《珠玉の名作アンソロジー4》
以下、収録作品です。
・萩尾望都「金曜の夜の集会」
・吉田秋生「光の庭」
・清原なつの「栗田洋館栗羊羮殺人事件」
・やまざき貴子「アカデメイアの冒険者」
・田村由美「ボクが金メダルをとった理由」
・吉野朔実「ローズ・フレークス」
第4弾となるアンソロジーは名作とそうでない作品がごちゃ混ぜ状態です。
萩尾望都さんの作品は言うまでもなく傑作なのですが、このアンソロジーを手に取るより
本書の作品が収録されている『半神』(文庫本：全1巻)をお勧めしたいです。
『半神』に収録されている「半神」、「偽王」、「温室」は質の高い名作です。
吉田秋生さんの「光の庭」は名作『BANANA FISH』の番外編であり、
読者とキャラクター達を救い上げる本当の意味での最終話であると思います。
ただ、この作品は本編である『BANANA FISH』(文庫本：全11巻)読後に
「光の庭」が収録されている『BANANA FISH ANOTHERSTORY』を読む事をお勧めしたいです。
(もし『BANANA FISH』をご存知でない方は)
清原なつのさん、やまざき貴子さん、田村由美さんの作品達は10代であれば楽しめるのかも…。
吉野朔実さんは毒をはらんだような少女を描くのがお上手です。
私としては萩尾さん、吉田さんの作品はこのアンソロジーを手に取るより
単独の文庫本をお求めになるほうがよりお得だと思います。
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