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残酷な神が支配する (2) (小学館文庫 はA 32) 文庫 – 2004/10/15
萩尾 望都
(著)
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グレッグの獲物と化したジェルミ。逃げるように寄宿学校に転入したものの、帰宅する週末ごとに義父との悪夢のような時間が待っていた。しだいにエスカレートする行為に、ジェルミは心身ともに激しく消耗していく。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2004/10/15
- ISBN-104091916120
- ISBN-13978-4091916129
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2004/10/15)
- 発売日 : 2004/10/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 4091916120
- ISBN-13 : 978-4091916129
- Amazon 売れ筋ランキング: - 526,053位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 593位小学館文庫コミック版
- - 2,888位小学館文庫
- - 261,468位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
重い話ですが、ジェルミをはじめとする登場人物の心象風景を表す表現の多彩さ、こういっていいなら美しさが素晴らしいです。読むのがつらくなる場面が続く巻でしたが、絵柄の美しさ、漫画表現の巧みさもこの作品の魅力の一つであることを気づかされます。虐待のシーンが多く、息がつまるような気分にさせられますが、それを読者に感じさせる凄みがこの作品にはあるということなんだと思います。
2017年10月16日に日本でレビュー済み
1巻も、もう相当すごいと思ってたんですが、2巻のほうがもっとすごいよ…。
本の外から見ている人間としては「ジェルミ、四の五の言わずに警察に駆け込め!」と思うんですが、実際彼の立場にあったら、あの母親、あの義父、あの家にいたとしたら、こんなふうにがんじがらめになっちゃうのかも…と思ってしまう。思わせてしまう萩尾先生の力が、すごいとか通りこしていっそ恐ろしいです。3巻も読まねば…。
本の外から見ている人間としては「ジェルミ、四の五の言わずに警察に駆け込め!」と思うんですが、実際彼の立場にあったら、あの母親、あの義父、あの家にいたとしたら、こんなふうにがんじがらめになっちゃうのかも…と思ってしまう。思わせてしまう萩尾先生の力が、すごいとか通りこしていっそ恐ろしいです。3巻も読まねば…。
2017年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頭から押さえつけられる感じが、いつまで続くのか。
昇華されるまで読んでしまいそう。
昇華されるまで読んでしまいそう。
2009年9月18日に日本でレビュー済み
グレッグに性的虐待をうけ、ストレスにより言葉を失ったジェルミ。
そんなジェルミをイアンはボートに乗せ、何気なく歌ったのがシューベルト歌曲集「冬の旅」D.911第5曲゛菩提樹゛。
キラキラと光る水面に照らされたイアンの顔を、美しいものに引き込まれるような表情で見つめるジェルミ。
ここで、この曲をセレクトしたのが意味深。
他にも、ポーの「黒猫」やイェイツの「イニスフリーの湖島」、ワーグナーの「ワルキューレ」、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」等々が比喩や空間の色付けに用いられています。
一枚の絵に色々な情報が詰め込まれた表現力には脱帽です。
現実問題として、虐待は表面化されにくい。
それは、本人の問題でもあり家族間の物言わぬ隠蔽があるから。
心理学では圧倒的な恐怖の前に人間は、自己生命を守るため相手の望む人間を演じるそう。
色々な問題を提示し、虐待に真摯に向き合った作品だと思います。
そんなジェルミをイアンはボートに乗せ、何気なく歌ったのがシューベルト歌曲集「冬の旅」D.911第5曲゛菩提樹゛。
キラキラと光る水面に照らされたイアンの顔を、美しいものに引き込まれるような表情で見つめるジェルミ。
ここで、この曲をセレクトしたのが意味深。
他にも、ポーの「黒猫」やイェイツの「イニスフリーの湖島」、ワーグナーの「ワルキューレ」、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」等々が比喩や空間の色付けに用いられています。
一枚の絵に色々な情報が詰め込まれた表現力には脱帽です。
現実問題として、虐待は表面化されにくい。
それは、本人の問題でもあり家族間の物言わぬ隠蔽があるから。
心理学では圧倒的な恐怖の前に人間は、自己生命を守るため相手の望む人間を演じるそう。
色々な問題を提示し、虐待に真摯に向き合った作品だと思います。
2014年7月21日に日本でレビュー済み
さて、1巻を読み切った勢いで、立て続けに2巻も読了。
すぐさま3巻へと読み進めばいいのだろうけれど、
ちょっとブレイクなどと思ってこのレビューを書いている。
正直言うと、執拗に繰り返される強姦シーンに、少々疲れている。
この2巻だけでどれだけそれが出てくるかカウントしてみたのだが、
強姦7回(内2回はSM)、強姦未遂3回、キス4回で、
うーむ、さすがにちょっとあれかな、多いかなという気がする。
ちなみに1巻にもだいたい同じペースで強姦シーンが登場する。
やれやれ。
「ぼくさえがまんしてれば…平和な家庭が…」
などと主人公のジェルミは太平楽な台詞を吐いているが、
これは15歳がそんなふうに処理できるようなライトな問題ではない。
ここで描かれているのは、特殊な異常心理による肉体的支配である。
いわゆる虐待という社会的な問題に一般化してしまうのは、
どこか本質をとらえていないように、僕には思える。
だから、どうにも先の言葉に違和感を覚えてしまうのだ。
まあ、漫画にそれを言っちゃあおしまいというところもあるので、
とりあえず3巻へとコマを進めることにします。
すぐさま3巻へと読み進めばいいのだろうけれど、
ちょっとブレイクなどと思ってこのレビューを書いている。
正直言うと、執拗に繰り返される強姦シーンに、少々疲れている。
この2巻だけでどれだけそれが出てくるかカウントしてみたのだが、
強姦7回(内2回はSM)、強姦未遂3回、キス4回で、
うーむ、さすがにちょっとあれかな、多いかなという気がする。
ちなみに1巻にもだいたい同じペースで強姦シーンが登場する。
やれやれ。
「ぼくさえがまんしてれば…平和な家庭が…」
などと主人公のジェルミは太平楽な台詞を吐いているが、
これは15歳がそんなふうに処理できるようなライトな問題ではない。
ここで描かれているのは、特殊な異常心理による肉体的支配である。
いわゆる虐待という社会的な問題に一般化してしまうのは、
どこか本質をとらえていないように、僕には思える。
だから、どうにも先の言葉に違和感を覚えてしまうのだ。
まあ、漫画にそれを言っちゃあおしまいというところもあるので、
とりあえず3巻へとコマを進めることにします。