大変面白かった。個人読書履歴。
一般文学通算812作品目の読書完。2012/08/22
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挑戦 巨大外資 下 単行本 – 2007/8/23
高杉 良
(著)
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購入オプションとあわせ買い
三角合併時代を迎えた日本企業への警告の書
合併により医薬品部門強化を狙うワーナー・パークに対し、製薬最大手ライザーがTOBを仕掛けてきた。それは池田の危惧が現実になった瞬間だったーー。買収総額10兆円に上った巨大TOBの全貌が明らかに!
合併により医薬品部門強化を狙うワーナー・パークに対し、製薬最大手ライザーがTOBを仕掛けてきた。それは池田の危惧が現実になった瞬間だったーー。買収総額10兆円に上った巨大TOBの全貌が明らかに!
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/8/23
- ISBN-104093797757
- ISBN-13978-4093797757
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/8/23)
- 発売日 : 2007/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4093797757
- ISBN-13 : 978-4093797757
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,586,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 829位経済・社会小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1939年東京生まれ。
石油化学業界紙の記者、編集長を経て、75年『虚構の城』で作家デビュー。以後、『小説 日本興業銀行』をはじめ、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める。
97年、書き下ろし作品『金融腐蝕列島』で銀行不祥事を暴き、以降、『再生 続・金融腐蝕列島』『混沌 新・金融腐蝕列島』『消失 金融腐蝕列島・完結編』と続く一連のシリーズは、金融大再編を描く壮大な平成金融経済史となり、スピンオフ的に書かれた『呪縛 金融腐蝕列島Ⅱ』は銀行と裏社会との癒着を告発、映画化されて話題を呼んだ。近年の代表作は『小説ザ・外資』『乱気流 小説・巨大経済新聞』、近著は『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』など。「高杉良経済小説全集」(全15巻)がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月24日に日本でレビュー済み
株式買収の難交渉を切り抜けたところで、常務藤田が暗躍し、日本法人はぼんくらな社長を向かい入れる。社長を操り人事部長に就任した藤田は主人公の池田を復讐にかかるが策におぼれ解任される。その後ぼんくら社長も交際費の不適切な使用が本社に知れ渡り解任となる。一貫して主人公の池田は毅然とした態度を貫き、自己の信念を曲げない。社長とのやり取りは参考になるところが多い。
東証上場・上場廃止といったおまけを挟んで、第二の主人公であるアメリカCFOのメル・グッツが勇退する。新CEOに代わってわずか半年の間にライザーに敵対的買収をかけられて飲み込まれてしまうことになる。
激動の30年間をCFOという肩書一つで生き抜いた主人公は、欠点のかけらもないように描かれているが、決して嫌味に感じることなく、爽快感をもって読み終えおることができた。常に自信を持ち、意見を述べ、他人にへつらうことのない生き方が、心に響いたからだと思う。
東証上場・上場廃止といったおまけを挟んで、第二の主人公であるアメリカCFOのメル・グッツが勇退する。新CEOに代わってわずか半年の間にライザーに敵対的買収をかけられて飲み込まれてしまうことになる。
激動の30年間をCFOという肩書一つで生き抜いた主人公は、欠点のかけらもないように描かれているが、決して嫌味に感じることなく、爽快感をもって読み終えおることができた。常に自信を持ち、意見を述べ、他人にへつらうことのない生き方が、心に響いたからだと思う。
2012年12月15日に日本でレビュー済み
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上下巻を一気に読み切りました。又、もっともっと面白い、次作品に期待します。
2007年9月23日に日本でレビュー済み
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高杉良は、燃ゆるとき、ザ・エクセレント・カンパニー、青年社長などを読んだ。すべて、盛り上がりなどの作り方はうまいとは感じられなかったが、事実を淡々と述べることで間接的に人間の内面の心の動きを浮き上がらせて描いていたように感じる。そしてそれは、時にとても緊迫したものであった。
挑戦 巨大外資 にはそういう心の動きに肉薄したような感覚は得られなかった。そもそも全体的に上澄みをすくったような薄い内容になっている。重要なところになると、次の行ではそれが終わっていて、実際どういうことが行われていたか肝心のところを知ることができない。
ゴースト・ライターが書いたのだろうか。根底にある考え方があまりにも杓子定規な点も気になる。
挑戦 巨大外資 にはそういう心の動きに肉薄したような感覚は得られなかった。そもそも全体的に上澄みをすくったような薄い内容になっている。重要なところになると、次の行ではそれが終わっていて、実際どういうことが行われていたか肝心のところを知ることができない。
ゴースト・ライターが書いたのだろうか。根底にある考え方があまりにも杓子定規な点も気になる。
2014年6月9日に日本でレビュー済み
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上巻は講談社文庫でした。上巻の主人公は「池田」さんでしたが、下巻の主人公は「香山」さんです。んん?。こんな事ありですか。?
