ひょんな事から『鼻紙写楽』で一ノ関圭さんワールドに魅了されたあまり、前作のこちらを思わずポチリ。因みに写楽と同様、寡作で謎の伝説的漫画家、一ノ関圭さんのこの作品、ビッグコミック掲載時は1981年、文庫本化は何と2000年初頭。
のっけからまさかの初代広重お通夜シーン、流石のつかみで瞬時に数珠を握りしめ、お茶やお酒の用意をお手伝いしたくなるほど。時代は幕末、まさに文明開花の音のする中、伝統と進化との狭間で揺れる心と画風。「一立斎広重」の名跡を巡り、一番弟子重宣と弟弟子寅吉、先代のおかみさん、そして娘おかやをも巻き込んだカオスの中で生み出された風景画たち。圧巻の画力(と取材力)でそれぞれの人物の心情と感情をえぐり出す佳作。
タイトルの由来は、その昔欧米への輸出用茶箱に二代広重の花鳥風景画が貼られていた事からというのも興味深いですな。『鼻紙写楽』の回ではシロウトながら語り過ぎたので(反省)、これ以上野暮な事は申しません。浮世絵だけではなく江戸末期、文明開花時代の文化・風俗にご興味のある方、またお茶好きな方にもお薦め。
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茶箱広重 (小学館叢書 一ノ関圭作品集 2) 単行本 – 1992/2/1
一ノ関 圭
(著)
- 本の長さ375ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1992/2/1
- ISBN-104091972829
- ISBN-13978-4091972828
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商品の説明
出版社からのコメント
江戸から幕末へ、変身する時代相の中に浮世絵の真実を追い求める、二代広重、その波爛の生涯を追う!!伝説の閨秀作家の力作!!
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1992/2/1)
- 発売日 : 1992/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 375ページ
- ISBN-10 : 4091972829
- ISBN-13 : 978-4091972828
- Amazon 売れ筋ランキング: - 751,910位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 325,756位コミック
- カスタマーレビュー:
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5 星
どんがらがった、ぶっかぶっか、"風景"はどんどん新しく生まれているんだぜ!
ひょんな事から『鼻紙写楽』で一ノ関圭さんワールドに魅了されたあまり、前作のこちらを思わずポチリ。因みに写楽と同様、寡作で謎の伝説的漫画家、一ノ関圭さんのこの作品、ビッグコミック掲載時は1981年、文庫本化は何と2000年初頭。のっけからまさかの初代広重お通夜シーン、流石のつかみで瞬時に数珠を握りしめ、お茶やお酒の用意をお手伝いしたくなるほど。時代は幕末、まさに文明開花の音のする中、伝統と進化との狭間で揺れる心と画風。「一立斎広重」の名跡を巡り、一番弟子重宣と弟弟子寅吉、先代のおかみさん、そして娘おかやをも巻き込んだカオスの中で生み出された風景画たち。圧巻の画力(と取材力)でそれぞれの人物の心情と感情をえぐり出す佳作。タイトルの由来は、その昔欧米への輸出用茶箱に二代広重の花鳥風景画が貼られていた事からというのも興味深いですな。『鼻紙写楽』の回ではシロウトながら語り過ぎたので(反省)、これ以上野暮な事は申しません。浮世絵だけではなく江戸末期、文明開花時代の文化・風俗にご興味のある方、またお茶好きな方にもお薦め。
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2022年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひょんな事から『鼻紙写楽』で一ノ関圭さんワールドに魅了されたあまり、前作のこちらを思わずポチリ。因みに写楽と同様、寡作で謎の伝説的漫画家、一ノ関圭さんのこの作品、ビッグコミック掲載時は1981年、文庫本化は何と2000年初頭。
のっけからまさかの初代広重お通夜シーン、流石のつかみで瞬時に数珠を握りしめ、お茶やお酒の用意をお手伝いしたくなるほど。時代は幕末、まさに文明開花の音のする中、伝統と進化との狭間で揺れる心と画風。「一立斎広重」の名跡を巡り、一番弟子重宣と弟弟子寅吉、先代のおかみさん、そして娘おかやをも巻き込んだカオスの中で生み出された風景画たち。圧巻の画力(と取材力)でそれぞれの人物の心情と感情をえぐり出す佳作。
タイトルの由来は、その昔欧米への輸出用茶箱に二代広重の花鳥風景画が貼られていた事からというのも興味深いですな。『鼻紙写楽』の回ではシロウトながら語り過ぎたので(反省)、これ以上野暮な事は申しません。浮世絵だけではなく江戸末期、文明開花時代の文化・風俗にご興味のある方、またお茶好きな方にもお薦め。
のっけからまさかの初代広重お通夜シーン、流石のつかみで瞬時に数珠を握りしめ、お茶やお酒の用意をお手伝いしたくなるほど。時代は幕末、まさに文明開花の音のする中、伝統と進化との狭間で揺れる心と画風。「一立斎広重」の名跡を巡り、一番弟子重宣と弟弟子寅吉、先代のおかみさん、そして娘おかやをも巻き込んだカオスの中で生み出された風景画たち。圧巻の画力(と取材力)でそれぞれの人物の心情と感情をえぐり出す佳作。
タイトルの由来は、その昔欧米への輸出用茶箱に二代広重の花鳥風景画が貼られていた事からというのも興味深いですな。『鼻紙写楽』の回ではシロウトながら語り過ぎたので(反省)、これ以上野暮な事は申しません。浮世絵だけではなく江戸末期、文明開花時代の文化・風俗にご興味のある方、またお茶好きな方にもお薦め。
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2024年2月26日に日本でレビュー済み
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雑誌に連載されていた時に読んでいましたが、最近になり無性に読みたくなり、購入しました。
2022年2月8日に日本でレビュー済み
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初代広重没後、十八人いたという門人たち、中でもニ代目広重らの苦悩が見事にえがかれている。その十八人のうち、歌川重歳と歌川重清が重宣のニ代目襲名に反発する人物として描かれ、興味深い。
2015年9月6日に日本でレビュー済み
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見てきたかのような時代背景で濃厚なストーリーを丁寧に読ませる重厚な一冊。小説に劣らない表現力を漫画で描く稀な作家であり、一点にどこまでも集中して取り込む姿勢が寡作の作家となっているのであろうと納得する出来栄え。文庫サイズなのが惜しい。大人の読み物としてもっと大きいサイズで幅広い層に読まれるべき。
2015年5月16日に日本でレビュー済み
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現在、一ノ関圭の漫画はたった3冊しか存在しない。処女作をふくめた「らんぷの下」、これ、そして二十数年ぶりに出版された「鼻紙写楽」。ふつう、漫画家は生活のために編集にせかされて駄作であろうと多産する存在だとみられている。しかし、一ノ関圭には描きたいときに描くという自由があったのだろう。経済的に自立していて、描かなくても生活できる環境におられたのかもしれない。ほんとうの事情はしるよしもないが、一つ一つの作品が締め切りに追われることなく、ゆっくりと時間をかけて熟成されているとはいえるだろう。年代物のモルトウイスキーにも似ている。読者は珠玉の一滴である作品に心おきなく酔うだけなのだ。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
沙村広明推薦で買ってしまったが
ストーリーや絵柄もいい
デッサン力がいいので、文庫版ではなく
せめてA5板で見たい
ストーリーや絵柄もいい
デッサン力がいいので、文庫版ではなく
せめてA5板で見たい