主膳を追う重太郎は、子供を助けることを優先して諦めます。その後、明美と再会し、ひとときの安息の日々を送りますが、再び主膳(らしき人物)を見つけたことと、ネズミの大群が暴走する「地走り」現象に出くわしたことで離ればなれになってしまいます。
一方の林崎甚助も主膳を追い続けますが病にたおれ、農民の一家に救われます。ですが、そこにも武士の暴虐が行われ、こちらも一時の安息を奪われます。
影丸はといえば、当時常勝だったという信長を一揆で苦しめていたのでした。
本作の歴史部分は出鱈目なのですが、それはおいといて、重太郎や甚助の心が一時的にでも庶民に寄り添うことの感動、しかし主膳との復讐は忘れられないことなどの切なさが描かれています。
生死不明の元の影丸に代わり、「蔵六」「いわな」「しびれ」といった影の一族が続々と登場するところも見どころの一つです。
病魔で思うように動けない甚助も不幸と言えば不幸なのですが、何かアクションを起こすたびにやられてしまう重太郎は、つくづく扱いの悪いキャラであります(本巻だけでも2回くらいやられているし、討とうと思えば討てたのに蛍火に見逃される場面などもある)。1巻で早々に片腕を失った時にはじまり、このあたりでもまだ、私は、途中で死んでしまうキャラだとばかり思っていました。
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忍者武芸帳(影丸伝) (3) (小学館文庫 しB 43) 文庫 – 1997/6/17
白土 三平
(著)
戦乱の世に、運命にあらがい信念に生きる人間像を描く大河歴史コミック
▼第1話/会合(1)▼第2話/会合(2)▼第3話/会合(3)▼第4話/化性(1)▼第5話/化性(2)▼第6話/八つ身(1)▼第7話/八つ身(2)▼第8話/激流▼第9話/地走り(1)▼第10話/地走り(2)▼第11話/地走り(3)▼第12話/地走り(4)▼第13話/怪人▼第14話/蔵六▼第15話/神▼第16話/影一族(しびれ)▼第17話/無風(1)▼第18話/無風(2)●登場人物/結城重太郎(伏影城元城主の一子。父の仇討ちをめざす)。影丸(謎の忍者。戦乱の陰で暗躍し農民を助ける)。無風道人(院流の忍法「陰の流れ」をうけつぐ者。殺し屋として大物の首を狙い、その金を百姓に施す)。明美(重太郎を愛しそのあとを追う。影丸の妹)。●あらすじ/明智軍に包囲され、銃撃された重太郎の前にあらわれたのは、眼づけの熊だった。熊の率いる馬借は、光秀の影武者主膳の軍を全滅させる。重太郎といっしょに銃弾に倒れたかに見えた鬼吉は…(第1話)▼重太郎をみつけた明美は、撃たれた足を手当し献身的に看病する。明美の旅の連れ、太郎は鬼吉の息子であった。また重太郎の化膿した足を直したのは鬼吉に変装した影丸で、実は明美の探していた兄だった。意識の戻った重太郎は、仇討ちに憑かれたまま明美を残して去っていく(第4、5話)。●本巻の特徴/本能のまま反射的に行動する明美の性質について、エピソードをまじえながらくわしく語られている。相手を一心に愛する明美は、自分の身を捨てて重太郎を守る。また、甚助と無風の出会いにより、百姓も武士も同じ人間であり人に区別はないとする全編をつらぬく無風の信念が語られている。●その他のキャラクター/眼づけの熊(第1話)、鬼吉または蔵六(第6、9、14、15話)、坂上主膳(第1、2、10、11話)、太郎(第1、2、4、6、9、14話)、螢火(第2、3、6、10、11、16話)、明智光秀(第11話)、明智十人衆(第11話)、林崎甚助(第11、13、15、18話)、岩魚(第13、15話)、しびれ(第16話)、織田信長(第16話)●その他のデータ/登場する忍術~分身八つ身の術(第6話)
▼第1話/会合(1)▼第2話/会合(2)▼第3話/会合(3)▼第4話/化性(1)▼第5話/化性(2)▼第6話/八つ身(1)▼第7話/八つ身(2)▼第8話/激流▼第9話/地走り(1)▼第10話/地走り(2)▼第11話/地走り(3)▼第12話/地走り(4)▼第13話/怪人▼第14話/蔵六▼第15話/神▼第16話/影一族(しびれ)▼第17話/無風(1)▼第18話/無風(2)●登場人物/結城重太郎(伏影城元城主の一子。父の仇討ちをめざす)。影丸(謎の忍者。戦乱の陰で暗躍し農民を助ける)。無風道人(院流の忍法「陰の流れ」をうけつぐ者。殺し屋として大物の首を狙い、その金を百姓に施す)。明美(重太郎を愛しそのあとを追う。影丸の妹)。●あらすじ/明智軍に包囲され、銃撃された重太郎の前にあらわれたのは、眼づけの熊だった。熊の率いる馬借は、光秀の影武者主膳の軍を全滅させる。重太郎といっしょに銃弾に倒れたかに見えた鬼吉は…(第1話)▼重太郎をみつけた明美は、撃たれた足を手当し献身的に看病する。明美の旅の連れ、太郎は鬼吉の息子であった。また重太郎の化膿した足を直したのは鬼吉に変装した影丸で、実は明美の探していた兄だった。意識の戻った重太郎は、仇討ちに憑かれたまま明美を残して去っていく(第4、5話)。●本巻の特徴/本能のまま反射的に行動する明美の性質について、エピソードをまじえながらくわしく語られている。相手を一心に愛する明美は、自分の身を捨てて重太郎を守る。また、甚助と無風の出会いにより、百姓も武士も同じ人間であり人に区別はないとする全編をつらぬく無風の信念が語られている。●その他のキャラクター/眼づけの熊(第1話)、鬼吉または蔵六(第6、9、14、15話)、坂上主膳(第1、2、10、11話)、太郎(第1、2、4、6、9、14話)、螢火(第2、3、6、10、11、16話)、明智光秀(第11話)、明智十人衆(第11話)、林崎甚助(第11、13、15、18話)、岩魚(第13、15話)、しびれ(第16話)、織田信長(第16話)●その他のデータ/登場する忍術~分身八つ身の術(第6話)
- 本の長さ399ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1997/6/17
- ISBN-104091922031
- ISBN-13978-4091922038
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商品の説明
出版社からのコメント
一代の怪物、影丸。彼を中心に強烈な個性を持つさまざまな人間たちが入り乱れ、運命に翻弄されながらも信念をつらぬいていく。因縁の糸が絡み合う大河歴史コミック
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1997/6/17)
- 発売日 : 1997/6/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 399ページ
- ISBN-10 : 4091922031
- ISBN-13 : 978-4091922038
- Amazon 売れ筋ランキング: - 631,554位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 770位小学館文庫コミック版
- - 3,307位小学館文庫
- - 292,462位コミック
- カスタマーレビュー:
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