無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ぼくんち<全> (ビッグコミックス) コミック – 2003/4/12
- 本の長さ233ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2003/4/12
- ISBN-10409187701X
- ISBN-13978-4091877017
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
商品説明
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
映画化(2003年)にあわせて、オールカラー全3巻だったものを白黒の普及版として1冊にまとめたもの。見開き2ページのショートストーリー114話で構成。巻頭には、描きおろしのカラー漫画が4ページ収録されている。日々の出来事を2ページで描きつつ、一太が家を出るあたりからは全体を通して話に流れが出てくる。彼らはいつも、あきらめたような、悲しいような笑みを顔に貼り付けて、痛いほどにただただ求めている。自分の家で、家族そろって暮らすことを。ともに食卓を囲むことを。ラストシーンで二太が見せる笑顔は、痛ましさと同時に少しの希望を感じさせ、いつまでも胸に残る。(門倉紫麻)
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2003/4/12)
- 発売日 : 2003/4/12
- 言語 : 日本語
- コミック : 233ページ
- ISBN-10 : 409187701X
- ISBN-13 : 978-4091877017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 38,040位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。2004年『毎日かあさん カニ母編』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著者に『ゆんぼくん』『鳥頭紀行』『できるかな』『女の子ものがたり』『営業ものがたり』『いけちゃんとぼく』『パーマネント野ばら』『この世でいちばん大事な「カネ」の話』など多数。2010年7月には絵本『きみのかみさま』も発売になった。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
なので、今回の購入は3回目です。(1度目、2度目は友人に貸したまま)
支援するときの押し付けの『幸せ』の戒めを込めて。
今回Kindleで総集編が出ているのに気づき、初めて最後まで読んで、いくつか考えたことがある。
・さおりちゃんについて
物語の登場人物にはそれぞれ役割があると思う。彼女はそれでいうと、この町で起こる悲しみを表現する役だと思う。結局救われないのだ。彼女のストーリーを読んで「赤い靴」という童謡を思い出した。
・こういちくんについて
1巻の最後に、恐らくこういちくんの話が載っていた記憶がある。こういちくんの事は、大人になった今やっと色々理解できるようになった。
・一太について
消息を絶った後の話はどこにも書かれていない。でも、たぶん、悲しいけど彼は死んでしまったんだと思う。
・ねえちゃんについて
二太を里子に出したのは、恐らくねえちゃん本人か、男に騙されてか、彼女が借金を背負ったからだと思う。物語ラストのほうでばあちゃんの幻が言ったことは、多分ねえちゃんの心の叫びだった。
・二太について
一太にいちゃん、かの子ねえちゃん、生まれ育った町から離されて里子に出される時、彼が笑ったことは、二太が成長した事を表していると思う。このシーンが物語の総括であり、つまり西原理恵子が言いたかった事だと思う。だから、二太の役割は希望だ。明日生きていくために。
以上、総集編がオールカラーで読めてよかった。
痛くて泣くとか、目にゴミが入って泣く、というのではなくて、感情的涙を流すことに意味がある。
この感情的涙にはストレス物質の「コルチゾール」とやらを体外に排出する役目を持っているからだそうだ。
長く生きてると、このままだとやばいかも、という予兆を察知できるようになり、
立ち上がれなくなる前に、いっちょ早めに泣いとくか、と予防泣きで、事を乗り切ったりする。
とはいえ、感情の吐露に大いなるブレーキをもつ身としては、
そうそう簡単に「感情泣き」をできるものでもなく、起爆剤がいる。
泣きアイテム。
音楽とか本とか映画とか。
きっと誰でも、そういう1冊、1曲を持っているのだろうな。
わたしの泣き薬は、これ。
西原理恵子 「ぼくんち」
西原(サイバラ)の他の作品、たとえば「はれた日は学校を休んで」 や「いけちゃんとぼく」もじょわっっとくるが、
「ぼくんち」は、滝泣きに最適だ。
そして、
笑ってなんぼ。生きるぞ、くそったれ、
と元気になる。
暮れに本棚を整理していて、不覚にも手に取ってしまった。
別に泣きたかったわけでもないのに、何回目の読みか数えきれないのに
また読んで泣いてしまった。
こういうのを、バイブル化というのだろうか。
切なくて でも人間味に溢れていて
こんな話をかけるサイバラさんは 天才だよ
月に一度 読み返したくなる