2012年12月15日に日本でレビュー済み
登場人物のキャラクターが魅力的に描かれているのは期待通りであったのですが、話の進め方があまりに表層的で正直がっかりしました。
確かに外資系の製薬会社の中には本国を含めた人事抗争に明け暮れているので有名な会社があるのは事実ですが、それは例外に過ぎず大半の会社は本国を含めて協調的に仕事を進めているというのが真実です。
またCountry CFOの仕事の内容についての理解が無いためで仕方がないのでしょうが、香山の仕事の内容の記述が表層的であるのも物足りなく感じました。
それでもこれだけの大作を書けてしまうのは高杉先生なのだと思います。次回作に期待します。
確かに外資系の製薬会社の中には本国を含めた人事抗争に明け暮れているので有名な会社があるのは事実ですが、それは例外に過ぎず大半の会社は本国を含めて協調的に仕事を進めているというのが真実です。
またCountry CFOの仕事の内容についての理解が無いためで仕方がないのでしょうが、香山の仕事の内容の記述が表層的であるのも物足りなく感じました。
それでもこれだけの大作を書けてしまうのは高杉先生なのだと思います。次回作に期待します。
2010年5月2日に日本でレビュー済み
最近になって、著者の作品を続けて読むようになったが、経済小説という分類をされているものの、自分にとっては会社という組織の中、もしくはビジネスという社会・歴史の一側面において、人は何を考え、行動するのか、というところが描かれている著作であると感じている。その観点では、30年間という長い会社人生において、主人公が何を行動の規範とし、どういった価値観で生きていたかを垣間見ることのできる作品であったと思う。
2010年2月3日に日本でレビュー済み
読み物としてはそこそこ楽しめます。
前半の社内のライバルとのかけひきは読み応えがありましたが、
後半の企業買収の話は正直、事実が淡々と書かれているだけで冗長に感じました。
経済に興味がある方には良いかも。
上下巻を通して感じたのは、主人公が優等生過ぎて人間味が薄い気がしました。
ビジネスマンとしても成功し、家族にも恵まれ、美人秘書とのお楽しみのおまけ
までついた一見理想的な人生なんだけど、憧れや感動っていうのは何故か感じなかった・・。
主人公はたくさんのものを人生で「得た」んだけど、
やっぱり後に残るのは「与えた」ものなのかなぁ、
と考えさせられる一冊でした。
前半の社内のライバルとのかけひきは読み応えがありましたが、
後半の企業買収の話は正直、事実が淡々と書かれているだけで冗長に感じました。
経済に興味がある方には良いかも。
上下巻を通して感じたのは、主人公が優等生過ぎて人間味が薄い気がしました。
ビジネスマンとしても成功し、家族にも恵まれ、美人秘書とのお楽しみのおまけ
までついた一見理想的な人生なんだけど、憧れや感動っていうのは何故か感じなかった・・。
主人公はたくさんのものを人生で「得た」んだけど、
やっぱり後に残るのは「与えた」ものなのかなぁ、
と考えさせられる一冊でした。