生きていると…ふと自分の人生を立ち止まって見つめなおす時期があると思います。
私は、今がまさにそうでした。
いがらしみきおさんの事は、松本人志の放送室でお噂を聞いており、
いつか触れてみたいと思っておりました。
この本は、比較的最近の本になると思うのですが、
読み始めると…すべて一気に読み更けてしまいました。
読み心地の良い作品でした。

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I【アイ】 (第1集) (IKKI COMIX) コミック – 2011/7/29
いがらし みきお
(著)
東北の地より、生と死の意味を問う
宮城県の田舎町に生まれ、身寄りのないイサオ。一方、医者の息子である雅彦は、小学生の頃から、自分が生きていることの意味についてひそかに、 深く悩んでいた。
二人が中学生になったある時、イサオは恩師の臨終の場で、人の魂を己に乗り移らせたかのような不思議な力を見せた。そして、次第にイサオに 惹かれいった。
雅彦は、高校入試の日に、二人で旅に出ることを決意する。目的 は、イサオが産まれた瞬間に目撃したという神様のような存在=トモイを探すこ と。これが、二人の長い長い旅の始まりだった。[連載第1話~10話を収録]
【編集担当からのおすすめ情報】
『ぼのぼの』『Sink』『かむろば村へ』…30年以上にわたり、常に挑戦的な作品を発表し続けてきたいがらしみきお氏最新作、待望の第一集刊行です。連載開始にあたって、いがらし氏は「この年になって、ようやくこのテーマと物語を描くだけの『確信』を得た」と話していました。生と死、人生、祈り、奇跡、そして宗教といったものに触れてゆくこの作品は、漫画史にその名が刻まれること間違いありません。なお、仙台で震災に見舞われたいがらし氏ですが、その経験を踏まえつつ現在もさらなる深淵を目指し鋭意執筆中です。
宮城県の田舎町に生まれ、身寄りのないイサオ。一方、医者の息子である雅彦は、小学生の頃から、自分が生きていることの意味についてひそかに、 深く悩んでいた。
二人が中学生になったある時、イサオは恩師の臨終の場で、人の魂を己に乗り移らせたかのような不思議な力を見せた。そして、次第にイサオに 惹かれいった。
雅彦は、高校入試の日に、二人で旅に出ることを決意する。目的 は、イサオが産まれた瞬間に目撃したという神様のような存在=トモイを探すこ と。これが、二人の長い長い旅の始まりだった。[連載第1話~10話を収録]
【編集担当からのおすすめ情報】
『ぼのぼの』『Sink』『かむろば村へ』…30年以上にわたり、常に挑戦的な作品を発表し続けてきたいがらしみきお氏最新作、待望の第一集刊行です。連載開始にあたって、いがらし氏は「この年になって、ようやくこのテーマと物語を描くだけの『確信』を得た」と話していました。生と死、人生、祈り、奇跡、そして宗教といったものに触れてゆくこの作品は、漫画史にその名が刻まれること間違いありません。なお、仙台で震災に見舞われたいがらし氏ですが、その経験を踏まえつつ現在もさらなる深淵を目指し鋭意執筆中です。
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/7/29
- ISBN-104091885551
- ISBN-13978-4091885555
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年7月22日に日本でレビュー済み
※長文レビューであり、全巻通してのレビューです
『I(アイ)』は一人の男が「神様」の存在を求め続ける一生を描いた漫画になります。
表題の通り私自身は本書を高く評価していますが、だからと言って
手放しに他人にお薦めできる作品ではありません。
何故ならば本書の娯楽性が極めて低いためです。
生粋の漫画ファンや小説等の文芸を嗜む方なら問題ありませんが、
カジュアルに漫画を楽しみたい方には明らかに適していません。
また、画力を含めた漫画表現に関しても平均的な水準であり
この部分も取り立てて評価する事はできません。
恐らくは読みにくい漫画という印象を持つ人の方が多いでしょう。
かように多くの短所があるものの、それ以上に長所を評価しています。
言語化が難しいのですが、あえて一言にすると非常に示唆に富んだ作品であるという事です。
本書には様々な観念的な言葉が出てきますが、それらは明確な回答を示すことはありません。
あくまで、自分で答えを考えるようなタイプの作品です。
また、実在の出来事や事件をモチーフにしたエピソードからなる
不穏な空気が読者を不安定にさせ、揺さぶるのです。
要するに洞察や考察を得やすい構造の漫画であるとも言えます。
それだけでは特徴とは言えても長所とまでは言い切れないと思うかもしれませんね。
私がこれを長所とするのはそれを描く作者の尋常ならざる熱量を感じたからです。
例えるならば、知らない言語で必死に歌っているミュージシャンような
何を言ってるかわからないけど、真剣な事だけは伝わる・・・そんな感覚です。
これ以上はもう実際に読んで頂くしかないのかもしれません。
本書に関しては表層的な筋書きを述べても意義は薄いように思います。
私の評価基準として短所よりも個性や創意を重視するので、
