吉野朔実さんの本は全て持ってます。そして、全て大好きです。
特に現在に近づくほど素敵な作品を創造するあたりが素晴らしいと思います。(マンネリがない)
絵で表されながら文学的で、その絵もお話もオリジナリティがあって素敵。
美しさ、優しさ、暖かさ、そして現実を挟んだ、厳しさ、冷たさ、悲しみ。
それらを絵と文で表せる稀代の作家だと思っています。
ただ、この作品はコミックスというジャンルが一番好きで初めて(吉野先生作品に)挑戦、という方にはお勧めしません。
逆に小説が好き、という方にはいいかもしれません。
個人的な意見ですがコミックス派の方なら「いたいけな瞳」などから試されてはいかがでしょうか。
でも、私はperiodが大好きです。どこにも無いコミックスを創ってくれる、いつまでも活躍して頂きたい私の No.1 です。(コミックス以外にも活躍されているので)
ちなみに本の紹介をしているエッセイ風のシリーズもかなりお勧めです。
![Kindleアプリのロゴ画像](https://m.media-amazon.com/images/G/09/kindle/app/kindle-app-logo._CB666561098_.png)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
period (2) (IKKI COMICS) コミック – 2005/8/30
吉野 朔実
(著)
▼第10~17話●主な登場人物/鏡嶋迴(はるか。通称ハル。弟想いの兄)、鏡嶋能(ヨキ。天真爛漫な弟)●あらすじ/父親に暴力を受け続けていた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父親はハルにバットで殴られてからは別人のようになり入退院を繰り返す。さらに住んでいた家が叔父の借金返済のために売り払われたため、兄弟は施設へ入ることに。それから1年半が経ち、ハル5年生、ヨキ2年生の夏を迎えて…(第1話)。●本巻の特徴/住む場所を失い、水澄学園という施設に移ったハルとヨキ。ハルは学校の先生に疎まれ嫌がらせを受け、ヨキはいじめっ子・晃司と闘う日々が続く。そんなある日、その晃司が同じ施設に住むことになって…!?●その他の登場人物/鏡嶋華(かおり。ハルたちの叔母。自身の兄である、兄弟の父親の面倒を見ている)、桑田(ハルが通っている学校の先生。ハルの父親が大学教授と分かり態度が急変)、晃司(実家からの通い組で、水澄学園の子供をいじめている)、直(すなお。水澄学園に住む少年。晃司たちにいじめられている)、光国(水澄学園の3人の班長のひとり。ハルと親しい)、串田(水澄学園の3人の班長のひとり。光国とは険悪)
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2005/8/30
- ISBN-10409188492X
- ISBN-13978-4091884923
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2005/8/30)
- 発売日 : 2005/8/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 216ページ
- ISBN-10 : 409188492X
- ISBN-13 : 978-4091884923
- Amazon 売れ筋ランキング: - 436,145位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
![吉野 朔実](https://m.media-amazon.com/images/I/01Kv-W2ysOL._SY600_.png)
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ![](https://m.media-amazon.com/images/S/sash//GN8m8-lU2_Dj38v.svg)
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
19グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年9月4日に日本でレビュー済み
知的で大人びていていつも弟を見守るハルカ。ハルカに守られ奔放で無邪気な中に残忍さを併せ持つヨキ。「1」に引き続き偏執狂的な父親のD.V.から解放されても世間の暴力に晒され続けるこの兄弟に、遠い懐かしさを感じるのはなぜだろう。ハルカのように冷静で知的でもない、ヨキのように赤裸々な強さもない。D.V.も施設も経験はない。なのにかつて子供であったことで誰もが味わったことのある感覚を呼び覚ます手触りがある。
2005年10月19日に日本でレビュー済み
「Period」3部作の第2巻。決して明るい話ではありません。でも、考えさせられる話です。私個人は、様々な暴力に晒された「ハルちゃん」と「ヨキ」の兄弟がどう生きるのか。そして、1巻の巻頭部分にどうリンクし、この作品が完成するのか気になります。
2部では、「ハルちゃん」と「ヨキ」の兄弟は親と暮らせない子供たちの暮らす施設に預けられます。そして、ここでも待っているのが「暴力」です。
親の居る家庭の子供たちから、施設に対する子供たちに対する「暴力」「偏見」。施設の子供たちは、外からの暴力に結託していこうとは考えません。
「自分は違う。自分はいつか、この施設を出て行き、親と暮らすから。」施設内の子供たちの心に存在する「差別意識」。自分さえいじめられなければいい、という「自己中心的な自己防衛」。
また、「ハルちゃん」の担任による暴力。親が東大出と知ったとたん教室で始まってしまう、不当な扱い。
様々な暴力の中でも、「ハル」と「ヨキ」は全く違った対処をしながら、生活ていきます。そこに、暗さはありません。春のザリガニつり、夏のプール、中学生との野球試合。日常は「闇」ばかりでなく、「子供時代しか味わえない光」も四季の中に存在します。
ただ、「また、あの家で両親と暮らしたい。」一番言いたくて、叶えられない希望を抱えて。それは、施設に住むどの子供の望みでもあるのです。
一番の望みを叶えられぬまま、「子供」がどう生きていくのか?これだけが、テーマではないと思います。読む人によって、その人のテーマを見つけられる、多くの人に読んでもらい感想を聞きたくなる作品です。
2部では、「ハルちゃん」と「ヨキ」の兄弟は親と暮らせない子供たちの暮らす施設に預けられます。そして、ここでも待っているのが「暴力」です。
親の居る家庭の子供たちから、施設に対する子供たちに対する「暴力」「偏見」。施設の子供たちは、外からの暴力に結託していこうとは考えません。
「自分は違う。自分はいつか、この施設を出て行き、親と暮らすから。」施設内の子供たちの心に存在する「差別意識」。自分さえいじめられなければいい、という「自己中心的な自己防衛」。
また、「ハルちゃん」の担任による暴力。親が東大出と知ったとたん教室で始まってしまう、不当な扱い。
様々な暴力の中でも、「ハル」と「ヨキ」は全く違った対処をしながら、生活ていきます。そこに、暗さはありません。春のザリガニつり、夏のプール、中学生との野球試合。日常は「闇」ばかりでなく、「子供時代しか味わえない光」も四季の中に存在します。
ただ、「また、あの家で両親と暮らしたい。」一番言いたくて、叶えられない希望を抱えて。それは、施設に住むどの子供の望みでもあるのです。
一番の望みを叶えられぬまま、「子供」がどう生きていくのか?これだけが、テーマではないと思います。読む人によって、その人のテーマを見つけられる、多くの人に読んでもらい感想を聞きたくなる作品です。