この4巻からは墨家内部の紛争がクローズアップされていきます。
セツヘイの企みは以前革離に表明したとおり、
秦に他の六国を制圧させ、その上で秦王と田巨子を暗殺し、天下を取ることですが、
なぜそんな大それた野心を持つセツヘイがこんなに簡単に胸中を吐露してしまうのか、動機が不明というか少し不自然に感じました。
革離がセツヘイの仲間になるならともかく、障害にしかなり得ないのは明白なのに……。
幽閉された革離の食事には毎回セツヘイが毒を混ぜ、
革離は窮地に陥りますが、命からがら逃げ延びます。
しかし、行く手にはいくつもの困難が待ち受け、
特にセツヘイの仕組む飛蝗という虫害や墨家の虫部隊に苦戦します。
梁城編のような典型的な攻防戦ではないので、今ひとつ革離の活躍がパッとしないのと、
セツヘイの浅はかさが難ですが、知恵と度胸で困難を切り抜ける面白さはあります。
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墨攻 (4) (小学館文庫 もA 4) 文庫 – 1999/8/7
▼第1話/革離、墨家に帰る▼第2話/四伯翳▼第3話/幽閉▼第4話/脱出▼第5話/月蝕▼第6話/陽動▼第7話/飛蝗▼第8話/蝗嵐▼第9話/虫部隊▼第10話/仲間▼第11話/鼠▼第12話/顔狩り
●主な登場人物/革離(専守防衛のエキスパート、墨家集団の一員。秦の侵略戦争に加担し始めた墨家に反発している)、司路(墨家・農耕部門のリーダー。革離とは幼なじみ)、薛併(せつへい 墨家の一員。秦と結託し、天下統一を目論む)
●あらすじ/田襄子の命に背いた裏切り者でありながら、墨者の里へ向かう革離。途中何人もに命を狙われ、そのものたちはみな「虫」と言い残して事切れる。革離は薛併の仕業とにらむものの、墨者の里へとその歩を進めるのだった(第1話)。▼墨者の里で幼なじみの司路と出会った革離は彼が研究している米の穂を見せられ、救いを見い出す。そこへ、墨子教団の統領・田襄子につかえる4人の参謀・四伯翳から呼び出しを受ける。薛併の本当の目的を訴えようとした革離だったが…(第2話)。
●本巻の特徴/墨者の里へ帰ったものの薛併の策略に嵌まり、幽閉されてしまった革離の脱出と逃亡が描かれている。脱走後、治水工事を手伝っていた村で飛蝗に襲われ、墨家の仕業ではないかと懸念する。
●その他の登場人物/雲荊(韓と楚の国境にある村の若者。革離と行動を共にする)、蘭鋳(秦に滅ぼされた村の農民。こぶだらけの頭が特徴)
●主な登場人物/革離(専守防衛のエキスパート、墨家集団の一員。秦の侵略戦争に加担し始めた墨家に反発している)、司路(墨家・農耕部門のリーダー。革離とは幼なじみ)、薛併(せつへい 墨家の一員。秦と結託し、天下統一を目論む)
●あらすじ/田襄子の命に背いた裏切り者でありながら、墨者の里へ向かう革離。途中何人もに命を狙われ、そのものたちはみな「虫」と言い残して事切れる。革離は薛併の仕業とにらむものの、墨者の里へとその歩を進めるのだった(第1話)。▼墨者の里で幼なじみの司路と出会った革離は彼が研究している米の穂を見せられ、救いを見い出す。そこへ、墨子教団の統領・田襄子につかえる4人の参謀・四伯翳から呼び出しを受ける。薛併の本当の目的を訴えようとした革離だったが…(第2話)。
●本巻の特徴/墨者の里へ帰ったものの薛併の策略に嵌まり、幽閉されてしまった革離の脱出と逃亡が描かれている。脱走後、治水工事を手伝っていた村で飛蝗に襲われ、墨家の仕業ではないかと懸念する。
●その他の登場人物/雲荊(韓と楚の国境にある村の若者。革離と行動を共にする)、蘭鋳(秦に滅ぼされた村の農民。こぶだらけの頭が特徴)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1999/8/7
- ISBN-104091923747
- ISBN-13978-4091923745
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商品の説明
出版社からのコメント
2300年前、戦国時代の中国。趙軍にかこまれた梁城を守るために、城邑防衛戦のエキスパート、墨家の男、革離がやって来た。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1999/8/7)
- 発売日 : 1999/8/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4091923747
- ISBN-13 : 978-4091923745
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,131,404位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,510位小学館文庫コミック版
- - 5,390位小学館文庫
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2008年5月8日に日本でレビュー済み
4巻以降は、原作を離れた「森解釈」の『墨攻』です。
この巻だけ、虫を操る墨家の女刺客が、なぜか表紙を飾っています^^;
だったら後半巻で娘(ニャン)も表紙にすれば良かったのに。
4巻以降の内容は賛否両論あるところだと思いますが、墨家消滅の謎についての解釈の1つとして、私は面白く読むことができました。
ここから先はフィクション色がどんどん強くなっていきますので、「史実がこうだった」と鵜呑みにしないでくださいね^^;
「墨家演義」として、気楽に読むのが吉です。
この巻だけ、虫を操る墨家の女刺客が、なぜか表紙を飾っています^^;
だったら後半巻で娘(ニャン)も表紙にすれば良かったのに。
4巻以降の内容は賛否両論あるところだと思いますが、墨家消滅の謎についての解釈の1つとして、私は面白く読むことができました。
ここから先はフィクション色がどんどん強くなっていきますので、「史実がこうだった」と鵜呑みにしないでくださいね^^;
「墨家演義」として、気楽に読むのが吉です。
2005年9月5日に日本でレビュー済み
『墨攻』と題されていますが、酒見賢一の小説とは全く別物です。
何が最初だったかわかりませんが、森秀樹のリアルな絵柄にはこの巻からのようなストーリーの方が似合うように思います。
ただ、革離が段々熱い人になってきてしまっているのが残念です。私の想像する彼は、やはり原作のように飄々としているところが良いように思うのですが。
何が最初だったかわかりませんが、森秀樹のリアルな絵柄にはこの巻からのようなストーリーの方が似合うように思います。
ただ、革離が段々熱い人になってきてしまっているのが残念です。私の想像する彼は、やはり原作のように飄々としているところが良いように思うのですが。