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祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 上 単行本 – 2006/8/31

3.8 5つ星のうち3.8 14個の評価

生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅
「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。私たちヒトからはじまり、チンパンジー、様々な哺乳類、爬虫類、魚類、さらには植物、菌類、細菌に至るまでの、すべての生物との共通祖先を巡る後ろ向きの巡礼の旅です。すべての現生生物群に対する最新の知見を豊富に盛り込み、私たちヒトとの共通祖先の姿を想像してゆきます。上巻は、ヒトと両生類の共通祖先に至る17種類の祖先たちの物語。下巻では、全生物との共通祖先にたどりつきます。明晰な理論と細密な想像画で再現するその姿は圧巻です。研究者をはじめ、生物学を志す学生はもちろん、生物に興味をもつすべての人々が必携すべき、現代生物学最高の1冊です。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2006/8/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/8/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 468ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4093562113
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4093562119
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 14個の評価

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リチャ−ド・ド−キンス
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今現在生きている生物とのつながりがよく分かる。
2022年9月4日に日本でレビュー済み
単なる生命の歴史についての記述ではありません。
ドーキンスのこれまでの著書を踏まえたうえで、生命進化の軌跡を綴っています。
また、ジョン・メイナード・スミス、スティーブン・ジェイ・グールド、スチュアート・カウフマン、ダニエル・デネット、スティーブン・ピンカーらの、
生命進化に関連した主要な学者らによる知見も取り込んだ豊富な内容になっています。
更に、当然といえば当然なのですが、地質学、化学、物理学など生命に深く関連する領域からも知見を得て展開していますので、
説得力が高いものになっています。

生命進化に興味のある方であれば得るものが多い本だと思います。
あと、巷に溢れている似非生物学や、反証されてなお巷で生き残っている古い生物学についてもクギをさしていることも価値ありです。

なお、全編を通して創造論者への批判がちりばめられていますが、
これは未だにそのような論争が続いており、手を焼いている証なのだと思います。
更に、下巻後半で進化論を社会において作為的に利用することへの批判をしていますが、
ドーキンス曰く、ウルトラ・ダーウィニストだからこそこのような批判をするのだといっています。

残念なのは、
原書ではカラーになっている挿絵がモノクロであること、日本語訳が日本語としてこなれてないことです。
原書を読むことができる方には、原書で読まれることをお薦めします。

2008/3/8読了(上下巻)
2006年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倒叙推理小説は一時はやったが廃れた.歴史を倒叙法で書くのも,だんだん不明瞭になるしゴールがぼやけるので効果的でない.この本(上下2巻をまとめて扱う)もその点で不安だったが不安は的中した.それに,古生物学的に見ても,植物抜きでは自然界は存在できないはずで,なぜそこまで人間にこだわるのかよく判らない(人類の歴史は今でも急激に発達中で,本も出ている).Knollの名著 生命 最初の30億年 も,ゴールに Ediacara 動物群がいたから書けたのではないか.これに著者と同じく FRS (王立協会会員)の Fortey の 生命40億年全史 があればこの本は殆ど必要ない.しかも現生の種がないと何も言えない著者の方法は,必ずしも納得できるものではない.少なくとも,これは古生物学とは無縁の方法でしかない.なお,原本を買って見たらフルカラーの美しい本だった.折角カラー印刷用の厚手の紙に白黒印刷をやってのけた出版社の見識を疑う.
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月30日に日本でレビュー済み
素晴らしい作品だけに、訳の杜撰さが残念すぎる。下手な訳、誤訳が多すぎて読み進めるのがストレスです。訳者は科学ジャーナリストらしいですが、翻訳論・人文社会系の知識が怪しいのではないか。大著なのだから、共訳にしてしっかり役割分担・全体統括をしたうえでいい翻訳本を出してほしい。少々時間がかかっても原書の方を買えばよかったと反省しています。
2015年4月27日に日本でレビュー済み
(上下巻通してのレビューです)
自分の先祖の自伝を読むような面白さ。身近な人たちだけじゃなく、会ったこともないような人たちや、他の生物、魚や、ナメクジや、昆虫や、アメーバ―や、細菌や、植物や…。地球上のすべての生き物が共通の祖先を持っていると思うと、この世界がいっそう居心地良くなります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月12日に日本でレビュー済み
「ケダモノじゃないんだから」と言うセリフに接するたびに、「それでは、ヒトとはなんですか?」と聞き返したい気分になる僕にとって、良い解説を得た一冊です。
現世の人類から、枝分かれした別種の生物との共通の祖先を年代逆順で辿っていきます。
最初の合流地点(ランデブー)1「チンパンジー」の前に、ランデブー0として、人類の共通祖先を考察しているサービス章があり、
上巻では、第十七合流地点の両生類との共通祖先までを辿ります。

