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きりひと讚歌 (1) (小学館文庫 てA 1) 文庫 – 1994/11/17
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▼第1話/六十六号室▼第2話/袋小路▼第3話/前駆症状▼第4話/陥没▼第5話/ゴルゴダの丘 ●登場人物/小山内桐人(M大医学部付属病院医師・モンモウ病の研究を行っていたが、師である竜ケ浦の企みにより、自らモンモウ病にかかってしまい、世界各地をさまよう運命となる)、竜ケ浦(M大医学部付属病院第一内科医長・医師会の会長を目指し、モンモウ病を利用して業績を上げようと画策する)、占部(M大医学部付属病院医師・桐人とは古くからの仲だが、桐人・いずみと竜ケ浦の板挟みになって苦悩する)、いずみ(桐人の婚約者) ●あらすじ/人間がだんだんと、犬か狸のような姿へと変わり果ててしまう不治の病「モンモウ病」。M大医学部付属病院では、内科医長の竜ケ浦を中心にモンモウ病の研究が行なわれている。しかしその内部では、モンモウ病についての意見が対立しており、伝染病説を説く竜ケ浦は、風土病説を唱える桐人を疎ましく思っていた。そこで竜ケ浦は、どす黒い企みを胸に、モンモウ病の論文をまとめ終わった桐人に、その患者が多数発生している犬神沢村へ発つよう勧める(第1話)。▼桐人がやってきた犬神沢村は、深い雪に閉ざされた片田舎であり、住民もまた閉鎖的である。彼は着いた翌日から早速調査を始め、町外れの「あかずの小屋」でモンモウ病患者を発見する。その患者は、なんと前日に村から彼へあてがわれた「たづ」という娘の父親だった。彼の診察を済ませ、桐人はふもとの町に薬を買いに出るが、その途中で1人の男に襲われる。桐人の一挙一動は、住民たちによって全て監視されており、彼を陥れようとする計画が影で進行していたのだ!(第2話)。 ●本巻の特徴/第1巻では、犬神沢村でモンモウ病に冒されてしまった桐人の放浪の物語と竜ケ浦の医師会会長を目指す企み、そして桐人を失ったいずみに強引に迫る占部の姿が描かれる。 ●その他の登場キャラクター/たづ(犬神沢村の娘。桐人が村にいる間、彼の妻となる:第2、3、4話)、万大人(台湾の大富豪。自分の屋敷で、異常な残酷ショーを日夜繰り広げさせている:第4、5話)、ヘレン・フリーズ(修道女で、モンモウ病患者。占部にともなって来日する:第5、7話)、麗花(「人間テンプラ」を得意とする奇術師。万大人のもとで桐人と出会う:第6話)
- 本の長さ281ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1994/11/17
- ISBN-104091920012
- ISBN-13978-4091920010
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商品の説明
出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1994/11/17)
- 発売日 : 1994/11/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 281ページ
- ISBN-10 : 4091920012
- ISBN-13 : 978-4091920010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 150,429位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 117位小学館文庫コミック版
- - 720位小学館文庫
- - 106,773位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
1928年、大阪府豊中市生まれ。本名・治。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。翌年、ス トーリー漫画の単行本『新宝島』がベストセラーになり、注目される。以後、幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、子どもたちに夢を与えつづけてきた。『ネ オ・ファウスト』など3作連載中の89年2月9日に胃ガンのため死去。無類の昆虫好きとして知られ、「オオムラサキを守る会」の理事や「日本昆虫倶楽部」 の初代会長を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 手塚治虫の昆虫博覧会 (ISBN-13: 978-4900963474)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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レストランの部屋が白人と有色人種では別。一見教養ありげな白人女性が、黄色人種の日本人の目の前で有色人種全般を野蛮人呼ばわりして、露も失礼だとは感じていない。日本人だけが「バナナ」とか「名誉白人」とかいう屈辱的な名誉を与えられ、特別扱い…
