無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
西域記: 玄奘三蔵の旅 (地球人ライブラリー 15) 単行本 – 1995/6/1
六二七年、日本では大化の改新の少し前、玄奘は長安から、以後一七年におよぶ壮大な旅に出発した。 シルクロード、敦煌からタクラマカン砂漠、天山山脈を越えて、現在のアフガニスタンまで。さらにチベット、パキスタンからインドを経めぐって、各地の王や僧侶とともに学び、おびただしい経典や仏像を持ち帰った。ただちに訳業にかからなければならない。しかし、時の皇帝・太宗は、玄奘に別なことを命じた。「西域の事情」を報告せよ。 そのレポートが本書である。教典を訳する本来の仕事は、以降、弟子たちの手にもよって延々一九年間におよぶ大事業となる。 しかし謎の事件が起きる。編さんの途中で、編集係であった弁機は、首をかしげたくなるような嫌疑によって、腰から上をまっぷたつに斬られる刑を受ける。 のちの「西遊記」によって、玄奘は極度に困難な旅をしたと印象されるようになったが、現実には時の政治勢力をたくみに利用した。訳業のチームを組んだ時も同様であった。そうしたことが弁機の事件になったのか、いわくと謎もまた多いのがこの「西域記」である。 しかしながら、七世紀半ばのインド・中央アジアのようすは、この本によって知ることが出来、持ち帰った教典はその後、はるばると日本に伝播された仏教文化の源流となった。
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1995/6/1
- ISBN-104092510152
- ISBN-13978-4092510159
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
玄奘の話をもとに『西域記』の編集をまかされた僧・弁機は、なぜ処刑されたのか?『西遊記』の源泉となった17年間に及ぶ青年僧・玄奘の大旅行。その実像と秘められた謎に迫る。
内容(「MARC」データベースより)
隋代末期の混乱の中、秀才青年僧玄奘が国禁を破ってインドへ一人仏法の真髄を求めた。17年に及ぶ大旅行で見聞した西域事情の報告を唐の太宗に求められ「大唐西域記」全12巻が出来上った。謎の多い「西遊記」の原典を解明する。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1995/6/1)
- 発売日 : 1995/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 283ページ
- ISBN-10 : 4092510152
- ISBN-13 : 978-4092510159
- Amazon 売れ筋ランキング: - 684,818位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2004年3月20日に日本でレビュー済み
歴史に残された「不自然な」箇所を読み取っていく過程は面白い推理小説を読むようです。「西遊記」を期待するとまったく別物。その元になった玄奘三蔵という人が「西域記」を書いた時代背景が立ち上ってきます。そしてしたたかな彼の姿も…。後半の「西域記」の部分、短い滞在期間にこれだけのことを見た(のか?)三蔵法師ってすごい。
2004年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
西域記には西アジアの風土記としてはあまりたいした情報が載っていない。仏教説話や伝説が収録されている。著者はこれをして、「唐の太宗が西アジア征服を行うために情報を秘匿させたのだろう」と推理する☆だからこの本には西域記の内容というよりは玄奘の旅とその前後のアジア情勢が解説されている。いわゆる世間の俗説「玄奘は17年にのぼる苦難の旅の末に経典を持ち帰った」は全くのウソ。周到な準備を行い、その仏教教養によって道々の王たちに手厚く遇された大名旅行だったのである。もちろん、その状況を作り出した玄奘のしたたかさ、能力は恐れ入る。
2011年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何故、玄奘は「瑜伽師地論」を求めていたのかが書かれていた。簡単にいえば当時、唐では唯識が流行していたが、その経典や論書は断片的なものしかなく、満足の行くものではなかったということである。その辺りについては、仏教の研究者による説明を読みたいところだが、桑山は中央アジア南アジアの考古学が専門と書いてあった。注文してある大蔵出版の『玄奘』は袴谷憲昭と桑山の共著ではあるが、誰がどの部分を担当するかだろう。意外と仏教研究者による玄奘の研究は少ないのか、いま入手出来るものが少ない(あるいは無い)のかもという予想も。
一〜二章は玄奘ならびにその旅について。三章は『大唐西域記』の抄訳。二章まではさらっと読めたが記述が簡略過ぎて、アウトラインをつかむのにも不適切と思われた。三章、早々に読むのを断念した。「西域記」が「地理書」と呼ばれるように、読んで楽しいものではない。それを研究のようにして読むのは骨が折れるし、今のところ必要がないのでやめた。
一〜二章は玄奘ならびにその旅について。三章は『大唐西域記』の抄訳。二章まではさらっと読めたが記述が簡略過ぎて、アウトラインをつかむのにも不適切と思われた。三章、早々に読むのを断念した。「西域記」が「地理書」と呼ばれるように、読んで楽しいものではない。それを研究のようにして読むのは骨が折れるし、今のところ必要がないのでやめた。