この一冊で特に僕が面白いと感じたところは三カ所ありました。
一つめは、人類の共通祖先を考察したランデブー0。「ミトコンドリア・イヴ」と言う女性だけをたどっていったところで見つかる共通祖先の存在は人口に膾炙されるものですが、「女性だけ」に限らなければ、他にも沢山の共通の祖先(それも、アフリカ以外のところで!)がいることを指摘している点です。言われてみれば、なるほど、その通りですが、言われるまで気が付きませんでした。
二つめは、ローラシア獣と合流するランデブー11。そのなかの鯨偶蹄目の類縁関係です。鯨偶蹄目は、ラクダ、ブタ、ウシ、シカ、カバ、クジラなどを含みますが、カバに最も近縁なのが、同じ四つ足を持つ他の動物ではなく、クジラだと言うことに驚きました。言い換えれば、カバとクジラの仲間は、他のどのローラシア獣より(もちろん、他のどの生物よりも)互いに近縁と言うことです。また、この事を著者自身も驚きを以て情熱的に語っていることが面白かったです。
三つ目は、アホロートル(両生網トラフサンショウウオのネオテニー)です。胚発生は、近年に生物学が解明した大きな成果の一つですが、変態が抑制されたナオテニーも進化を解き明かす上で重要な示唆を含むという指摘に開眼した思いです。

このように、本書は、生物学(のうち、特に進化論)を扱いながら、人間を出発点として順に他の生物を選んだことで、ごく自然に、種分化を理解できるのが特徴だと思います。
例えば、進化論に猛烈に異を唱えたかつてのキリスト教との戦いを話題に持ち出すのではなく、このように人間を出発として順を追って説明されると、本当にわかりやすいと言うことがおもしろかったです。

なんだか、上巻だけで、「おぉ、役に立った。十分。おなかいっぱい」と言いたくなりますが、下巻は、魚類との共通祖先、さらには、昆虫類などと合流する以前の脊椎動物に近縁な他の動物、さらに辿って、菌類や植物、最終的には全生物の共通祖先へまでたどり着きますので、引き続き楽しみに読み進みます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現生人類(つまりあなた)から始めて、他の現生の生物との共通祖先を節目としながら、祖先へ祖先へと遡る形式で、生命の歴史をたどる物語だ。それぞれの節目で合流した生物を題材にとって、生物の不思議、進化の不思議の解説が、エッセイ的に述べられる。その解説は体系的ではないし、これまでの彼の著書の内容をくどくどと繰り返してはいないので、ドーキンス初心者には分かりにくいかもしれない。

本書で感じたのは、ドーキンスがえらい博物学をやっているなあ、という点だ。生物の取り上げ方に少しグールドを感じてしまった。アメリカ人的温かさのグールドに対して、イギリス人的怜悧さのドーキンスという特徴はあくまで維持されているものの、グールドが亡くなったことがドーキンスに影響を与えたのではないだろうか。

個人的には両生類・爬虫類・哺乳類の分類がイマイチ分からなかった。爬虫類+哺乳類が単系統で両生類と分岐するという図式になっているのだが、最近は、哺乳類と爬虫類は両生類に別々についた枝だということになっていたんじゃなかったっけ。現生の生物だけをとると、こう言う分類で良いのかなあ。

上巻は悠々と進んで、古生代半ば、両生類との合流の所まで。これで、陸上脊椎動物は終り。これからは、どんどんなじみの無い生物が増えてくるので、読み進めるのは少し不安。前半でも、結構な大部で苦労したのよ。

そうそう、本書の最大の問題点は翻訳だ。生硬な直訳調が多いし、訳語が適切でない所が間々あるし、意味不明のところもある。原文を理解して訳したのかかなり疑問だ。これだけ大部の本になると、翻訳がこなれてないと読むのが大変。と、見たら、『三葉虫の謎』もこの人なのね。そう言えば、あれも読みにくかった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月4日に日本でレビュー済み
これだけ長い本であり、簡単ではない部分も多いので全部読むのは大変なのだが、面白そうな箇所だけ選んでも充分に楽しめるし驚かされる。

本書では、ドーキンスの新鮮で鋭いセオリーと、読者に対する語りの上手さに改めて感心した。人類から進化の道を逆にたどり、地球上の最初の生命を目指して行く。その途中で、かつての共通の祖先から枝分かれした生物と合流することになり、その度に、合流する生物や、共通祖先についての物語が述べられる。これだけでも、本書を読者に飽きさせないように書くには、進化についての幅広い知識と、興味を引き付けるような文章の上手さを必要とすることが分かる。ドーキンス(と助手のヤン・ウォン)は本書を書くのに相応しい人物であり、進化に興味を持つ者にとっては記念碑的な作品を完成させた。

そして、本書で最も素晴らしいのは、その中で使われているコンセプトだろう。合流を「ランデヴー」、最後の共通祖先を「コンセスター」、最初の生命を目指す旅を「巡礼」という言葉で表現している。この見事なコンセプトにより、読者の理解をかなり助けている。特に、「巡礼」という宗教用語をここで使用し、しかもまさにぴったり合う言葉であることは、見事である。ドーキンスは、『カンタベリー物語』にならって本書を書いたと述べている。中世の物語と、科学の最先端の解説書が同じ形式になっているのだ。

内容については、かなり量が多いのでここで紹介することはできない。しかし、進化について知らなかった発見がたくさん出てくるし、現生生物の多様さにも驚かされる。本書によって、ルーシーやリトルフットの発見がどれだけ貴重だったかも知ることができた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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