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栄光なき凱旋 下 単行本 – 2006/4/17
真保 裕一
(著)
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- 本の長さ656ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2006/4/17
- ISBN-104093797277
- ISBN-13978-4093797276
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2006/4/17)
- 発売日 : 2006/4/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 656ページ
- ISBN-10 : 4093797277
- ISBN-13 : 978-4093797276
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,306,641位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,431位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年生まれ。91年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。96年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をW受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『ブルー・ゴールド』(ISBN-10:402250787X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
5 星
真保裕一トップクラスの作品
戦争作品を読むたびに何故日本はこんな無謀へと走ってしまったのかとつくづく感じさせられる。戦後の主人公三人には厳しい現実が待ち受けていた。マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/11 16:55
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古での購入でしたが、たいへん状態が良かったです。 丁寧な梱包で送られてきました。
2006年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
◆イタリア戦線の描写が長く、読者もつらい時間を過ごすことになる。
終戦後、ジローはポール殺害の被告人として法廷に立つ。
ヘンリーは検察側証人として、マットは悩んだ末、弁護側証人として法廷に立つ。
こうして3人の主人公は日系人被告、証人として、白人の検察官、裁判官、陪審員の前で、再会する。
戦場の場面に多くのページを割いてきたこの小説だが、
実はこの裁判の場面が、クライマックスだと言える。
日系人に対する差別を陪審員達は結局否認することになる。
この裁判はジローの殺人容疑を裁く以上に、アメリカ社会の歪みを追及する場でもあったのだが、
現実はやはり白人有利の状況が続くのである。
ジローは懲役20年の判決を受け、服役する。
◆1957年。8年の刑期を余してジローは釈放され保護観察処分となる。
ジローはある目的を持ってリトルトーキョーのヘンリーの両親の店に行く。
そして、そこで知らされた事実・・・。
その後、マットの実家を探すためジローはハワイを訪れる。
ジロー、マット、ヘンリーの3人の若者の背負ってきた人生をハワイの空と海が包み込む感動のフィナーレである。
終戦後、ジローはポール殺害の被告人として法廷に立つ。
ヘンリーは検察側証人として、マットは悩んだ末、弁護側証人として法廷に立つ。
こうして3人の主人公は日系人被告、証人として、白人の検察官、裁判官、陪審員の前で、再会する。
戦場の場面に多くのページを割いてきたこの小説だが、
実はこの裁判の場面が、クライマックスだと言える。
日系人に対する差別を陪審員達は結局否認することになる。
この裁判はジローの殺人容疑を裁く以上に、アメリカ社会の歪みを追及する場でもあったのだが、
現実はやはり白人有利の状況が続くのである。
ジローは懲役20年の判決を受け、服役する。
◆1957年。8年の刑期を余してジローは釈放され保護観察処分となる。
ジローはある目的を持ってリトルトーキョーのヘンリーの両親の店に行く。
そして、そこで知らされた事実・・・。
その後、マットの実家を探すためジローはハワイを訪れる。
ジロー、マット、ヘンリーの3人の若者の背負ってきた人生をハワイの空と海が包み込む感動のフィナーレである。
2006年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エンターテイメントとくくるにはかなり内省的で、日系人のアイデンティティを獲得するための苦悩が、色んな言葉に換えられて繰り返し表現されていて単調な感じがしたし、少々くどいとも思った。しかし、最後まで読みきればそれを差し引いても余韻のある読後感が残った。
2006年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
朝日新聞の書評で興味を持ち購入してみました。
板ばさみになった日系人の複雑な心境を物の見事に
活写して一気に読了しました。
グローバル化の時代に海外で活躍している
多くの邦人にこの物語を読んでほしいと願います。
さらにこのストーリーは映画化するに値すると
直感しました。それも日本人の監督によるアメリカ
映画として。
板ばさみになった日系人の複雑な心境を物の見事に
活写して一気に読了しました。
グローバル化の時代に海外で活躍している
多くの邦人にこの物語を読んでほしいと願います。
さらにこのストーリーは映画化するに値すると
直感しました。それも日本人の監督によるアメリカ
映画として。
2020年6月11日に日本でレビュー済み
戦争作品を読むたびに何故日本はこんな無謀へと走ってしまったのかとつくづく感じさせられる。戦後の主人公三人には厳しい現実が待ち受けていた。
マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。
アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。
真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/11 16:55
マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。
アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。
真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/11 16:55
戦争作品を読むたびに何故日本はこんな無謀へと走ってしまったのかとつくづく感じさせられる。戦後の主人公三人には厳しい現実が待ち受けていた。
マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。
アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。
真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/11 16:55
マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。
アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。
真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/11 16:55
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2012年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日系2世の苦難を見事に描いていた秀作です。二人の祖国と並ぶ名作といえるでしょう
2018年5月22日に日本でレビュー済み
上巻が戦「争」の話だったのに対して、下巻は戦「地」の話。当時の日系人は兵隊に行く前にも苦労し、兵隊に行った後もそれ以上に苦労したんだなあということがよくわかる。正にEdutainmentだ。堪能させて貰った。
最後の章が「裁判」の描写なのも、話が一本調子になるのを防いでいて、構成としてはとても良いと思った。それにしても、せっかく戦争を乗り越えて帰還した日系人兵士たちのその後は、余りに悲しい。
最後の章が「裁判」の描写なのも、話が一本調子になるのを防いでいて、構成としてはとても良いと思った。それにしても、せっかく戦争を乗り越えて帰還した日系人兵士たちのその後は、余りに悲しい。
2006年8月15日に日本でレビュー済み
心のなかに錘が降りたような読後感とひたひたと押し寄せる感動と
で、読み終わってしばし呆然としました。古処誠二や池上永一という作
家達が試みていたこと、それは二十世紀の日本を今日の視点から客観化
すること、それもそのひとつの集約としての太平洋戦争を通じて行うこ
と、それがやっとひとつの形として結実した思いがしました。
本作、最終の第5部で、日系部隊の歩兵、あるいは語学兵としてそれ
ぞれ過酷な体験を強いられた三人の主人公の人生が、ジローの傷害致死
を問う裁判を通し交差します。すなわち、信頼と友情を保つマットを挟
み、ヘンリーの絶望とジローの憎悪が激突します。そこで透けて見えて
くるものは、肌の色で差別する白人達を見返すために戦場に向かう日系
二世達と、無理に背伸びしてアジアを支配する白人達に挑戦する軍国主
義日本とが重なり合った姿です。しかも、それが日本軍の真珠湾奇襲に
よって引き起こされたというのは、歴史の皮肉といって済ますには重大
過ぎます。何ということでしょう!
閑話休題。昔、国民文学論という立場がありました。そこで議論され
た純文学と大衆文学間の垣根を取払うというテーマは大量消費社会の出
現によりなしくずしに実現してしまいました。けれども、そこに潜んで
いた国民の精神的財産としての文学の形成というモチーフは、今でも達
成されているとは思えません。結末での主人公達の消息がやや不自然あ
ることなど、本作の完成度には不満もあるのですが、本作で初めてその
一歩が刻まれたと言っては、評価が過ぎるでしょうか。
<付記> 浅田次郎『終わらざる夏』上下2010は、千島列島の小
島を舞台に、太平洋戦争最末期の多彩な人物の運命を掘り下げ
て読み応えがありました。さすが当代一のストーリーテラーという
べき力作です。これもここで言う国民文学の系譜に連ねていいと
思います。(2011/08)
で、読み終わってしばし呆然としました。古処誠二や池上永一という作
家達が試みていたこと、それは二十世紀の日本を今日の視点から客観化
すること、それもそのひとつの集約としての太平洋戦争を通じて行うこ
と、それがやっとひとつの形として結実した思いがしました。
本作、最終の第5部で、日系部隊の歩兵、あるいは語学兵としてそれ
ぞれ過酷な体験を強いられた三人の主人公の人生が、ジローの傷害致死
を問う裁判を通し交差します。すなわち、信頼と友情を保つマットを挟
み、ヘンリーの絶望とジローの憎悪が激突します。そこで透けて見えて
くるものは、肌の色で差別する白人達を見返すために戦場に向かう日系
二世達と、無理に背伸びしてアジアを支配する白人達に挑戦する軍国主
義日本とが重なり合った姿です。しかも、それが日本軍の真珠湾奇襲に
よって引き起こされたというのは、歴史の皮肉といって済ますには重大
過ぎます。何ということでしょう!
閑話休題。昔、国民文学論という立場がありました。そこで議論され
た純文学と大衆文学間の垣根を取払うというテーマは大量消費社会の出
現によりなしくずしに実現してしまいました。けれども、そこに潜んで
いた国民の精神的財産としての文学の形成というモチーフは、今でも達
成されているとは思えません。結末での主人公達の消息がやや不自然あ
ることなど、本作の完成度には不満もあるのですが、本作で初めてその
一歩が刻まれたと言っては、評価が過ぎるでしょうか。
<付記> 浅田次郎『終わらざる夏』上下2010は、千島列島の小
島を舞台に、太平洋戦争最末期の多彩な人物の運命を掘り下げ
て読み応えがありました。さすが当代一のストーリーテラーという
べき力作です。これもここで言う国民文学の系譜に連ねていいと
思います。(2011/08)