリティーなのですから、それを中古で買うようなことは止めた方が良いでしょう。それでは結局、『僕らの漫画』というムーブメントに参加することが出来ません。ムーブメントから独立した純粋なマンガ作品集として楽しむ価値がないわけではないとは思いますが、そうした楽しみ方は、やはりこの作品集の「芯を喰っていない」感じがします。
しかしだからと言って、チャリティとしての側面ばかりを強調して、「読め・買え」と言う気にもなりません。それではまるで、個々の作品の内容や出来栄えはどうでも良いようにも感じられてしまう。
そうではなくて、チャリティーも意識しつつ、自分のお小遣いからお金を出して新品の本を買って、その上でチャリティーがどうかとは関わりなく読んで、褒めたり腐したりするのが、この本の正しい楽しみ方であり、この本の楽しみ方のフルコースなのでしょう。
税金を入れると950円。週刊マンガ雑誌なら3冊分ですが、十分価値があります。ぜひ多くの方に読んでいただいて、ご自分自身の“リアル”を見つめ直して欲しいと思います。
作家さん達は無償で作品を提供してくれています。
必要経費以外の収益は全て寄付されるそうです。
Amazonさんにお願いです。
中古を売ってしまうと、復興支援寄付のための収益が生まれません。
直ぐに重版もかかりますし、古い本を買う意味は全くないです。
無神経にそんな事をしていたら企業イメージがかなり悪くなりますよ?
(何年か後ならば、中古にも正当な理由が生まれると思います)
彼らの心意気には、心意気で応えたいものです。
と帯に書かれていますが、中身は、ストーリー構成も画も編集も(無償ということですので編集さんがついていないのでしょうか)劣悪で、
帯に書かれている美しいスローガンが言い訳にしか聞こえないレベルの本でした。
低レベルな作品に、それっぽい理由をつけて売り出すことが、漫画家にできることなのか
震災支援を理由に、金品をだまし取る詐欺が流行しましたが、それと同じことを表現者がしているのかと悲しかったです。
本気で漫画を描いてほしいです。それだけです。
「珠玉の・・」と言うと褒めすぎになるが、良作が揃っている。
これで税別905円はお値打ち。
しかも被災地支援に協力できる。
この企画に参加している作家さんたちは、
これらの作品を無償で描き下ろしているのだという。
それは、良くも悪くも、読者におもねる必要がない、ということ。
つまり、読者ウケ、コマシャーシャリズムなどとは無縁に、
作家の表現したいものが描かれている、ということ。
私としては、その辺りも興味深かった。
こうした試みは、しばしば作家の一人よがりに陥りやすいものだが、
今回は、震災被災者、とくに、子供たちのための、チャリティということが、
一つの抑制、とゆうか方向性を与え、良作が揃った、と思う。
私は、いち漫画ファンとして、この漫画本の製作、販売に関わった、
漫画作家、編集者、印刷、流通、その他スタッフの方々に、
感謝と敬意を表したいと思う。