おそらく村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』に大いにインスパイアされていると思いますが、こういう読み応えのある漫画はそうそう出合うことがありません。
2001年の作品ですが何故今まで巡り合わなかったのか。まだ読み始めたばかりですが読了するまでしばらく楽しめそうです。
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オメガトライブ 1 (ビッグコミックス) コミック – 2001/12/1
玉井 雪雄
(著)
▼第1話/第三の夜明け▼第2話/契約▼第3話/エボィラの村▼第4話/晴の目覚め▼第5話/お前は必要とされていない▼第6話/スーダン解放戦線ゲリラ▼第7話/空手チョップ▼第8話/ラジカセ1つで人は死ぬ●主な登場人物/吾妻晴(18歳の高校生。不登校児のセミナーのため、父親と共にケニアに来た)●あらすじ/ 不登校児のセミナーを受け、父親と共にケニアを訪れた吾妻晴。だが、父の真の目的は、晴を殺して保険金を得ることだった。父に拳銃で撃たれた晴は、人類発祥の地・オルドバイ渓谷に転落し、意識を失う…。全身を貫く激痛、大地に染み込む血。晴は悪夢に満ちた18年の人生を振り返り、来世に思いを馳せる。だがその瞬間、何者かが彼の脳に語りかけてきた!!(第1話)●この巻の特徴/突如、晴の目の前に現れた謎の“男”。彼は晴に「魂を売れば、お前の“渇き”を満たしてやる。次世代の覇王になれるぞ」とささやく。訳の分からないまま、“男”と契約を結ぶ晴。だがそのことにより、晴の頭脳は常人の80倍のスピードに高速化し、人間を遥かに超越する力を得る。“男”の正体とは? そして、晴が向かうべき場所とは!? 様々な謎をはらんだまま展開する、驚愕の新創世記!!
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104091856225
- ISBN-13978-4091856227
商品の説明
出版社からのコメント
人間が誰しも、心の奥底に抱える欲望=“渇き”。それを解放した者は、神になるのか? 悪魔に変わるのか? 人間存在の深奥に迫る問題作!!
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 213ページ
- ISBN-10 : 4091856225
- ISBN-13 : 978-4091856227
- Amazon 売れ筋ランキング: - 290,417位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月17日に日本でレビュー済み
ぶっ飛んだ極右漫画って印象、序盤はそうでもないでが刊を読み進めるとそう感じた。
オメガトライブはキングダムへの前ふりでしょう。
気を付けないと思想の影響を受けそうな危ない漫画ではないかと、おもしろいですが。
オメガトライブはキングダムへの前ふりでしょう。
気を付けないと思想の影響を受けそうな危ない漫画ではないかと、おもしろいですが。
2015年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頭にガツーンとくるSF マジック考古学ですね
未知のパワーを持ちたいのは、ナチズム以来の
願望ですね
未知のパワーを持ちたいのは、ナチズム以来の
願望ですね
2014年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会不適合者であり、絶望していて、なおかつ生きたいという人間が人間を超えた人間に進化する。それだけでも当時は衝撃的であり、いま読み返してもいい作品だと断言できる。
2021年7月15日に日本でレビュー済み
この物語は、ウィルス感染、人類の進化、人間社会を裏から統べる構造などの大きなテーマが絡み合うように進行していきますが、妙に現在、世界がパンデミックや分断や覇権争いしている状況に通じる面がある。作者はいろいろ調査研究したうえでこの物語を描いたのだろうけど、すごい想像力だ。日本の政治家の慌てぶりまで予見しているような(笑)
2007年9月27日に日本でレビュー済み
概要・所感:
ビッグコミックスピリッツ掲載の玉井雪雄による漫画作品。
閉塞した狂気の時代ともいえる現代社会を舞台とした、
超能力バトル漫画ともクーデターによる政権奪取漫画とも
政治漫画とも青春・恋愛漫画ともとれる怪物的キマイラ作品。
その根本を貫く思想はかつて新たに出現したクロマニヨン人が
既存のネアンデルタール人を駆逐し尽くし、新たな時代の地平を拓いた時のように、
現生人類は種としての限界を迎え、種の交代を余儀なくされているという
壮大なSF的、生物史的思想であり、種の淘汰に基づく激しい生存競争の肯定と生への意志の賛歌である。
根幹的な思想がしっかりしているため、大した理由もなく戦いを繰り返すだけの
他の浅薄なバトル漫画とは一線を劃する出来となっており、訴求性の高い作品となっている。
あらすじ:
引きこもりの社会的落伍者・吾妻晴は、社会復帰プログラムツアーでケニアを旅行中、
保険金目当てで父親に殺されかける。
父が子を殺す時代に、自分の思うがままにならない世界に、全てに絶望した晴の前に超越者WILLが現れ、
契約により晴は原生人類を超える新人類(ホモサピエンス・オメガシス)へと進化し一命を取り留める事になるが、
それは世界史を──否──人類史を変える事になる巨大な戦いの始まりとなるのだった…。
見所:
とにかくこの巻、いやこの漫画最大の見所は、扉をめくって数ページ目にある
「うん!美しい夜明けだ」 にある。
そのコラと見まがう程の凄まじいばかりの印象は、人類の夜明けどころか
漫画界の夜明けと言っても過言ではない程の多大なインパクトを与えてくれる。
