ヒトから順に枝分かれした別種の生物との共通の祖先を年代逆順に辿っていくかたちで、生物とその進化を解説した本書の下巻は、第十八合流地点で魚類との共通祖先から始まります。第十七合流地点の両生類の次です。
下巻はついに、全生物の共通祖先までたどり着きます。
読み通して感慨深かったのは、
「こうして、生物は多様性を増してきたのだな。」
です。
進化の逆順に辿ることによって、
特に親しみやすく理解が出来たと感じました。
最近、生物多様性の保全が盛んに叫ばれていますが、
単なるスローガンではなく、科学的に正確な意味で、「生物多様性」とは何か、
を理解するには、この本は最適だと思いました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 下 単行本 – 2006/8/31
リチャード・ドーキンス
(著),
垂水 雄二
(翻訳)
生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅
「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。私たちヒトからはじまり、チンパンジー、様々な哺乳類、爬虫類、魚類、さらには植物、菌類、細菌に至るまでの、すべての生物との共通祖先を巡る後ろ向きの巡礼の旅です。すべての現生生物群に対する最新の知見を豊富に盛り込み、私たちヒトとの共通祖先の姿を想像してゆきます。上巻は、ヒトと両生類の共通祖先に至る17種類の祖先たちの物語。下巻では、全生物との共通祖先にたどりつきます。明晰な理論と細密な想像画で再現するその姿は圧巻です。研究者をはじめ、生物学を志す学生はもちろん、生物に興味をもつすべての人々が必携すべき、現代生物学最高の1冊です。
「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。私たちヒトからはじまり、チンパンジー、様々な哺乳類、爬虫類、魚類、さらには植物、菌類、細菌に至るまでの、すべての生物との共通祖先を巡る後ろ向きの巡礼の旅です。すべての現生生物群に対する最新の知見を豊富に盛り込み、私たちヒトとの共通祖先の姿を想像してゆきます。上巻は、ヒトと両生類の共通祖先に至る17種類の祖先たちの物語。下巻では、全生物との共通祖先にたどりつきます。明晰な理論と細密な想像画で再現するその姿は圧巻です。研究者をはじめ、生物学を志す学生はもちろん、生物に興味をもつすべての人々が必携すべき、現代生物学最高の1冊です。
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2006/8/31
- ISBN-104093562121
- ISBN-13978-4093562126
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2006/8/31)
- 発売日 : 2006/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 480ページ
- ISBN-10 : 4093562121
- ISBN-13 : 978-4093562126
- Amazon 売れ筋ランキング: - 708,230位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
9グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生命の誕生は謎だが、確かにその系統は一つであるとの推定はできる。ただし、ウイルスがどこで発生するのかそこは謎のままだ。
2014年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回で2冊目です。
退屈かな?と、思いながら読み始めたのですが、次第にヘェ〜…あら?そうなんだ…と、徐々に引き込まれるように上下巻を読んでしまいました。
今回はプレゼントとして購入しました。
退屈かな?と、思いながら読み始めたのですが、次第にヘェ〜…あら?そうなんだ…と、徐々に引き込まれるように上下巻を読んでしまいました。
今回はプレゼントとして購入しました。
2008年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いやあ、下巻は苦戦した。登場する生物はどんどんなじみがなくなる。それを章立てで見てみると、
肺魚/シーラカンス/条鰭類/サメ類/ヤツメウナギ/ナメクジウオ/ホヤ類/ヒトデ/旧口動物/扁形動物/刺胞動物/有櫛動物/板形動物/カイメン類/襟鞭毛虫類/ドリップス/菌類/アメーバ動物/植物/古細菌/真正細菌
という具合だ。途中からドーセ虫やろ、と言いたくなる。それでも、少しでも面白くしようと、エピソードを持ってくるのはよく頑張っている。さすが、ドーキンス。
