再びいくつかの謎が明かされる、クライマックスへの繋ぎ。
マチが契約出来なかった原因。
憎まれ口を叩いて、しかしそれでもコエムシがぼくらの地球の為に闘う理由。
最後のパイロットが背負うべき使命。
そして、残されたキャラクターたちの内面が掘り下げられ、しかし彼らの死がわかっているが故に何故かそれがとても切なくて。
マチとウシロは最後の時間を使って、散っていったパイロットたちの遺族を尋ねる。そして、どういった形であれ、人々に救いを与えていく。
その中で自らにさえ救いを見出し始めた彼らを襲う更なる悲劇。彼らが命を賭けて護ろうとしているぼくらの地球の住人によって引き起こされるあまりに理不尽な、出来事。
「オレがやる」と言ったコエムシの、一人の人間としての、何よりマチの兄としての覚悟。
どんどん引き込まれます。
最後にもう一度与えられた、闘うべき理由によって、いよいよウシロの闘いのときが迫るーー。
容赦ない作者の中に救いを垣間見たーーそんな作品。
ぼくらの。
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ぼくらの (10) (IKKI COMIX) コミック – 2009/1/30
鬼頭 莫宏
(著)
▼第54話/町洋子(1)▼第55話/町洋子(2)▼第56話/町洋子(3)▼第57話/町洋子(4)▼第58話/町洋子(5)▼第59話/町洋子(6)
●主な登場人物/【和久隆】・【加古功】・【矢村大一】・【小高勝】・【吉川寛治】・【門司邦彦】・宇白順・【切江洋介】・【半井摩子】・【往住愛子】・町洋子・【本田千鶴】・【古茂田孝美】・【阿野万記】(学習交流自然学校に参加した生徒。14人とも中1。カッコ内は既に死亡)、宇白可奈(宇白順の妹だが、血はつながっていない。兄を想い、戦っていった)、ココペリ(謎の宇宙人。敵ロボットとの戦闘後、死亡。その後の戦いを子供達に託す)、コエムシ(ジアースでの戦闘のサポート役。違う地球の人間)、ジアース(体長500メートルの巨大ロボット。これを操縦した者は戦闘後に必ず死ぬが、戦わなければ地球が滅ぶ)
●あらすじ/ぼくらの地球を守るために、残された戦いは2回。妹の、そして母の戦いを目の当たりにし、ウシロは迷うことなくパイロット契約を結んだ。また、違う地球の人間であるため、かつて契約者として認められなかったマチも再度儀式を敢行して…(第54話)。
●本巻の特徴/ついにふたりとなってしまったウシロとマチは、これまで戦い死んでいった仲間たちの、身の回りの人々を巡る旅へ。それは、贖罪の旅なのか…!? 悲しみのマチ編。
●その他の登場人物/田中美純(航空国防軍一尉。ジアースのパイロットになったが、カナの戦闘の際に戦死)、佐々見(国防省軍令局の立場から、ジアース関連の戦闘の対策などを立てている)、往住明(アンコの父。ニュースキャスター。カナに「ウシロの本当の母を捜してくれ」と頼まれる)
●主な登場人物/【和久隆】・【加古功】・【矢村大一】・【小高勝】・【吉川寛治】・【門司邦彦】・宇白順・【切江洋介】・【半井摩子】・【往住愛子】・町洋子・【本田千鶴】・【古茂田孝美】・【阿野万記】(学習交流自然学校に参加した生徒。14人とも中1。カッコ内は既に死亡)、宇白可奈(宇白順の妹だが、血はつながっていない。兄を想い、戦っていった)、ココペリ(謎の宇宙人。敵ロボットとの戦闘後、死亡。その後の戦いを子供達に託す)、コエムシ(ジアースでの戦闘のサポート役。違う地球の人間)、ジアース(体長500メートルの巨大ロボット。これを操縦した者は戦闘後に必ず死ぬが、戦わなければ地球が滅ぶ)
●あらすじ/ぼくらの地球を守るために、残された戦いは2回。妹の、そして母の戦いを目の当たりにし、ウシロは迷うことなくパイロット契約を結んだ。また、違う地球の人間であるため、かつて契約者として認められなかったマチも再度儀式を敢行して…(第54話)。
●本巻の特徴/ついにふたりとなってしまったウシロとマチは、これまで戦い死んでいった仲間たちの、身の回りの人々を巡る旅へ。それは、贖罪の旅なのか…!? 悲しみのマチ編。
●その他の登場人物/田中美純(航空国防軍一尉。ジアースのパイロットになったが、カナの戦闘の際に戦死)、佐々見(国防省軍令局の立場から、ジアース関連の戦闘の対策などを立てている)、往住明(アンコの父。ニュースキャスター。カナに「ウシロの本当の母を捜してくれ」と頼まれる)
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/1/30
- ISBN-104091884350
- ISBN-13978-4091884350
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/1/30)