本書でなくては得られない部分を評価し星5にしています。
勿論、思想や哲学といった枠組みで読んだ場合はまた違う評価になるのは理解できます。
ただ、そういった専門家の意見は参考にはなりますが、創作の理解に欠けることが多く
言うなれば頭でっかちになりがちです。
創作としての洞察や想像力・・・そういった事に価値を見いだせるのであれば
本書を読んでもいいかもしれません。
通常は読者が本を選びますが、これは本が読者を選ぶタイプと言えます。
即物的な享楽は得られませんが、オンリーワンの読後感のある作品です。
本レビューを見たうえで興味があるのでしたら是非。
『I(アイ)』は一人の男が「神様」の存在を求め続ける一生を描いた漫画になります。
表題の通り私自身は本書を高く評価していますが、だからと言って
手放しに他人にお薦めできる作品ではありません。
何故ならば本書の娯楽性が極めて低いためです。
生粋の漫画ファンや小説等の文芸を嗜む方なら問題ありませんが、
カジュアルに漫画を楽しみたい方には明らかに適していません。
また、画力を含めた漫画表現に関しても平均的な水準であり
この部分も取り立てて評価する事はできません。
恐らくは読みにくい漫画という印象を持つ人の方が多いでしょう。
かように多くの短所があるものの、それ以上に長所を評価しています。
言語化が難しいのですが、あえて一言にすると非常に示唆に富んだ作品であるという事です。
本書には様々な観念的な言葉が出てきますが、それらは明確な回答を示すことはありません。
あくまで、自分で答えを考えるようなタイプの作品です。
また、実在の出来事や事件をモチーフにしたエピソードからなる
不穏な空気が読者を不安定にさせ、揺さぶるのです。
要するに洞察や考察を得やすい構造の漫画であるとも言えます。
それだけでは特徴とは言えても長所とまでは言い切れないと思うかもしれませんね。
私がこれを長所とするのはそれを描く作者の尋常ならざる熱量を感じたからです。
例えるならば、知らない言語で必死に歌っているミュージシャンような
何を言ってるかわからないけど、真剣な事だけは伝わる・・・そんな感覚です。
これ以上はもう実際に読んで頂くしかないのかもしれません。
本書に関しては表層的な筋書きを述べても意義は薄いように思います。
私の評価基準として短所よりも個性や創意を重視するので、
本書でなくては得られない部分を評価し星5にしています。
勿論、思想や哲学といった枠組みで読んだ場合はまた違う評価になるのは理解できます。
ただ、そういった専門家の意見は参考にはなりますが、創作の理解に欠けることが多く
言うなれば頭でっかちになりがちです。
創作としての洞察や想像力・・・そういった事に価値を見いだせるのであれば
本書を読んでもいいかもしれません。
通常は読者が本を選びますが、これは本が読者を選ぶタイプと言えます。
即物的な享楽は得られませんが、オンリーワンの読後感のある作品です。
本レビューを見たうえで興味があるのでしたら是非。
2011年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元来、いがらしみきおは「しまっちゃうおじさん」に恐怖を感じ、自分に見えないところは、見てないときには無いんじゃないかと思っちゃうような人だったのである。
ギャグとしては描けたが、シリアスに描けばあまりに厨二病っぽくなってしまう、存在に対する素朴な恐怖や疑問も、闘病生活を経て、人生を積み重ねることによりようやくリアルに描けるようになったということなのだろう。
自分はほんとに居るのか? そんな疑問を持った人なら共感できる作品である。
ギャグとしては描けたが、シリアスに描けばあまりに厨二病っぽくなってしまう、存在に対する素朴な恐怖や疑問も、闘病生活を経て、人生を積み重ねることによりようやくリアルに描けるようになったということなのだろう。
自分はほんとに居るのか? そんな疑問を持った人なら共感できる作品である。
2012年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
死んだ母の股の間で笑う嬰児とか奇妙な死亡事件だとか異様で忌避したくなる様なパーツが次々と現れるのだが、何故か嫌な読み口ではない。
世界は何だ?自分は何だ?他人は何だ?
全てが腑に落ちず、満ち足りた家庭で育ったはずの少年が抱く空疎さと孤独さに同調する読者も多いと思う。
彼と共に存在の確かさ・不確かさを見せてくれるイサオにいつしか魅せられてゆく。
イサオは生まれた時、笑っていた。
大きくなってからも、その時の記憶を持っていた。
彼の常にない力を、同じ村に住む医者の息子・雅彦は次々と見届けてゆく。
イサオを必要とする人には、彼が「ソレ」を持っていることが分かる。
魅せられたようにイサオに近付き、欲しかったものを手に入れる。
しかし外部から見るその光景は、いかがわしく、穢れたもののように感じられる。
イサオは社会からはじきだされ、いつしかイサオの魅力に取り憑かれた雅彦も行動を共にするのだった。
「ぼのぼの」で示された「こわい考えになってしまった」の「こわい」がここで語られている。
作家いがらしみきおの神髄を著した作品なのかもしれない。
物語の行く先を、ぜひ見届けたい。
世界は何だ?自分は何だ?他人は何だ?
