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20世紀少年: ともだち (1) (ビッグコミックス) コミック – 2000/1/29
浦沢 直樹
(イラスト)
▼第1話/ともだち▼第2話/カラオケ▼第3話/ギターを買った少年▼第4話/鼻水タオル▼第5話/理科室の夜▼第6話/月に立つ顔▼第7話/ソフトボール▼第8話/穴を掘る▼第9話/メッセージ▼第10話/ユキジ
●主な登場人物/ケンヂ(37歳・独身。代々続いた家業の酒屋をコンビニにして、母親と営む)、マルオ(ケンヂの幼なじみ。町内でファンシーショップを経営している)、ヨシツネ(ケンヂの幼なじみ)
●あらすじ/1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが壁に描かれていた(第1話)。▼ケンヂは、幼なじみのケロヨンの結婚式に出席していた。ケロヨンとは少年時代、小学校の仲間たちと近所の空き地に秘密基地を作り、みんなで地球の平和を守るために戦うと誓い合った仲だった(第2話)。
●主な登場人物/ケンヂ(37歳・独身。代々続いた家業の酒屋をコンビニにして、母親と営む)、マルオ(ケンヂの幼なじみ。町内でファンシーショップを経営している)、ヨシツネ(ケンヂの幼なじみ)
●あらすじ/1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが壁に描かれていた(第1話)。▼ケンヂは、幼なじみのケロヨンの結婚式に出席していた。ケロヨンとは少年時代、小学校の仲間たちと近所の空き地に秘密基地を作り、みんなで地球の平和を守るために戦うと誓い合った仲だった(第2話)。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2000/1/29
- ISBN-104091855318
- ISBN-13978-4091855312
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商品の説明
出版社からのコメント
あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2000/1/29)
- 発売日 : 2000/1/29
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4091855318
- ISBN-13 : 978-4091855312
- Amazon 売れ筋ランキング: - 248,621位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俳優の田中要次氏が3日で全巻一気読みしたことをブログに書いていて気になっていた作品。新興宗教まがいの団体は明らかにオウム真理教の事件を思い出させ、「ともだち」が主人公の幼なじみであることが示唆される。数々の事件がこの団体と関係があることを匂わせながら、謎のマークが主人公らを事件に引き寄せていく。昭和の少年の日々を懐かしみながら、事件の謎解きに先を読ませようとする手法はさすが。次巻が楽しみだ。
2021年2月22日に日本でレビュー済み
1巻ごとにしっかり読んで、たっぷり時間を空けて長期間、最後まで読み切った方がこの作品がよくわかる。なぜそう言うかというと、僕が1巻ずつ発売されるたびに購入してきて、面白くて好きだったが、どこか未消化な気がしていた。それが長い年月を経て、再び手に取ってみたところ、良く構成も考えられていて、登場人物も良く書き分けられて感情移入が容易で、いやこれはやはり浦沢さんの傑作と呼んでいい作品だと思い直す機会を得たから一気に読むなと言いたいわけだ。彼を批判するときに大風呂敷を広げすぎて収拾付かなくなる事が多いというのをよく目にするが、果たしてそうか?皆の中にそういう固定観念が植え付けられている気味があると感じるが。では問う、20世紀少年のどこが大風呂敷広げすぎて収集付かなくなったのか。それは後の作品BILLY BATあたりではないのか?あれこそ本当に風呂敷広げすぎて、どれもこれも説明つかぬまに終わってしまった、まあ失敗作と言われてもしようがない(けど、僕はあの大風呂敷やらハッタリが大好き)。だが20世紀少年は結構きちんと物語が収束していって、未消化な気分はみじんもなかった。唯一ともだちの正体は?彼でしょ?え、違うの?で終わったが、それはこの作品がそう終わる物語だったから。それ以上の解答を求めるなどナンセンス。想像力創造力がその読者になさ過ぎと言う事になる。最後に荒唐無稽を笑う人たちもいるが、この漫画の本質を全く理解してない。ハッタリや大風呂敷がなくて、なんの浦沢漫画か!20世紀漫画少年だった人間には荒唐無稽を馬鹿にしないバックボーンがある。長くなったのでこの辺で…
2014年1月2日に日本でレビュー済み
大人になるということは諦めること。
そんな言葉をどこかの本で読んだことがある。いや、どこかで大人が言っていたのかもしれない。夢や遊び、やりたいこと、子どもの頃に描いていた今でも心の中に少しは残っているもの。
忘れたくてもふとした時に思い出してしまうことに気がつかないふりをして生きている。だから、大人になって小学校や中学校の頃の友人と再会すると小っ恥ずかしい気持ちになることがある。
おいてきて忘れたつもりにしていることが蘇ってしまうから。小学生の頃まではプロ野球選手になりたいと言っていた。諦めなければ良かったと思う気持ちはゼロではないから、蓋を閉めているのかもしれない。
ただ、他の夢や遊び、やりたいことをそれなりに出来ているからヨシとしようと思ったりもする。もっと大人になるともっといろんなことを諦めないといけなくなるのか。それは嫌だ。
なんとかしよう。
いくら”さとり世代”といってもまだ、さとりたくない。ただ、諦めていてフタをしていたことが無理矢理開けられてしまうこともある。20世紀少年jはそんなお話。
正義のヒーローになりたかった子どもの頃、秘密基地を作って遊んでいた。アポロ11号が月に行った。そんな時代。自分は何でも出来ると思っていた。だから、給食の時間にロックをかけて何かを変えようとした。ギターを指の先が硬くなるまで弾いていた。
今では売れないコンビニの雇われ店長。心が寂しい。
そんな中、秘密基地のメンバーで作ったマークが目の前に現れる。なんか、よく分からないことが自分たちのマークを使って動こうとしている。諦めて大人になった主人公・遠藤ケンジはどうするのか。映画三部作にまでなった長編物語の始まり。
【引用】
第四中学校に、初めてロックが鳴り響いた。でも…何も変わらなかった…
地球の平和を守るのが夢だった…カラオケは歌わない主義だった…これでいいんだ…俺の人生はこれで…
【手に入れたきっかけ】
高校生の頃に友達から借りて読んでいたけど、もう一度じっくり読んでみたいと思い購入!
そんな言葉をどこかの本で読んだことがある。いや、どこかで大人が言っていたのかもしれない。夢や遊び、やりたいこと、子どもの頃に描いていた今でも心の中に少しは残っているもの。
忘れたくてもふとした時に思い出してしまうことに気がつかないふりをして生きている。だから、大人になって小学校や中学校の頃の友人と再会すると小っ恥ずかしい気持ちになることがある。
おいてきて忘れたつもりにしていることが蘇ってしまうから。小学生の頃まではプロ野球選手になりたいと言っていた。諦めなければ良かったと思う気持ちはゼロではないから、蓋を閉めているのかもしれない。
ただ、他の夢や遊び、やりたいことをそれなりに出来ているからヨシとしようと思ったりもする。もっと大人になるともっといろんなことを諦めないといけなくなるのか。それは嫌だ。
なんとかしよう。
いくら”さとり世代”といってもまだ、さとりたくない。ただ、諦めていてフタをしていたことが無理矢理開けられてしまうこともある。20世紀少年jはそんなお話。
正義のヒーローになりたかった子どもの頃、秘密基地を作って遊んでいた。アポロ11号が月に行った。そんな時代。自分は何でも出来ると思っていた。だから、給食の時間にロックをかけて何かを変えようとした。ギターを指の先が硬くなるまで弾いていた。
今では売れないコンビニの雇われ店長。心が寂しい。
そんな中、秘密基地のメンバーで作ったマークが目の前に現れる。なんか、よく分からないことが自分たちのマークを使って動こうとしている。諦めて大人になった主人公・遠藤ケンジはどうするのか。映画三部作にまでなった長編物語の始まり。
【引用】
第四中学校に、初めてロックが鳴り響いた。でも…何も変わらなかった…
地球の平和を守るのが夢だった…カラオケは歌わない主義だった…これでいいんだ…俺の人生はこれで…
【手に入れたきっかけ】
高校生の頃に友達から借りて読んでいたけど、もう一度じっくり読んでみたいと思い購入!