- 発売日 : 2009/1/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4091884350
- ISBN-13 : 978-4091884350
- Amazon 売れ筋ランキング: - 195,592位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月2日に日本でレビュー済み
ぼくらの、の中でも最もぼくらのらしいと思える巻
鬼頭先生の緻密な構成には驚愕です。悪魔的な手腕といわざる得ないでしょう。
ジアースと無事(?)契約を交わした二人は今までの戦いで死んでいった仲間の家族を訪問することにします。
そこで彼らはチズの父の元でギブすることのすばらしさという話を聞かされます、彼らはおそらく深い感銘を受けたでしょう
彼らはその後、彼らからすれば決して好きにはなれないだろうカタリ君の家族をも訪れることにします。個人的にはチズの父の話を聞いた影響もあったのではないかと思います。
カタリ君の家ではカタリ君の弟の話を聞かされ、荒れている弟にカタリ君が本当のパイロットであると弟君に話して欲しいと両親からは懇願されます。
快く快諾するマチとウシロ
彼らは弟君に優しい嘘を付きます
「僕らは君のお兄さんの仲間でジアースの仲間なんだ」と
その優しい嘘は、ジアースのパイロットを探して暗殺することを使命とする暗殺者の耳にも届いてしまいます・・・
善意が悲劇に変わるこんな話を書かせて鬼頭氏の右に出る人はほとんどいないのではないでしょうか?おそらく次が最終巻だと思うので(小説版あとがき参照)どのような幕引きなのか?今から楽しみです。
鬼頭先生の緻密な構成には驚愕です。悪魔的な手腕といわざる得ないでしょう。
ジアースと無事(?)契約を交わした二人は今までの戦いで死んでいった仲間の家族を訪問することにします。
そこで彼らはチズの父の元でギブすることのすばらしさという話を聞かされます、彼らはおそらく深い感銘を受けたでしょう
彼らはその後、彼らからすれば決して好きにはなれないだろうカタリ君の家族をも訪れることにします。個人的にはチズの父の話を聞いた影響もあったのではないかと思います。
カタリ君の家ではカタリ君の弟の話を聞かされ、荒れている弟にカタリ君が本当のパイロットであると弟君に話して欲しいと両親からは懇願されます。
快く快諾するマチとウシロ
彼らは弟君に優しい嘘を付きます
「僕らは君のお兄さんの仲間でジアースの仲間なんだ」と
その優しい嘘は、ジアースのパイロットを探して暗殺することを使命とする暗殺者の耳にも届いてしまいます・・・
善意が悲劇に変わるこんな話を書かせて鬼頭氏の右に出る人はほとんどいないのではないでしょうか?おそらく次が最終巻だと思うので(小説版あとがき参照)どのような幕引きなのか?今から楽しみです。
2009年1月31日に日本でレビュー済み
二人の旅を軸に、残された家族のその後、この漫画のタイトル、「ぼくらの」についても触れています。
ごく個人的な見所としては、表情の引き出しが増えたウシロ、ツバサとナギのシーン、見開きのページのマチ(不覚にもどきっとした)などが上げられます。
あと、一番最後の彼女ですが、多分今までの彼女とは違う、元通りの世界の彼女ですよね…。
唐突だとは思いませんが、やはり切なくて仕方ありません…。
ごく個人的な見所としては、表情の引き出しが増えたウシロ、ツバサとナギのシーン、見開きのページのマチ(不覚にもどきっとした)などが上げられます。
あと、一番最後の彼女ですが、多分今までの彼女とは違う、元通りの世界の彼女ですよね…。
唐突だとは思いませんが、やはり切なくて仕方ありません…。
2018年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供たちが侵略者と戦うお話なのですが、
周りの人たちとのかかわり方、
命を懸けて戦うべきなのかの苦悩が
主人公が子供という事を忘れさせます。
同じ立場だったら私ならどうするのか考えさせられる内容でした。
周りの人たちとのかかわり方、
命を懸けて戦うべきなのかの苦悩が
主人公が子供という事を忘れさせます。
同じ立場だったら私ならどうするのか考えさせられる内容でした。
2009年2月15日に日本でレビュー済み
この巻では、また少し秘密があかされ、今までの操縦者について触れられています。両親や親族を含む周囲の大人たちと、個別の少年少女の操縦者が、いかに死と向き合い、それに向け準備をし、死後折り合いをつけていくか。相変わらず深く描きこまれています。
