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吉祥天女(きっしょうてんにょ) (2) (小学館文庫 よA 7) 文庫 – 1995/2/17

4.1 5つ星のうち4.1 16個の評価

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天女の末裔?謎の少女をめぐる幻想ロマン!

小夜子に魅入られるように
男たちは惑乱し、死んでゆく。
遠野の家では、小夜子を
その怪物性に恐れつつも愛した涼が、
ひとり破局を押し止めようとしていた。
しかし事態は
悲劇的結末めがけて走り始める……。
羽衣を奪われた天女・叶小夜子。
傷ついた少女の魂の化身。
いつの日にか魂を鎮め、
吉祥天・愛の女神になれるだろうか。
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出版社からのコメント

小夜子に魅入られるように
男たちは惑乱し、死んでゆく。
遠野の家では、小夜子を
その怪物性に恐れつつも愛した涼が、
ひとり破局を押し止めようとしていた。
しかし事態は
悲劇的結末めがけて走り始める……。
羽衣を奪われた天女・叶小夜子。
傷ついた少女の魂の化身。
いつの日にか魂を鎮め、
吉祥天・愛の女神になれるだろうか。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (1995/2/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/2/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 365ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4091910076
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4091910073
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 16個の評価

著者について

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吉田 秋生
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく面白い。読む価値有り。
2021年12月6日に日本でレビュー済み
作品の主旨には時代を越えて女性が共感し、少なからず由似子のように小夜子への憧れのようなものを持つのではないでしょうか。

21世紀育ちである女の個人的感想ですが、私にはウーマンリブの時代が創作の理由とは思えません。
古代から現在、そしておそらく未来の女達も小夜子のように腹を立て、呪う。
時代に責任転嫁したら小夜子はきっと嘲笑うでしょう。

本質はずっとシンプル。
ただ本質は小夜子や女達のように被害者側に立つなりしてみないと見えにくいもの。
その本質を知り、小夜子同様に「大人にならざるを得なかった子供」であり、かつ気概もある涼が彼女にとって特別な同志的存在であったことはよく理解できます。
(小夜子母や由似子達はたとえ痛みを知っていても幼くて対等にはなれない、小夜子にとっては被庇護者であり憧れ)

自分から搾取しようとする者たちを残酷に断罪していく小夜子。
一見彼女だけが何も失わず罪を負わず得をしているように見えますが、そうでしょうか。
私は性被害者の小夜子にとって自分の”女”を利用するのはどんな思いのする事だろうと考えてしまいます。
強いられているわけでなく、自分でその茨の道を選び突き進む。
自傷か自罰か、祖父の言うように自身への呪いに見えなくないのです。

頭が切れ、妖艶な美しさを持つ小夜子。
大人び達観して見えてもまだ高校生。
彼女にはまだ大人になりきるまで余白があるでしょう。
でも私には大人になった彼女は想像がつきません。

読み手の経験や性別によって感じ方が異なるでしょう。
色んなサイトでレビューを読んで回り楽しんでいます。
他人の感想込みで面白い作品だと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女の情念は恐ろしい。

表面上の展開だけ見れば昼ドラみたいなんだけど、深く潜る恐さがある。

これも1Q84と同時代で、やっぱりレイプファンタジーなんだと思った。

今読むと、これじゃ男が可哀相では…と思うけど、当時はウーマンリブの最中なわけで、それだけ女の抱えるものが臨界点に来てたってことなんだろうなー。

そういう世の中の気持ちを救いとるのが吉田さんの漫画なんだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月22日に日本でレビュー済み
連載当時、気になりつつも読んでいなかった。
そして今になって読んだところ、面白すぎて家事も後回しにして読む勢いだった。
本筋の内容については他のレビューに書いてあるので書かないでおく。
一つ言えるのが、大人になった今読んだから非常に面白かったが、連載当時の、真面目だった高校生の時に読んでも
理解できなかったと思う。それどころか、毛嫌いしたかもしれない。
それで、星一つの人もいるのだと思う。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年4月28日に日本でレビュー済み
主人公、叶小夜子が美貌と超能力ともいえる頭脳で自分をおびやかす人々を裁いていくという、一読すると痛快活劇のような話。

しかしその本質は、小夜子の凄まじいまでの攻撃性と保守性を17才という少女のなかでもてあまし、

最後は小夜子自身が思い描いていたと思われるシナリオとは少し違う結末を迎えてしまう…

女だから男より弱いという固定観念(現代にはもうあまりないけど)を見事に覆すこの作品。

年相応の傷つき易い心を持つ友人を羨ましく思う反面、強靭な精神力で自分の置かれている弱い立場から一転、

自分と自分の家を守った小夜子。

強い女の理想像そのものだが、決して幸せと言えない所に物語としての公平性がある素晴らしい作品。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月18日に日本でレビュー済み
この作品に出会ったのは小学一年のとき、母の実家ででした。
自分が生まれる前に連載していたマンガ、どれだけ古臭いのだろうかと暇つぶし程度に読んでいたのですが、内容はあまり理解できていないながらも不思議な感覚に囚われて数年経っても忘れられずにいました。
そして最近、成長してから読んだ『吉祥天女』は衝撃的でした。
私が今まで読んできたマンガは「誰が悪い」というのが明確なものばかりで、特に自分で考えなくても勝手に悪者があぶり出されてゆくのですが、この作品に限っては様々な人を手にかけて、最も悪いと思われる小夜子がとてもかわいそうに思えてきます。
なぜ17歳の女の子がそこまで冷たい人間にならなくてはいけなかったのか…またなぜ涼もあそこまで大人にならなくではいけなかったのか。
10代の心の純粋さを考えると胸が痛くなります。
色々なことを考えさせられる作品です。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年3月30日に日本でレビュー済み
 皆さんの評価がすごくいいのですから多分名作だと思います。でも私と妹の二人は、この作品から得るものがなかった。
 まず絵的に未熟な部分が多々あり、たとえば銃が爆発したのに漫画では銃はなんともなさそう。
 人物は、特に学校では、みなスマートな体型でデブの一人も出てこない。
 不自然な点も目立ちます。
 学生カバンを投げられただけで運転をあやまり電柱に突っ込む。
 不良がヨーヨーを投げられただけで、うわっ、とひるむ。
 警察をなめるなよ、というか、警察の捜査を馬鹿にしていませんか?
 風呂で溺れ死んだ女性を大学病院で解剖するのだが、胃の内容物から毒物は検出されなかったのか?
 深夜にクラスメートの部屋で猟銃をぶっ放すという異常な行動に警察は単なる事故ですますのだろうか? 
 その他いろいろカチンコチンと目についた。

 一巻を読み終えて、この作品は謎を引っ張りすぎるなぁ、と感じたけれども、何のことはない、たいした謎なんてなかったのである。
 
 
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート