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萩尾望都

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トーマの心臓 (1) (小学館文庫はA 3) 文庫 – 1995/8/10

萩尾望都 (著)

4.6 470個の評価

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ギムナジウムの少年たちを描く歴史的傑作。

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

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本の長さ

461ページ
言語

日本語
出版社

小学館
発売日

1995/8/10
ISBN-10

4091910130
ISBN-13

978-4091910134
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出版社からのコメント

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 小学館 (1995/8/10)
発売日 ‏ : ‎ 1995/8/10
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 461ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4091910130
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4091910134

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萩尾望都

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ラスト

2023年10月11日に日本でレビュー済み

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ラストは今の作家には表現できないものがある。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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piyoco

美しい世界

2023年8月31日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

わが子が青春期に入る今になって初めて読みました。
自分が子供だった時は「ポーの一族」と共になぜか一切手に取ることはなく。
名作というにふさわしい品の高さに驚きました。
同時に子供の感受性でこれにのめり込んでしまったら、抜け出すのは大変だっただろうなと思った。いや、抜け出せまい。自分の感性がここになかったことは幸いだったのか・・・。
主人公がみんなに愛されながら、みんなを拒絶する、自分の闇に罪の意識を持ったまま、やっと解放されそうになったのに、孤独を選んだのは全てを得心したからなのか、自分のために亡くなった少年以上に愛せる者がいないと思ったからなのか。
これを描けるなんて、どんな才能だろうと思いました。
名作たる美しい世界です。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon カスタマー

日本の漫画の最高到達点

2022年8月5日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

トーマの心臓をはじめて読んだ時、それまでモノクロにしか見えなかった世界が急に色づいたように感じました。大げさでなく、人生が変わるほどの衝撃を受けました。
今、私が漫画が好きで好きで、人生＝漫画と言えるほどの漫画好きになった要因は、この作品の存在があったからです。

漫画の可能性の限界を突破した作品です。
老若男女問わず、全ての人におススメです。

24人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

K

繊細な絵画

2024年4月25日に日本でレビュー済み

1970年代後半の学生時代、書店で見て夢中になって読みました。とにかく絵がバックの風景画が繊細で、人物画も品がありました。セリフも表現力があり、ポーの一族、トーマの心臓、その後SFの11人いる、もよかったです。その後はほとんど読んでいません。助手の方の絵でしょうか、絵の雰囲気が違ってきたので読まなくなりました。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ハル

バイブル

2022年8月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

THE名作。こんな大作が文庫本サイズでいつでも手にとり読めるのは嬉しい。内容はスピリチュアル寄りかと思います。私はこの作品で救われた、救われている人です。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ミズキ

美しい世界観

2022年5月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

いわゆるギムナジウムものです。美少年達の信仰や友情、心や身体の傷に伴う葛藤が描かれています。BLではありません。美少年や寄宿舎が好きな人には刺さると思います。11月のギムナジウムはトーマの心臓の前身に当たる作品です。そちらも読みましたが良かったです。他作品ですが、僕のジェミニという漫画もギムナジウムものなのでトーマの心臓が好きな人なら合うかもしれません。作中に出てくるヘッセもお勧めです。

13人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

七味

愛するということ

2022年2月19日に日本でレビュー済み

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小学生の頃から何度も読み返しています。
最初はよく分からない部分もありましたが、人の心や宗教や他の文学作品についての見聞が深まるにつれ、より深く作品が理解できるようになってきた感じがします。
ここに描かれているのは、惚れた腫れたの話ではなく（周りはそう言ってわーわー茶化しますが）、人が人を愛するということ、あるいは宗教者にとっては、神が人間を愛するとはどういうことなのか、という話なのだと思います。
読み終えた後に一人一人の登場人物を愛しく思う感覚が残ります。
まごうことなき傑作です。

12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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alicem

青少年期の一瞬の輝きと、ユーリの魂の再生の物語

2021年8月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

小学生の頃読みましたが、当時内容を理解していなかったとあらためて思いました。
個性豊かな登場人物、思春期独特の心理、ドイツの寄宿舎の様子、巧みな伏線と構成、繊細な心理描写、そして一人の人間の中の善と悪、葛藤や苦しみなど
これは漫画というよりゲーテやヘッセなどの教養小説を彷彿とさせる内容であり、これをBLなどというつまらない枠にはめるのは腹が立ちますね。
こういう深い人間理解と教養がなければ書けないものを一人の若かりし女性漫画家が描いたということに（著者は漫画家という枠を軽く超えていますが）今更ながら驚いています。

個人的に好きなのはシュヴァルツ氏が大怪我をおしてエーリクに会いに来る場面、そしてやはり本に挟まれたトーマの詩が出てくるところです。また年のせいか大人びたオスカーよりも率直なエーリクの生命感に惹かれますね。レドヴィの存在も効いている。また所々に出てくる人々の善意と真心。そして何より、明るく希望のある結末。

名作映画を観たあとのような、深い美しい余韻を残す傑作です。

16人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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