アシスタント不足であったのか、この頃はまだ絵柄が安定していないものの、話の面白さは本物であり、
是非とも手にとって読む事をお勧めする。
ビッグコミックスピリッツ掲載の玉井雪雄による漫画作品。
閉塞した狂気の時代ともいえる現代社会を舞台とした、
超能力バトル漫画ともクーデターによる政権奪取漫画とも
政治漫画とも青春・恋愛漫画ともとれる怪物的キマイラ作品。
その根本を貫く思想はかつて新たに出現したクロマニヨン人が
既存のネアンデルタール人を駆逐し尽くし、新たな時代の地平を拓いた時のように、
現生人類は種としての限界を迎え、種の交代を余儀なくされているという
壮大なSF的、生物史的思想であり、種の淘汰に基づく激しい生存競争の肯定と生への意志の賛歌である。
根幹的な思想がしっかりしているため、大した理由もなく戦いを繰り返すだけの
他の浅薄なバトル漫画とは一線を劃する出来となっており、訴求性の高い作品となっている。
あらすじ:
引きこもりの社会的落伍者・吾妻晴は、社会復帰プログラムツアーでケニアを旅行中、
保険金目当てで父親に殺されかける。
父が子を殺す時代に、自分の思うがままにならない世界に、全てに絶望した晴の前に超越者WILLが現れ、
契約により晴は原生人類を超える新人類(ホモサピエンス・オメガシス)へと進化し一命を取り留める事になるが、
それは世界史を──否──人類史を変える事になる巨大な戦いの始まりとなるのだった…。
見所:
とにかくこの巻、いやこの漫画最大の見所は、扉をめくって数ページ目にある
「うん!美しい夜明けだ」 にある。
そのコラと見まがう程の凄まじいばかりの印象は、人類の夜明けどころか
漫画界の夜明けと言っても過言ではない程の多大なインパクトを与えてくれる。
アシスタント不足であったのか、この頃はまだ絵柄が安定していないものの、話の面白さは本物であり、
是非とも手にとって読む事をお勧めする。
2012年10月8日に日本でレビュー済み
説明的な手順を一切省き、作品自体がクロックアップさせたような感覚が序盤には感じられた。
種の進化という世界観が作家を押し上げたのだろう。
しかし、バトルものの要素と政治的思想の配合を間違え、さらに、梶の傾きっぷりから徐々にダブルスタンダードが生まれ、緩みはじめる。
序盤の絵からジョジョの奇妙な冒険をイメージさせ、ウィル=DIOの力と主人公の志からのハイブリットを生もうと試みていた。
いい意味でキャラが強い梶が主役に乗り出してから、ウィルス感染=吸血鬼、終盤には能力の特性、超回復=スタンドともう、ジョジョそのものになってしまった。
オメガ達の生存競争はどうした!!!
オメガの条件が矛盾しているぞ!!!
わざわざ過去を見せるな、長ったらしいぞ!!!
クロックアップ=人間のグレーゾーンを発現させること⇒トライブによる戦争だったんじゃないの?
異端児というより異界の者になってしまった主人公達に目覚めさせることができるのか?
あくまで現実に出来ない事を漫画上で行うのだから、作品中の規範はしっかりさせない限りは型破りとは言えない。
話数を稼げとマネージャーに言われたのか、作家がテーマの重みに耐えられなくなったか。
どちらにせよ、既読感のある少年バトル漫画に落ち着いたのはたしかだ。
ただ、これだけ土台がガラリと変わると、それはそれで魅力的ではある。
種の進化という世界観が作家を押し上げたのだろう。
しかし、バトルものの要素と政治的思想の配合を間違え、さらに、梶の傾きっぷりから徐々にダブルスタンダードが生まれ、緩みはじめる。
序盤の絵からジョジョの奇妙な冒険をイメージさせ、ウィル=DIOの力と主人公の志からのハイブリットを生もうと試みていた。
いい意味でキャラが強い梶が主役に乗り出してから、ウィルス感染=吸血鬼、終盤には能力の特性、超回復=スタンドともう、ジョジョそのものになってしまった。
オメガ達の生存競争はどうした!!!
オメガの条件が矛盾しているぞ!!!
わざわざ過去を見せるな、長ったらしいぞ!!!
クロックアップ=人間のグレーゾーンを発現させること⇒トライブによる戦争だったんじゃないの?
異端児というより異界の者になってしまった主人公達に目覚めさせることができるのか?
あくまで現実に出来ない事を漫画上で行うのだから、作品中の規範はしっかりさせない限りは型破りとは言えない。
話数を稼げとマネージャーに言われたのか、作家がテーマの重みに耐えられなくなったか。
どちらにせよ、既読感のある少年バトル漫画に落ち着いたのはたしかだ。
ただ、これだけ土台がガラリと変わると、それはそれで魅力的ではある。
2010年8月8日に日本でレビュー済み
過去、何世代にもわたり繰り返されてきた旧世代から新世代への移行。
そして、この物語のなかで旧世代と定義されるのは、まさしく現在の人類なのである。
主人公、吾妻晴は、新世代の中でも正統派のα(アルファ)。
父との確執のなかで覚醒した超人類的な才能で、「革命」を目指す。
この物語の肝は、超人類的な才能の発現ではなく、現代において「革命」を真面目に
目指した場合、いかなる手順で実行していくかというところであろう。
漫画的な面白さももちろん追求せねばならないので、バトルシーンは必要だが、
現代の日常世界をいかなる方法論で狂わせていこうとするのか、
丁寧にシュミレーションするのも悪くない。
そして、この物語のなかで旧世代と定義されるのは、まさしく現在の人類なのである。
主人公、吾妻晴は、新世代の中でも正統派のα(アルファ)。
父との確執のなかで覚醒した超人類的な才能で、「革命」を目指す。
この物語の肝は、超人類的な才能の発現ではなく、現代において「革命」を真面目に
目指した場合、いかなる手順で実行していくかというところであろう。
漫画的な面白さももちろん追求せねばならないので、バトルシーンは必要だが、
現代の日常世界をいかなる方法論で狂わせていこうとするのか、
丁寧にシュミレーションするのも悪くない。