今見ると日本人にとってもアメリカ人にとっても不愉快な内容かもしれないが、当時はこれが普通だったと、私は欧州航路の客船員だった祖父から、実に色々な話を聞いている。祖父は欧米の文化は常々素晴らしいと思ってきたのに、上海滞在中、異人街の門に「犬と中国人お断り」の表示を見て愕然とし、白人のどこが文明的なのか解らないと思ったそうだが、これはほんの一例だ。
優生学の歴史について少し調べれば「知的障害や奇形、同性愛などは、キリスト教徒たる白人には、あってはならないものだった」「その為に秘密裏に葬られたり、強制的に断種などをさせられてきた人間が、アメリカにもイギリスにも、ナチス政策で有名なドイツにも、全ての欧米諸国にいた」事は、すぐ解るだろう。
今、率先して人類平等を訴えている北欧諸国が、その中でも一番、遅れていた(ノルマンは「最も優秀で美しい」と言われた人種だったから…)ということも。欧米全土が子ども返りして、ホワイト・プライドが叫ばれ始め、アメリカにドナルド・トランプというWASP至上主義者が台頭してきた現在、その凄まじい歴史の傷に、世界中の若い人々に真剣に向き合ってほしい、その為にも、この漫画がもっともっと、広く見直されるようになってほしいと思っている。
手塚治虫の時代の日本人よりも、今の日本人の方が、その点ではどうやら臆病だ。リベラルだと言われたがるようになればなるほど、日本人はまず自分たちと同じ有色人種を差し置き、同じ日本人をも卑下し「白人に対して」やたらヘコヘコと気を使うのだ。
この優生学の根本に流れているのが、キリスト教の思想だ。キリスト教は、根幹はユダヤ教やイスラム教と同じ神(天地創造をした「主」)を信仰している。
キリストは罪ある多くの人の為に命を投げ出したのに、そのキリスト教を布教してきた欧州人たちは長い間、そのキリストの名を借りて自分たちが有色人種の父であると定義づけ、多くの国々を侵略、虐殺、差別し、富を奪ってきた。そして自分たちの教義にとって都合の悪い者たちを淘汰してきた。
不愉快かもしれないが、これもまぎれもなく事実で、歴史を少し読めば、キリスト教という「宗教」の名を借りて、十字軍遠征や三十年戦争など、古今、物凄い数の残虐な戦争が行われてきたし、白人の有色人支配も男女差別も同性愛者差別も、全てこの思想の勝手な解釈から生まれてきたものである事が分かる。
その複雑な絡みと矛盾の為、罪なき人々が次々と殺され、高い学位を持ち、美しい婚約者がいて「リア充」を絵に描いたようだった主人公の青年・小山内の人生も狂い始め、これでもかというほどの不幸のどん底に突き落とされる。
この辺の描写が大袈裟だという人もいるかもしれないが、異教徒だということでスペイン人に滅ぼされたインカ、アステカ帝国の人々に始まり、ナチスのホロコーストやロシアのポグロムで消されていった多くのユダヤ人、ベトナム戦争で枯葉剤を撒かれた南ベトナムの村々、フランス主導のジェノサイドにより大量虐殺されたルワンダのツチ族の人々、今現在、イスラエル兵に虐待されている多くのパレスチナの子どもたちのことを、一瞬でも考えてみてほしい。
「彼らが何をした?」「キリスト教徒がそんなに偉いのか?」「神に何が出来るんだ?」と叫びたくなるのは、決して私だけではないはずだ。
日本にもこの忌まわしい優生学は、西洋から伝播し、一番酷い目に合ったのはハンセン氏病の方々だろう。私は「モンモウ病」は、これをモデルにした病気ではないかと思ったほどだ。彼らの運命を考えても、この漫画の内容が、決して大袈裟なものだとは思わない。
登場人物の中で、特に好きな人物は、人間テンプラの麗花だ。生まれてから人権など一度も尊重された覚えがなく、残酷な人生を否応なく歩んできた彼女は心が病み、人を傷つけることで快楽を得るようになっていたが、小山内はそんな彼女に向かって言い聞かせる。「いいかお前は、曲馬団を辞めたんだ。だからあの恐ろしい芸を、お前はもう、二度とやらない」
このセリフで、思わず涙が零れた。人生の中で、誰かにこの言葉を言ってほしかった瞬間が、自分の中にもあったからだ。
幸運にも、短い人生の間でこれを言ってくれる人に巡り合うことの出来た麗花は、その後、凄惨な死を迎えるのだが、それでも彼女は幸せであっただろう。
人間は誰もが「原罪」を背負って生きている。
その「原罪」と、そこから生まれてくる不幸とどう向き合い、虐げられた魂を救済してゆくべきか。小山内の数奇な運命は、そのことを物語っている。
主人公の婚約者や奥さんや恩人が酷い目にあわされたり死んだりします。
異国の地に連れて行かれて動物扱いされます。
どうしようもない不幸の連続です。
しかし耐え忍び、最後には苦い勝利を掴みます。
そういう話が好きな人にはいいと思います。
手塚作品らしくて面白いですが、山と谷ばかりの挑発的な不幸展開にさすがにうんざりしてくるので、1回読めば十分です。
本作は「白い巨塔」の影響がうかがえる。白い巨塔で描かれる医学界は人間の愚かさの代表的なものだろう。主人公である小山内桐人(きりひと)はこういった人間の暗い部分に翻弄され、苦しみ続ける。
主人公だけではない、ここに登場する人物は多かれ少なかれ苦しんでいる。同僚の占部や奇術師の麗花だけではなく、竜ヶ浦教授ですら。桐人は希望をもたらす事ができるか?
