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羣青 下 (IKKI COMIX) コミック – 2012/5/30
殺した女。殺させた女。
“共犯者"となった二人の旅路で次第にあらわとなる、血縁への執着と、お互いへの無理解。
未練と倦怠に挟まれ、自殺か服役か逃亡か心中かいずれも“どんづまり"の
選択肢を前に立ちつくす二人に、光は射すのか…。
血にまみれた手で欲したものはなんだった?
女たちの魂の咆哮、あるいは彷徨――これにて幕。
主な登場人物/
殺した女(学生時代から密かに「殺させた女」を慕っていたレズビアン)
殺させた女(夫殺しを依頼した。レズビアンから向けられた好意には気づいている)
「殺した女」の兄(妹はそそのかされていると信じ込み、出頭させようと画策する)
【第21話~最終話を収録】
【編集担当からのおすすめ情報】
本巻では、二人の生い立ちから家族関係に至るまでぐぐっと掘り下げ、それぞれの抱える根源的な苦しみをまざまざとあぶり出します。いつしか二つの人生が、その年輪が圧倒的な重量感を持って迫り居座るようになるでしょう。人はここまでさらけ出し、ここまでぶつかりあえる。幾度倒れても立ち上がり、愛に絶望しながらも求めて止まない二人のむせかえるほどの激情の質量にページを繰る手が止まりません。みっともなく淫らで、でも誰よりも生きることに正直な二人が旅の終焉で見たものを、ぜひ目に焼きつけてください。
題材としては同性愛を扱っていますが、孤独を前に足がすくむ思いをしてきた全ての人に刺さるドラマだと思います。どうぞご期待ください!
- 本の長さ539ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2012/5/30
- ISBN-104091885772
- ISBN-13978-4091885777
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2012/5/30)
- 発売日 : 2012/5/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 539ページ
- ISBN-10 : 4091885772
- ISBN-13 : 978-4091885777
- Amazon 売れ筋ランキング: - 290,829位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
2015年にすべての連載を失ったのをきっかけに、「好きなマンガを好きなだけ好きに描いて生きていけたらいいのになぁ」「読者に直接マンガを売りたいなぁ」と考え、出版社への自発的な営業活動を一切休止。個人がコンテンツを売買できるサービス《note》にて、描きたいマンガを好きなだけ自分のペースで自分の思い通りに描いて、読んでくれる人に直接買ってもらって暮らしている。
近著に、自然災害としての大怪獣と犬が戦うSF「D-O-G.」、未来の報道機関から派遣された記者の仕事を追う「轍のマス・コミュニケーション」、夫を亡くした妻による全員ブラックのスーパー戦隊「未亡人戦隊 喪レンジャー」、ピザが食べたいたぬきが人間に化けてどうにかピザを食べに行くだけの漫画「ぽぽんぽ たぬき山女学院」などがある。いずれもnoteにて個人的に執筆中。
もともとは専門学校で漫画を専攻後の2005年、19歳で《ちばてつや賞・講談社》、続いて《ヤングジャンプマンガグランプリ・集英社》に、『恋しらに』『刺青龍門』がそれぞれ入賞。集英社ヤングジャンプ増刊でのデビュー後、講談社モーニング・ツー、小学館IKKIなどでの連載を経て、代表作に「羣青」(小学館)、「誰も懲りない」(太田出版)など。エッセイ漫画の代表作に「アヴァール戦記」(新潮社)、「いくもん!」(扶桑社)。また、本名と筆名の連名作に「お母さん二人いてもいいかな!?」(KKベストセラーズ)、「レズと七人の彼女たち」(自主刊)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
その時に読みたかったです。今からでも何度も読んでいますけども!
特に
・兄ちゃんの「大ゲサなんだよ」って言うところと、
・浅草で亡くなった元彼女への我慢していたことを言うあーしさんのところは何度も読んでます!
たまたま、 まんが王国というサイトの おすすめの欄に出てきて
試し読みからスタート。
そして数ヶ月かかってやっと読み終わりました。
この作品の隅々まで行き渡った 恐ろしい 作者のエネルギー量。
それは軽く雑誌のようにどんどん読み進められるものではなく わたし自身のエネルギーも非常に消耗するもので 完読するまで 長い時間を要しました。
絵が上手いのは一目瞭然。独学でなくアカデミックに更に学ばれた方と思われる デッサン力。 むしろ上手すぎて もっともっと個性的にゆがんだ描写力に行く可能性の描写力の持ち主だったのではないかとそちらも見てみたかった気がしますが、
そうなると大手での連載は不可能になるので 良い落としどころだったのでしょうか。
あるいは作者自身が個性をセーブしてるかもしれませんね。 わざと雑誌向けに。 それくらい知性と力量のある作者さんですね。
さらに練りに練った ネームの連続。 これがボディブローのように効いてきて読みながら精神的ダメージで吐き気すら してきて 長時間読むことができない(苦笑)。
読んでるだけでこれだけしんどいものを 一本一本線を引いてネームを練りに練って 漫画として仕上げてるほうは一体どれだけのエネルギーを消耗しているのか。 想像するだけでゾッとします。
文字通り命を燃やして描いているのでしょう。
主な描写が 足立区と台東区になるのですが私自身の出身地と 一番好きな 通い詰めた観光地であることで余計ボディブローが パワーアップ(笑)
本当にいろんな意味で忘れられない作品になってしまいました。
キャラ立ちがすごくて一人一人が自分の言葉を発する。 主要人物のどのキャラクターも 魅力的です。
良い悪い好き嫌いは別として、キャラクターとして 練り込まれて完成されています。
物語のラストに 登場人物の プロフィールが掲載されているのですが
上中下巻の中を飾った 彼女のプロフィールも拝見したかったです。
特に死角のない作品です。 全人類に読んでいただきたい(笑)。
羣青は、「他者」という問題に深く切り込んだ問題でした。
だれが、善人であるとかではなく、社会は二極化できないこと、
グレーである余地を残してくれる、いい漫画でした。
自分がいつ(心理的な意味で)登場人物たちみたいになるか
(それは主人公たちであったり、兄であったり…)わからないなあ、
と考えさせられました。
現実はもっと都合悪く終わることもありますが、
いい結末だったと思います。
読んでいて非常に疲れるし精神的に辛い部分もある作品ですが、読んだ後、閉塞感に苛まされていた自分の人生に一筋の光が差し込んだようなき気がしました。
マンガは非常にたくさん読むのですが、これ程までに愚直に人間の芯の強さのようなものを感じさせる作品に出合ったことはありませんでしたし、これからも無いと思います。
人との関係(精神的な面における)の希薄化を肌身で感じ、常に孤独な気持ちを心のどこかに持っていた自分にとって、自分の内なる感情をさらけ出しぶつかり合っていく主人公たちの姿は衝撃的でしたし、救われた気がしました。
自分は月刊誌の方も羣青目当てで読んでいたのですが、単行本の方は後半が大幅に加筆修正されていて、個人的には月刊誌の方が美しくまとまっているかと思います。
とはいえ、素晴らしい作品であることには変わりないので☆五つです。
少しでも興味を持った方、読んでみて損はないかと思います。