生命全体の祖先までたどり着いた後、かなり長いあとがきで、進化の本質について、ドーキンス節全開。この辺は好きだし、安心して読めた。グールドが提起した進化のテープの再現の可能性に付いて、平行進化を論拠に、進化の必然性を議論しているのは、なかなか説得的だった。具体的な生物が目に浮かばない部分は厳しかったが、最後が楽しく読めたのでよしとしましょう。
肺魚/シーラカンス/条鰭類/サメ類/ヤツメウナギ/ナメクジウオ/ホヤ類/ヒトデ/旧口動物/扁形動物/刺胞動物/有櫛動物/板形動物/カイメン類/襟鞭毛虫類/ドリップス/菌類/アメーバ動物/植物/古細菌/真正細菌
という具合だ。途中からドーセ虫やろ、と言いたくなる。それでも、少しでも面白くしようと、エピソードを持ってくるのはよく頑張っている。さすが、ドーキンス。
生命全体の祖先までたどり着いた後、かなり長いあとがきで、進化の本質について、ドーキンス節全開。この辺は好きだし、安心して読めた。グールドが提起した進化のテープの再現の可能性に付いて、平行進化を論拠に、進化の必然性を議論しているのは、なかなか説得的だった。具体的な生物が目に浮かばない部分は厳しかったが、最後が楽しく読めたのでよしとしましょう。
2006年11月6日に日本でレビュー済み
数多くの論戦を戦ってきたドーキンス。本巻でもそこかしこにその戦跡を見ることができます。
例えば、社会的・人間的関係を破壊する人種差別を憎む余り「人種的差異に遺伝的意味はない」と断ずる生物学者ルォンティンを、却って真実に至る道を塞ぐとして批判(バッタの物語)。また、カンブリア紀「爆発」から主張される断続平衡説(故グールド他)を、自然選択の漸進的・累進的性格をないがしろにする点で聖書に生物学的意義を見出す創造論に似るとして退けています(カギムシの物語)。
特に、ルォンティン批判に続けて、著者は文化的な性淘汰が遺伝学的には瑣末だが皮膚の色など外見的特徴に大きな差異をもたらしたのでは、と推察しています。このようなところに論争を超えた次元に活路を見出していく著者の積極的姿勢が感じられます。議論の封殺ではなく真実を以って人種差別の誤りを正そうとするのがドーキンスのやり方であり、また私もそれ以外に方法はないと思います。
本書の生物学的知識およびドーキンス先生の啓蒙的姿勢について、とりわけ若い世代、大学生だけではなく中高生にも広く読まれることを願います。
例えば、社会的・人間的関係を破壊する人種差別を憎む余り「人種的差異に遺伝的意味はない」と断ずる生物学者ルォンティンを、却って真実に至る道を塞ぐとして批判(バッタの物語)。また、カンブリア紀「爆発」から主張される断続平衡説(故グールド他)を、自然選択の漸進的・累進的性格をないがしろにする点で聖書に生物学的意義を見出す創造論に似るとして退けています(カギムシの物語)。
特に、ルォンティン批判に続けて、著者は文化的な性淘汰が遺伝学的には瑣末だが皮膚の色など外見的特徴に大きな差異をもたらしたのでは、と推察しています。このようなところに論争を超えた次元に活路を見出していく著者の積極的姿勢が感じられます。議論の封殺ではなく真実を以って人種差別の誤りを正そうとするのがドーキンスのやり方であり、また私もそれ以外に方法はないと思います。
本書の生物学的知識およびドーキンス先生の啓蒙的姿勢について、とりわけ若い世代、大学生だけではなく中高生にも広く読まれることを願います。
2006年9月26日に日本でレビュー済み
ドーキンスはいうまでもなく、ヒトが単なる自然界の一構成員でしかないと言うことを前提にして、しかし、われわれにとって興味深い性質が、過去のどの点で分岐した生物群と関係が深いのかを語りながら、生命の起源への旅をする。
ちょっと恥ずかしい話ではあるが、私はこれまでの分子生物学的な知識から、漠然とカバとイルカはイヌ・ネコぐらいの大きさの共通祖先を持つのかと思っていたが、この本に明らかなようにおそらくそれは哺乳類の原型といっていいような形のトガリズミだったはずだ。
専門の生物学者でなければ、だれにでも分類学上の、あるいは日進月歩である分子生物学上の最新の知見を常にキャッチアップできるわけではない。この本はドーキンスの美しく理解しやすい文章で、生物学の中でも、われわれ一般人が興味を引くような進化の歴史を概説してくれる。ぜひとも科学の常識として読まれるべきである。
ちょっと恥ずかしい話ではあるが、私はこれまでの分子生物学的な知識から、漠然とカバとイルカはイヌ・ネコぐらいの大きさの共通祖先を持つのかと思っていたが、この本に明らかなようにおそらくそれは哺乳類の原型といっていいような形のトガリズミだったはずだ。
専門の生物学者でなければ、だれにでも分類学上の、あるいは日進月歩である分子生物学上の最新の知見を常にキャッチアップできるわけではない。この本はドーキンスの美しく理解しやすい文章で、生物学の中でも、われわれ一般人が興味を引くような進化の歴史を概説してくれる。ぜひとも科学の常識として読まれるべきである。