医師の世界を読み物で少しでも知っているとさらに奥深さがわかる。
小生は薬業界におりましたので、痛切に感じられる。
新説を立てることの難しさも十分に理解できる。
この辺は白い巨塔をお読みになることをお勧めします。
本人が『冬の時代』と呼んでいた時期に執筆されています。
そんな不調の時期にこれだけの佳作を執筆できたことに驚きました。
手塚治虫代表作『ブラックジャック』と同じ医療漫画ですが
本作の方が発表は早いです。ただ、順番としては『ブラックジャック』のあとに
読んだほうが、良いと思います。
BJが読み切りに対し本作が長編
BJファンタジー寄りに対し本作がシリアス寄り
BJが少年誌掲載作品、本作が青年誌掲載作品
なので、本作後にBJを読んだら
『子供向けっぽい』と感じてしまっうかもしれません。
急展開の部分は多いのですが、人間の業と愛の深さを
描く素晴らしい作品でした。
特に主人公、桐人(きりひと)が誠実に生きようと願いつつ
運命に翻弄され、時には自棄になり、また反省しながら
生きていく姿は心を打ちました。
子供向けの代表作を持つ手塚治虫だが
大人向けの作品(青年誌掲載作品)である本作や
『アドルフに告ぐ』、『奇子』、『MW』は子どもに読ませられないような
人間の業の深さを描いている隠れた名作だろう。
読む前の想像では白い巨塔に代表されるような重厚な医療ドラマを描いた作品だと思っていましたが、白い巨塔のように一貫して「権力」を主題においているわけでもありません。
むしろ作中では様々なエピソードが登場するのですが、そのどれもこれもが唐突で現実離れした展開で、登場キャラクターの行動と急展開さに「え?」と疑問を挟んだ箇所も多くありません。
若干のネタバレですが、山奥で水を汲みに行った奥さんがなんの前触れもなく初登場した謎のキャラにいきなり強姦殺人されるとか、とある村で村長を手術して助けてあげたのに村人に邪魔されて村人のせいで村長が死んでしまったのに、村の会議で医者を殺すという決議が下るとか、乗った飛行機がアラブのテロリストたちの手引きにあうなど・・・。
娯楽作品として見てみても波乱万丈を通り越して現実味がないほど唐突かつ急展開で、しかも理由が納得できない。いくらなんでもその展開はないでしょっていう無茶苦茶ぶりの連続で、そのため、「重厚で現実的な医療ドラマ」を扱った作品だと思って読み始めた身としてはそのギャップがあって共感できませんでした。
もう一つ、たいてい古い作品はお尻のページに注意書きがあって、作中では現代から見ると差別的な内容も含まれておりますが作者を尊重して〜ご了承ください、みたいなのが乗ってますよね。
実際私も古い作品を多く読んでいるので、例えば一部蔑称が使われていたりしても全然気にもしていなかったのですが、この作品は他の物と比べてみても確かに差別的描写が多いです。しかも蔑称というよりも描写や台詞として露骨な差別表現が多様され、かつストーリーにも絡んでいるので「?」と思う行動理由も多く不愉快さもありました。
白人の牧師が自分から日本人の医者を呼びに行ったのに、それで奇病にかかった白人の患者を診察してもらったら、白人の名誉を守るためにもこんなことは外にばらされたくないと言って唐突に患者もろとも日本人医師を銃撃したり。読んでて「は???」と思いました。
主人公の医者であり身体が犬のように変形してしまう奇病モンモウ病に苦しみ抜く小山内桐人(きりひと=キリスト)が葛藤を抱えた良心の人。婚約者のいずみや徳島で知り合う「いづ」が愛の人。同僚の占部はエゴと良心で苦しむ読者を代表する存在であり、医長は権力・名誉欲に取り付かれた悪魔的な人間として登場しますが、真に優れた文学作品にも劣らない優れたアート(芸術)だと思います。
この「きりひと讃歌」は手塚先生のマンガの特徴が凝縮されていると思います。
今の漫画界の生易しいハッピーエンドや、浮かれたストーリーが読めなくなるほど衝撃的な作品です。
私もこの作品を読んで、内容が余りに過酷で、読者の器量を測られているようで、読んでいて思わず本を閉じてしまいました。
やっと最後まで読みましたが、報われない怒りと悲しみ、手塚先生のメッセージを感じます。
手塚先生の作品はほとんどが最後に読者を「あっ」と言わせるストーリー展開です。
楽しみでもあり、辛くもあり、それが手塚ワールドなのですが、この「きりひと讃歌」は私にはとても惨い結末でした。
もう一度読みたいのですが、まだ勇気がなくて読めません。
作品は☆5個に値するものですが、読者側に(私だけかもしれませんが)相当な覚悟が必要なので☆一つ減らしました。
ここまで描かれる作家は手塚治虫先生だけだと思います。