夢の碑シリーズは人間と魔物(真の魔か、魔に擬えるかの差はあるが)の関わりが一貫したテーマですが、もう一つのテーマとして「時代に選ばれなかった者」があると思います。
どれほど美しく優れた能力を持っていても、時に選ばれなかったら儚く消えるしかない。
その運命に、魔の力を借りてでも抗う者、挙句の果てに自らも魔となり果てる者、消えゆく運命にすら気付かぬ者、甘んじて受け入れる者、ごく僅かだがそれを免れる者、と。
多様な人の生きざまがさらさらと流れるように描き綴られています。
読んで損のないシリーズであることは間違いないのですが、如何せん入手の困難な作品です。
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青頭巾: 夢の碑☆(いしぶみ)☆ 2 (1) (小学館文庫 きA 12 夢の碑 2) 文庫 – 1998/2/17
木原 敏江
(著)
古今東西幻想綺談、夢の碑シリーズ第二弾。
時は平家の天下の世、秋篠という名の若き没落貴族がいた。桜の精に魅入られるほどのその美貌。だが野心に眩み2人の女を修羅に落とした秋篠に、桜は凄惨な運命を用意する…。 雨月物語に題材をとった表題作ほか、帝位奪回を悲願とする南朝の皇子・紗王の心に巣喰う深き闇「水面の月の皇子」、19世紀のプラハを舞台のゴシック・ロマン「影に愛された男」など、珠玉の5編からなる「夢の碑」第2集。
時は平家の天下の世、秋篠という名の若き没落貴族がいた。桜の精に魅入られるほどのその美貌。だが野心に眩み2人の女を修羅に落とした秋篠に、桜は凄惨な運命を用意する…。 雨月物語に題材をとった表題作ほか、帝位奪回を悲願とする南朝の皇子・紗王の心に巣喰う深き闇「水面の月の皇子」、19世紀のプラハを舞台のゴシック・ロマン「影に愛された男」など、珠玉の5編からなる「夢の碑」第2集。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1998/2/17
- ISBN-104091912222
- ISBN-13978-4091912220
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商品の説明
出版社からのコメント
時は平家の天下の世、秋篠という名の若き没落貴族がいた。桜の精に魅入られるほどのその美貌。だが野心に眩み2人の女を修羅に落とした秋篠に、桜は凄惨な運命を用意する…。雨月物語に題材をとった表題作ほか、帝位奪回を悲願とする南朝の皇子・紗王の心に巣喰う深き闇「水面の月の皇子」、19世紀のプラハを舞台のゴシック・ロマン「影に愛された男」など、珠玉の5編からなる「夢の碑」第2集。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1998/2/17)
- 発売日 : 1998/2/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4091912222
- ISBN-13 : 978-4091912220
- Amazon 売れ筋ランキング: - 300,979位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 345位小学館文庫コミック版
- - 1,769位小学館文庫
- - 176,975位コミック
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トップレビュー
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2021年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スムーズに送ってくださり、また金額の割に本も思った以上にきれいな状態でした。
2005年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平家全盛の平安末期、美貌の没落貴族の男性・秋篠をめぐる物語です。
謀反人を父に持つために家が没落し、生活さえままならぬ秋篠。
その美しさゆえに言い寄る数多の権力者を前に次第に野心に目がくらみ、桜と2人の女性を巻き込んだ彼の運命は…。
題材は上田秋成の「雨月物語」からです。
その凄惨なまでの美しさを様々な点を変えることで、原作以上に人間の持つ狂気と愛しさを描いているのではないでしょうか。
絵も大変綺麗ですので、登場人物が秋篠に愛を求める気持ちが分かるかもしれません。
他に、帝位奪回をはかる南朝の皇子と不思議な館の者達の「水面の月の皇子」、美しき異形・竜田姫とそれを追う法師との「読み人知らず」、
中世ヨーロッパの兄弟を描いた「封印雅歌」、19世紀プラハのゴシックロマン「影に愛された男」、表題と併せて計5編からなる短編集です。
謀反人を父に持つために家が没落し、生活さえままならぬ秋篠。
その美しさゆえに言い寄る数多の権力者を前に次第に野心に目がくらみ、桜と2人の女性を巻き込んだ彼の運命は…。
題材は上田秋成の「雨月物語」からです。
その凄惨なまでの美しさを様々な点を変えることで、原作以上に人間の持つ狂気と愛しさを描いているのではないでしょうか。
絵も大変綺麗ですので、登場人物が秋篠に愛を求める気持ちが分かるかもしれません。
他に、帝位奪回をはかる南朝の皇子と不思議な館の者達の「水面の月の皇子」、美しき異形・竜田姫とそれを追う法師との「読み人知らず」、
中世ヨーロッパの兄弟を描いた「封印雅歌」、19世紀プラハのゴシックロマン「影に愛された男」、表題と併せて計5編からなる短編集です。
2020年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢の碑シリーズ第2弾ですが、色々詰め込まれていて統一的な感想が持てません。「青頭巾」と「水面の月の皇子」は悲しい物語。でも、「読み人知らず」はコメディー。「封印雅歌」は優雅な西洋ものですが、綾香氏の類はどこにもなし。「影に愛された男」も西洋ものですが、こちらは魔術がかかわるようで、前半のものと少し毛色がちがいます。でも、面白かったです。
2022年1月11日に日本でレビュー済み
大好きなシリーズです。
雅で麗しい絵と美しく古い言葉づかい、ストーリー、登場人物達、すべてが素晴らしいです。
どれも美しい宝石のようなお話でした。
未読の方はぜひ御一読を!
雅で麗しい絵と美しく古い言葉づかい、ストーリー、登場人物達、すべてが素晴らしいです。
どれも美しい宝石のようなお話でした。
未読の方はぜひ御一読を!