2008年11月4日に日本でレビュー済み
別の映画を観に行った時、CMで映画化が流れているのを見て
初めてこのマンガの存在を知りました。
「子供の頃にみんなで作った『よげんの書』」が30数年後に
現実となって襲い掛かってくる・・・。
この設定に興味をもって、最初5巻まで古本で買いました。
正直、1巻を読んでいても、何も見えてきません。
むしろ、あまりに淡々と抑揚もなく進むので「なにこれ?」とまで
思ったぐらいです。
ところが、2巻に入ると・・・
もうノンストップです。一気に話が盛り上がってきます。
あっという間に全巻そろえてしまいました。
ネタバレになるので細かくは書けませんが、これは本当に名作です。
僕は今、34歳です。
小学生の頃、僕も友達と一緒に森や河原で秘密基地を作っていました。
マンガを持ち寄ったり、お菓子を持って行ったり。
そこに置いといて、また明日来て・・・なんてワクワクしていると
次の日大雨で全部ぐしゃぐしゃになって皆で半泣きになったり(笑)
そういうノスタルジックな雰囲気に浸りながら、かつ科学的で
SFチックで、でも根底には「失われない子供ごころ」があって。。。
こんなマンガ、今までに出会った事がありません。
どんな人にも読んで欲しい、切に思います。
そして、ワクワクしながら購入した方々にもう一度強く言いたい。
一巻で見切りをつけたらダメです!
「究極の序章」ですから、ちゃんと読んで、そして本当にワクワクして
二巻に行ってください(^-^)
初めてこのマンガの存在を知りました。
「子供の頃にみんなで作った『よげんの書』」が30数年後に
現実となって襲い掛かってくる・・・。
この設定に興味をもって、最初5巻まで古本で買いました。
正直、1巻を読んでいても、何も見えてきません。
むしろ、あまりに淡々と抑揚もなく進むので「なにこれ?」とまで
思ったぐらいです。
ところが、2巻に入ると・・・
もうノンストップです。一気に話が盛り上がってきます。
あっという間に全巻そろえてしまいました。
ネタバレになるので細かくは書けませんが、これは本当に名作です。
僕は今、34歳です。
小学生の頃、僕も友達と一緒に森や河原で秘密基地を作っていました。
マンガを持ち寄ったり、お菓子を持って行ったり。
そこに置いといて、また明日来て・・・なんてワクワクしていると
次の日大雨で全部ぐしゃぐしゃになって皆で半泣きになったり(笑)
そういうノスタルジックな雰囲気に浸りながら、かつ科学的で
SFチックで、でも根底には「失われない子供ごころ」があって。。。
こんなマンガ、今までに出会った事がありません。
どんな人にも読んで欲しい、切に思います。
そして、ワクワクしながら購入した方々にもう一度強く言いたい。
一巻で見切りをつけたらダメです!
「究極の序章」ですから、ちゃんと読んで、そして本当にワクワクして
二巻に行ってください(^-^)
2009年8月13日に日本でレビュー済み
浦沢先生の「MOSTER」に次ぐ作品。近年に実写映画化もされた。
60年代を過ごした子供たちが大人になり現実の壁にぶつかり苦しんでいた90年代。
幼い頃の空想の世界の滅亡と立ち向かう仲間たち。
が、その空想の世界を滅ぼそうとする悪の首謀者は「自分たちの仲間の中から出てきた」
集団となり組織化された宗教集団は政界・財界をも巻き込み日本政府の中枢にまで食い込む。
主人公を中心としたかつての秘密基地の仲間たちは冴えない大人の日常を捨てて結集する。
だが、敵の策略によりメンバーは極悪人のレッテルを張られて四散。
近未来は世界を滅亡させようとした男が「人類の救世主」として祭り上げられる偽りの世界が構築される。
子供の頃は様々な夢を描きながらも、大人になったとき現実の壁の前に飲み込まれ、どうしようもなく日々を重ねていたかつての少年・少女たちが
「自分たちの播いた種」を刈り取らねばならなくなる。
そのとき彼等は多くの犠牲を払いながらも人類の滅亡を救う真の救世主として生まれ変わることになるのだ・・・・・・。
だが・・・・そうなった後に彼等は本当にこの結末を望んだだろうかと考える。
「否」。
自分たちが歴史の教科書に勇者として記されるよりも、たとえ冴えないサラリーマン生活であったとしても、平和で穏やかな日常を選んでいたことだろう。
夢を描いていた少年時代から大人になったとき、後悔の連なりかもしれない。
だが、それでも彼等の戦いの軌跡を目にすることで人類は再出発のラインに着いた。
終盤のグダグダと「後付けしたかのような」ともだちの正体が残念なのだが、引き込む力は流石だ。
60年代を過ごした子供たちが大人になり現実の壁にぶつかり苦しんでいた90年代。
幼い頃の空想の世界の滅亡と立ち向かう仲間たち。
が、その空想の世界を滅ぼそうとする悪の首謀者は「自分たちの仲間の中から出てきた」
集団となり組織化された宗教集団は政界・財界をも巻き込み日本政府の中枢にまで食い込む。
主人公を中心としたかつての秘密基地の仲間たちは冴えない大人の日常を捨てて結集する。
だが、敵の策略によりメンバーは極悪人のレッテルを張られて四散。
近未来は世界を滅亡させようとした男が「人類の救世主」として祭り上げられる偽りの世界が構築される。
子供の頃は様々な夢を描きながらも、大人になったとき現実の壁の前に飲み込まれ、どうしようもなく日々を重ねていたかつての少年・少女たちが
「自分たちの播いた種」を刈り取らねばならなくなる。
そのとき彼等は多くの犠牲を払いながらも人類の滅亡を救う真の救世主として生まれ変わることになるのだ・・・・・・。
だが・・・・そうなった後に彼等は本当にこの結末を望んだだろうかと考える。
「否」。
自分たちが歴史の教科書に勇者として記されるよりも、たとえ冴えないサラリーマン生活であったとしても、平和で穏やかな日常を選んでいたことだろう。
夢を描いていた少年時代から大人になったとき、後悔の連なりかもしれない。
だが、それでも彼等の戦いの軌跡を目にすることで人類は再出発のラインに着いた。
終盤のグダグダと「後付けしたかのような」ともだちの正体が残念なのだが、引き込む力は流石だ。
2002年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近年読んだコミックの中でピカイチ!続きが楽しみでどんどんページが進んでいきます。久しぶりにはまる漫画でした。ぱっと見た感じ、子供向きなのかなと思いましたが、わくわくどきどきの展開で大人の方でも充分に堪能できます。
2009年2月21日に日本でレビュー済み
昔ならオカルトに分類されるような漫画が、現実味を帯び、一般ウケするような時代に...
昔なら、子供の頃は暴力による単純な支配で、大人になって初めて、権力による精神的支配に移っていたものが、今や子供の頃から精神的に追い詰めるイジメが主流というから、この漫画が受け入れられるのも当然と感じます。
しかし殺人の場面を具体的に描いていて、言論の自由が認められているとはいえ、「こういう漫画、描いていいんだなぁ」と、衝撃を受けました。
日本でテロリズムが実現されるとしたら、こういうカタチかもしれない。
オウムよりももっと洗練され、国家の中枢組織に入り込んだ団体。
同志を集める際に「ともだち」というキーワードを用いるあたりが、とても巧妙。
現在は金品による打算的な関係で結びついている部分が、宗教的な結びつきに変わったとき、国家のシステムは崩壊し、彼らにとっての崇高な目的「世界征服」の達成はかなり現実味を帯びてきます。
詐欺的マインドコントロール、見えない暴力、世間に伝えられない事件...
見える戦争よりも見えない戦争のおそろしさを感じます。
世界は現在も、一部の人間の都合のいいように動いています。
昔なら、子供の頃は暴力による単純な支配で、大人になって初めて、権力による精神的支配に移っていたものが、今や子供の頃から精神的に追い詰めるイジメが主流というから、この漫画が受け入れられるのも当然と感じます。
しかし殺人の場面を具体的に描いていて、言論の自由が認められているとはいえ、「こういう漫画、描いていいんだなぁ」と、衝撃を受けました。
日本でテロリズムが実現されるとしたら、こういうカタチかもしれない。
オウムよりももっと洗練され、国家の中枢組織に入り込んだ団体。
同志を集める際に「ともだち」というキーワードを用いるあたりが、とても巧妙。
現在は金品による打算的な関係で結びついている部分が、宗教的な結びつきに変わったとき、国家のシステムは崩壊し、彼らにとっての崇高な目的「世界征服」の達成はかなり現実味を帯びてきます。
詐欺的マインドコントロール、見えない暴力、世間に伝えられない事件...
見える戦争よりも見えない戦争のおそろしさを感じます。
世界は現在も、一部の人間の都合のいいように動いています。