人類の宇宙への進出を描く本作。前巻でアメリカ宇宙軍の存在に関するスパイサスペンスな話は終わり、本巻で月面都市は資本主義で広告に寄る原色バリバリな姿を見せてきます(オリンピック開催地の下世話さに通じるところがありますな)。
それと同時に話は政治的な駆け引きがメインになりますが、キーになるのが、主人公の恋人が妊娠した人類初のスターチャイルド! ただでも面白い話なのにSFマインドもしっかり刺激してくれます。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
MOONLIGHT MILE (10) (ビッグコミックス) コミック – 2005/2/28
太田垣 康男
(著)
▼第81話/新世界▼第82/10年目の恋人▼第83話/旅立ち▼第84話/資本主義の氾濫▼第85話/会議は踊る▼第86話/ムーンチャイルド▼87話/契約▼第88話/エシュロンの檻▼第89話/罠●主な登場人物/猿渡吾郎(元学生登山家。NASA公募に受かり、国際宇宙ステーションのクルーに)、池内理代子(NASDAの外渉部課長。かつて吾郎を失脚させようとしたが、現在は吾郎の恋人に)、澤村耕介(NASDAからNASAのビルディングスペシャリスト養成課程に参加。STS256クルーとして宇宙へと旅立ち、ISSに赴任)●あらすじ/月面テロ事件から2年。国の枠を越えた独立機関、国際宇宙機構「ISA」が発足した。しかし実情は、ISAの主要ポストが米軍出身者で占められていた。そんな中、澤村がISA発足後初の月派遣員に選ばれるが、この隊員も総勢70名中3割がアメリカ宇宙軍の軍人という状況。米軍の反感を買った吾郎が宇宙飛行士リストから外されたことに澤村は「大国エゴだ」と憤るが、理代子は「吾郎が悪いのよ」とつぶやいて…(第81話)。●本巻の特徴/理代子がISA日本支部代表として月に向かうことになった。愛する吾郎の再起を信じて、それまでトップに立ち続けようと決心する。日本そして吾郎のために道を開きにゆく理代子だが…!?
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2005/2/28
- ISBN-104091862608
- ISBN-13978-4091862600
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2005/2/28)
- 発売日 : 2005/2/28
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4091862608
- ISBN-13 : 978-4091862600
- Amazon 売れ筋ランキング: - 480,547位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年2月3日に日本でレビュー済み
月面基地は順調に整備され、
もはや“月面都市”と言えるまでのものに。
月面開発からリストラされた吾郎、
月面都市の支配者になったロストマン、
月面都市建設現場で働く耕介、
そして日本代表団として月に飛ぶ吾郎の恋人・理代子……。
月のヘリウム3という、
地球のエネルギーの要を握ったアメリカに対し、
EU、ロシア、日本はより良い条件を引き出そうと
躍起になっている。
出遅れたかに見えた理代子ら日本代表団だが……?
前巻までの真空と隣り合わせの
息詰まる展開から一転、
なまぐさ〜い政治のオハナシに。
こりゃ吾郎・耕介の出る幕は無いですよね。
作者の太田垣さんの
演出力の幅広さには本当に頭が下がります。
日本の国会議員さんたちも見習って欲しいものです。
もはや“月面都市”と言えるまでのものに。
月面開発からリストラされた吾郎、
月面都市の支配者になったロストマン、
月面都市建設現場で働く耕介、
そして日本代表団として月に飛ぶ吾郎の恋人・理代子……。
月のヘリウム3という、
地球のエネルギーの要を握ったアメリカに対し、
EU、ロシア、日本はより良い条件を引き出そうと
躍起になっている。
出遅れたかに見えた理代子ら日本代表団だが……?
前巻までの真空と隣り合わせの
息詰まる展開から一転、
なまぐさ〜い政治のオハナシに。
こりゃ吾郎・耕介の出る幕は無いですよね。
作者の太田垣さんの
演出力の幅広さには本当に頭が下がります。
日本の国会議員さんたちも見習って欲しいものです。
2005年7月17日に日本でレビュー済み
今年知ったシリーズだけれど、正直言えば「最近、これほどのいい漫画があったのか?!」と、驚愕を禁じ得なかった。太田垣さんは、よく一人で脚本と絵を書いているな、と思う。
話の進め方(語り方、人物の描写、等々)がとても上等なレベルのものでありながら、スペースオペラ系の<お典型SF>に陥らず、読者が信じられる範囲内の話をしてくれる。実現可能な条件だからこそ、私は興味深く読んでいった。
更に言えば、我々が生きている現代とこれから近接未来の問題点、特にアメリカ帝国主義、中国との(迫る?)対立、日本の曖昧な立場、先進国の思想を占めている人種主義、等々を主要ネタにしながら、<宇宙への進出>という大きな叙事詩を展開し、予測されない様々な方向へと物語を進めていく漫画になっていて、本当に丁寧に読んだよ。
しかし、既に傑作でありながらも、物語の中で最初の「宇宙戦争」が起こって以来、何だか話が<アクション>要素に赴いてきていないかなぁ?それでも大変良質ではあるけども、しかし何だか(相対的に)薄くなったりする気もして、やや心配だ。
この漫画がどんどん売れていくことを祈っていることはもちろんのこと。しかし有名になっても、濃厚な内容を保ちつつ面白い問題提起をし続けてほしいです。
頑張って下さい!
話の進め方(語り方、人物の描写、等々)がとても上等なレベルのものでありながら、スペースオペラ系の<お典型SF>に陥らず、読者が信じられる範囲内の話をしてくれる。実現可能な条件だからこそ、私は興味深く読んでいった。
更に言えば、我々が生きている現代とこれから近接未来の問題点、特にアメリカ帝国主義、中国との(迫る?)対立、日本の曖昧な立場、先進国の思想を占めている人種主義、等々を主要ネタにしながら、<宇宙への進出>という大きな叙事詩を展開し、予測されない様々な方向へと物語を進めていく漫画になっていて、本当に丁寧に読んだよ。
しかし、既に傑作でありながらも、物語の中で最初の「宇宙戦争」が起こって以来、何だか話が<アクション>要素に赴いてきていないかなぁ?それでも大変良質ではあるけども、しかし何だか(相対的に)薄くなったりする気もして、やや心配だ。
この漫画がどんどん売れていくことを祈っていることはもちろんのこと。しかし有名になっても、濃厚な内容を保ちつつ面白い問題提起をし続けてほしいです。
頑張って下さい!