なんとヴィー、聡明で美しいことか。
ビリーはじめ、いいキャラが惜しみなく揃っていますが、ヴィーがこんなに 魅力的でなかったら
これほど美しい結末を迎えられたかどうか。
逆境に負けない前向きな娘に見えて、実は弱く狡く、自分を偽る部分もある。
豪華なものが好きな娘に見えて、汚い場所で全力で藻掻くことができる。
いいんですよね、人間て、大人になってから大切なものが何か学ぶことができれば
若い頃に多少無茶をしたって。
マーカスやエルシーの反応を見ると、クラブの踊り子は当時、あまりいい印象の職業ではなかったようですね。
だけど、そんな過去を決して恥じたり隠したりせず、豪快に笑い飛ばすヴィーは強いです。
この作品を読むと、許すことと愛することの大切さに比べて、自分をキレイに見せようとすることが
どんなに無意味かわかってしまいます。
最後はとてもあっさりとしていて感動の押し付けもなく、自然に受け止められました。
愛ゆえに許すことの美しさを美しく描き上げた作品でした。
「ばらの花びん」
美しさの中にドロドロとした陰謀、それをこんなにギャグタッチで描いてしまうなんて
本当に萩尾さんはすごい人ですね。
誰もが持っている、墓場まで持っていきたい本音を、死に直面したと勘違いしてうっかり漏らしてしまう、
そりゃー世界はひっくり返りますよね。
そうでなければ出会わなかった現実の中で生きるというのも、実際できればやってみたい。
姉さんの幸せを祈ります。
軽い共依存も入っている作品です。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ゴールデンライラック (1) (小学館文庫 はA 6) 文庫 – 1996/4/17
萩尾 望都
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥618","priceAmount":618.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"618","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"1jikD5GkHLQkRfK%2Fvy0z7ybFePoNGRXKl%2Bq7Ib8RE0Xx0qlB8GNodgXIEgPDAozM5q%2Bjr1ASLpI5ITADfuLnhNFivxqduzpbeMwaHlr5Y5nLI9TZwHgzd%2BgVjoTz%2Biw%2F","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥352","priceAmount":352.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"352","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"1jikD5GkHLQkRfK%2Fvy0z7ybFePoNGRXKrVdv0M%2BdsI9FZvDZOLh9BIsoAlv3kR0mTq96cWWpFuPH5mMY3CyOMy%2F%2FkvAfNb0U2ItG1i0LzrGLWr04CrWqy%2FqKESFu7ml4lJgFeXxD7CuRdh7WAlWIDAClCnFSBTUUyjL%2Bf8haphjb1qzl1Z2MgQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
幼い恋を覆う戦争の大波、愛の名編!
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1996/4/17
- ISBN-104091910165
- ISBN-13978-4091910165
よく一緒に購入されている商品
対象商品: ゴールデンライラック (1) (小学館文庫 はA 6)
¥618¥618
最短で5月22日 水曜日のお届け予定です
残り7点(入荷予定あり)
¥618¥618
最短で5月22日 水曜日のお届け予定です
残り11点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品を見た後にお客様が購入した商品
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
出版社からのコメント
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1996/4/17)
- 発売日 : 1996/4/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4091910165
- ISBN-13 : 978-4091910165
- Amazon 売れ筋ランキング: - 500,983位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 576位小学館文庫コミック版
- - 2,731位小学館文庫
- - 253,919位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若い頃に読んだ時はよくわかりませんでしたが、おばさんになって、ゆっくり読み直すと、じーんと来ます。
読み応えあります。
読み応えあります。
2023年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たとえばエリザベス・テイラー主演の古き良き時代の映画「愛情の花咲く樹」なんかを、思い出しながら読みました。レトロな感じがなんとも言えません。こういう読みながらその世界にどっぷり浸ることの出来る作品って、最近は少なくなりましたね。萩尾さんの初期の作品の持つ世界観がとても好きです。
2021年9月5日に日本でレビュー済み
萩尾さんの作品は2006年頃まではほぼ全て持っていますが、このボリュームの中編では「訪問者」「モザイク・ラセン」と、この「ゴールデン・ライラック」が一番好きですよ。
ただ、男性受けしないだろうとは思います。
ただ、男性受けしないだろうとは思います。
2021年10月15日に日本でレビュー済み
私は大島弓子派です。そして望都様の作品の中でゴールデンライラックが一番好きです。初めて読んでからもう25年以上になるけれど、なんだか毎日のように、ふいにセリフもコマも思い出し続ける作品です。なぜかわからんが特別に脳に刻まれているんだと思う。
2008年5月20日に日本でレビュー済み
最初に読んだのは高校生くらいだったかと思う。
当時は映画みたいなわかりやすい話、という印象しかなかったけれど
数十年たって読み返してみると、セリフのひとつひとつが痛いほど
胸に迫ってくる。
文庫版「とってもしあわせモトちゃん」の解説で松本隆氏が
「子供の時に、どんな小説を読み、どんな映画を見て、
どんな音楽を聴いていたら、あんな濃密な感性を育てることが
できるんだろう」と書いておられるが、
「ゴールデンライラック」も、まさにそんな感じのする作品だと思う。
心理療法家の桑原知子氏による解説も印象的。
当時は映画みたいなわかりやすい話、という印象しかなかったけれど
数十年たって読み返してみると、セリフのひとつひとつが痛いほど
胸に迫ってくる。
文庫版「とってもしあわせモトちゃん」の解説で松本隆氏が
「子供の時に、どんな小説を読み、どんな映画を見て、
どんな音楽を聴いていたら、あんな濃密な感性を育てることが
できるんだろう」と書いておられるが、
「ゴールデンライラック」も、まさにそんな感じのする作品だと思う。
心理療法家の桑原知子氏による解説も印象的。
2009年3月10日に日本でレビュー済み
ゴールデンライラックは2回読むべきだ。
2回目に読むと、冒頭の伏線がせつなすぎて、
数ページ読んだだけでもう泣ける。
人生は辛く悲しく、そして長い。
しかし2人はお互いを思いあいながら強く生きるのだ。
そう、子供の頃に語らったあの時間、あの記憶を心の糧にして…
2回目に読むと、冒頭の伏線がせつなすぎて、
数ページ読んだだけでもう泣ける。
人生は辛く悲しく、そして長い。
しかし2人はお互いを思いあいながら強く生きるのだ。
そう、子供の頃に語らったあの時間、あの記憶を心の糧にして…