この作品がアニメ化までされ、世の中で受け入れられている事実をどう考えべきなんでしょう?この時代を覆う漠然とした強い不安を反映しているのかも。いかに避けられない運命を受け入れ、その中で何が残せるのかを考えさせられます。この点で、高橋しんの『最終兵器彼女』と似た印象を持ちます。
かなりエナジー・ドレインな作品で、なんだか小劇団の最悪のお芝居を見ているようです。
この作品がアニメ化までされ、世の中で受け入れられている事実をどう考えべきなんでしょう?この時代を覆う漠然とした強い不安を反映しているのかも。いかに避けられない運命を受け入れ、その中で何が残せるのかを考えさせられます。この点で、高橋しんの『最終兵器彼女』と似た印象を持ちます。
かなりエナジー・ドレインな作品で、なんだか小劇団の最悪のお芝居を見ているようです。
2009年2月15日に日本でレビュー済み
真相が明かされていきます。小説版ともアニメ版とも異なる結末。生きてる内にこの作品に出会えて良かった、いやマジで。
2010年7月20日に日本でレビュー済み
この巻の殆どは良かったのですがチズの家族が消化不良で★-1です。
2巻でナカマ母が「その状況を選んだのは自分だろ!」と言うシーンがあります。そして4巻ではチズ姉がチズに対して同様の発言(チズがそうなったのはチズの選択ミス)をします。
ナカマ母の発言は一応筋が通っているのですがチズ姉の発言は性犯罪における被害者叩き、セカンドレイプと同レベルに感じられ、畑飼ではなく姉がさも正論の様に言うのは違和感がありました。
あの時姉はチズの事情を知らなかったから仕方ないともとれますが、そもそも事情も知らない相手に「アンタの不幸はアンタが悪い」と言うこと自体無神経ですし、その後の「受け止めてあげる」発言も?です。
そして彼女は10巻で再登場した際にもその事を後悔する様子はなく、チズの罪を嘆く一方畑飼については彼を暖かく見守るスタンスをとります。
同様にチズの父はチズは被害者だが加害者でもあるからという理由で男達を訴えないのですが、死亡した男達はともかく畑飼については野放しにすることで再犯の危険があることまで考えなかったのかと不満でした。
チズや畑飼が良くも悪くも血の通ったキャラだったのに対しチズの家族が薄っぺらな「善人」だったのが作中を通して最も残念でした。
2巻でナカマ母が「その状況を選んだのは自分だろ!」と言うシーンがあります。そして4巻ではチズ姉がチズに対して同様の発言(チズがそうなったのはチズの選択ミス)をします。
ナカマ母の発言は一応筋が通っているのですがチズ姉の発言は性犯罪における被害者叩き、セカンドレイプと同レベルに感じられ、畑飼ではなく姉がさも正論の様に言うのは違和感がありました。
あの時姉はチズの事情を知らなかったから仕方ないともとれますが、そもそも事情も知らない相手に「アンタの不幸はアンタが悪い」と言うこと自体無神経ですし、その後の「受け止めてあげる」発言も?です。
そして彼女は10巻で再登場した際にもその事を後悔する様子はなく、チズの罪を嘆く一方畑飼については彼を暖かく見守るスタンスをとります。
同様にチズの父はチズは被害者だが加害者でもあるからという理由で男達を訴えないのですが、死亡した男達はともかく畑飼については野放しにすることで再犯の危険があることまで考えなかったのかと不満でした。
チズや畑飼が良くも悪くも血の通ったキャラだったのに対しチズの家族が薄っぺらな「善人」だったのが作中を通して最も残念でした。
2009年2月1日に日本でレビュー済み
「転生って信じる?」
作者の永遠のテーマ「命とは?」に関わるワードが
またもや登場。
今巻は、まだ生き残っている2人が
既に死亡している仲間の家族の家をめぐる
巡礼の旅。
それぞれの家族。それぞれの人生。
1人1人が精いっぱい生きているが
特にそれが何かに取り上げられるという事がない人生。
決して平凡ではない、それぞれの人生。
それが「生きる」ということなのか。
何かに「生かされている」のか。
そして、巻末近く
あっけなく消える「命」。
魂の入れ物の「身体」と「命」
この作者のマンガを読むと
いつもそれを考えさせられる。
アニメは、あえて見なかったので
続きが気になります。
作者の永遠のテーマ「命とは?」に関わるワードが
またもや登場。
今巻は、まだ生き残っている2人が
既に死亡している仲間の家族の家をめぐる
巡礼の旅。
それぞれの家族。それぞれの人生。
1人1人が精いっぱい生きているが
特にそれが何かに取り上げられるという事がない人生。
決して平凡ではない、それぞれの人生。
それが「生きる」ということなのか。
何かに「生かされている」のか。
そして、巻末近く
あっけなく消える「命」。
魂の入れ物の「身体」と「命」
この作者のマンガを読むと
いつもそれを考えさせられる。
アニメは、あえて見なかったので
続きが気になります。