全てが腑に落ちず、満ち足りた家庭で育ったはずの少年が抱く空疎さと孤独さに同調する読者も多いと思う。
彼と共に存在の確かさ・不確かさを見せてくれるイサオにいつしか魅せられてゆく。
イサオは生まれた時、笑っていた。
大きくなってからも、その時の記憶を持っていた。
彼の常にない力を、同じ村に住む医者の息子・雅彦は次々と見届けてゆく。
イサオを必要とする人には、彼が「ソレ」を持っていることが分かる。
魅せられたようにイサオに近付き、欲しかったものを手に入れる。
しかし外部から見るその光景は、いかがわしく、穢れたもののように感じられる。
イサオは社会からはじきだされ、いつしかイサオの魅力に取り憑かれた雅彦も行動を共にするのだった。
「ぼのぼの」で示された「こわい考えになってしまった」の「こわい」がここで語られている。
作家いがらしみきおの神髄を著した作品なのかもしれない。
物語の行く先を、ぜひ見届けたい。
2011年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いがらしみきおと言う人はギャグ漫画時代からず〜〜っと「よくこんなことを漫画にするな〜(出来るな)」と言う事をしてきた人です。
今回もすごいです。
特に今回の作品は今までの作品の集大成の様にも思えます。
なるほどなぁ。いがらしみきおは「神様」を探していたのか〜。だから「ぼのぼの」や「bugが出る」みたいな作品が作れたんだなぁ。と昔からの作品を知ってるファンにはなんとなく腑に落ちる様なとこがある気がします。
この「神様を探す旅」は、僕のようなファンにとっては「天才漫画家・いがらしみきお誕生の秘密を追う旅」としても読める部分があるように思えるのです。
「ぼのぼの」の単行本の最後にあるプロフィール「5歳の時、神の啓示により漫画家になろうと決意」という文章がうっすらと光を放ちだしてきました。
今回もすごいです。
特に今回の作品は今までの作品の集大成の様にも思えます。
なるほどなぁ。いがらしみきおは「神様」を探していたのか〜。だから「ぼのぼの」や「bugが出る」みたいな作品が作れたんだなぁ。と昔からの作品を知ってるファンにはなんとなく腑に落ちる様なとこがある気がします。
この「神様を探す旅」は、僕のようなファンにとっては「天才漫画家・いがらしみきお誕生の秘密を追う旅」としても読める部分があるように思えるのです。
「ぼのぼの」の単行本の最後にあるプロフィール「5歳の時、神の啓示により漫画家になろうと決意」という文章がうっすらと光を放ちだしてきました。
2012年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮城県民です。おおよそどこの地域を舞台にしているかわかります。作中の言葉について述べさせていただきますと…「よぐこごまで文字さでぎだなや」と感じました。普段はなにげなく使っている言葉を、いざ文字にしてあらわすとなると、微妙に「迷う」ことがあり、「間違いではないけど、なんか違うなや。」と友人から言われることもあったりしますが、この作品においては、ほぼ「満票」だと思います。あらためて、ほかの地方と同じように、自分達のことばの美しさを誇りに思うことができました。テーマは重厚なものですが、地元民や出身者には、そんな大きな付加価値がある作品だと思いました。続編がたのしみです。
2014年1月5日に日本でレビュー済み
三巻読破済み。
氏の作品はsinkしか読んでいません。
長らく、デフォルメされたお色気マンガばかりに触れていた自分には、氏の画風に慣れるまで少し時間を要しました。 しかし読み進めていくとこの描画が作品の雰囲気にマッチしていることに気付いた。
東北弁の再現率もさることながら、要所要所での単語選択がとても光っていた。 それ以上でもそれ以下でもない、語りすぎず、足らずでもない。まさに適量でした。
手に取る前はその厚さに小休止を覚悟していましたが、いざ読みはじめてみると、物語に引き込まれてしまい、一息に読み終えていました。 これほどまでにマンガを夢中で読んだのはいつ以来か、読まず嫌いをしなくてホントに良かった。
オススメです。
氏の作品はsinkしか読んでいません。
長らく、デフォルメされたお色気マンガばかりに触れていた自分には、氏の画風に慣れるまで少し時間を要しました。 しかし読み進めていくとこの描画が作品の雰囲気にマッチしていることに気付いた。
東北弁の再現率もさることながら、要所要所での単語選択がとても光っていた。 それ以上でもそれ以下でもない、語りすぎず、足らずでもない。まさに適量でした。
手に取る前はその厚さに小休止を覚悟していましたが、いざ読みはじめてみると、物語に引き込まれてしまい、一息に読み終えていました。 これほどまでにマンガを夢中で読んだのはいつ以来か、読まず嫌いをしなくてホントに良かった。
オススメです。
2016年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも、絵柄が苦手だ
「そういう話」を描いてるんだから、正しい感想じゃないかと思うんだけど、
気持ち悪い…(笑)
「そういう話」を描いてるんだから、正しい感想じゃないかと思うんだけど、
気持ち悪い…(笑)