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永遠のPL学園: 六〇年目のゲームセット 単行本 – 2017/3/15
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甲子園春夏通算96勝、全国制覇7回を誇るPL学園野球部は2016年夏をもって休部に追い込まれた。最後の部員は特待生もいない「普通の高校生」の12人。著者は、連戦連敗を続けながらも必死に戦う彼らの成長を追うとともに、関係者の実名証言を積み上げ、桑田真澄、清原和博、立浪和義、宮本慎也、前田健太ら錚々たるOBを輩出した名門がなぜ、「事実上の廃部」に追い込まれたのかの真相に迫った。
学園の母体であるパーフェクトリバティー教団の意向、監督に野球経験者を据えない学園の判断、「強いPLの復活」を求めるOBの声――様々な事情に翻弄されながら、12人は「ラストゲーム」に臨んだ。
第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作。選考委員も絶賛!
◎高野秀行(ノンフィクション作家)
「抜群の取材力と高い完成度。PL野球部『栄光と凋落』の裏にあった秘史が描き出された」
◎三浦しをん(作家)
「名門校の重すぎる伝統を背負った『最後の12人』の必死の頑張りに、思わずジンときます」
◎古市憲寿(社会学者)
「多くの読者はPL野球部の異常さや崩壊を笑えないはずだ。本書は平成版『失敗の本質』である」
【編集担当からのおすすめ情報】
PL学園野球部を取り上げた書籍は数多くありますが、その創設の経緯や黄金期の圧倒的な強さの背景に、学園の母体であるPL教団の「信仰」が深くかかわっていたことを初めて詳細に明らかにしたのが本書です。2年以上をかけてPLの野球部、学園、そして教団関係者への取材を積み重ねた著者によって、「謎の休部」の裏側が明らかにされます。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2017/3/15
- 寸法13.8 x 2.3 x 19.5 cm
- ISBN-104093798907
- ISBN-13978-4093798907
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
理不尽な上下関係や暴力。PL学園の“ヤバさ"の正体とは?
二十年以上前、僕は桐蔭学園という高校で野球をしていた。当時は全盛と呼べる時期で、大抵の相手には負ける気がしなかったが、唯一、その立ち居振る舞いだけで圧倒されそうになった相手がいた。胸に誇らしげに『PL GAKUEN』と綴られたユニフォームを着た選手たちだ。
当時の球児で、憧れを持って「PL」を見ていない者はいなかったと思う。一方で、遠く、神奈川で野球をしていた僕らにも「PLはヤバい」という声は届いていた。その「ヤバさ」の中身について、つまりは理不尽な上下関係や暴力について、本書はしつこく掘り下げていく。
その事実に迫る〈第三章〉は、サブタイトルを追うだけでも歪(いびつ)さが垣間見られる。『鬼と呼ばれた男』『「三年神様、二年平民、一年奴隷」』『鉄の掟』『「理不尽」が力の源』……。描かれているのは「高校生の部活動」とはかけ離れた実態だ。目を覆いたくなる人はいるだろうし、当然、肯定はしたくない。それでも、ここには間違いなく彼らが支えられていたものの正体が記されている。彼ら自身の正体と言ってもいいだろう。
本書は、かつて栄華を極めながら、昨年、傍目には唐突とも映る廃部へと追い込まれたPL学園野球部を追いかけたドキュメンタリーだ。そして、グラウンドにいた彼らがなぜあれほど凜とし、強そうに見えたのか、〈PL教〉という信仰にまで切り込んで解き明かした「歴史の書」でもある。
野球に関心のない人にも……というステレオタイプな論調に、僕自身はあまり意味を感じない。でも、心の中に少しでもアルプス席の人文字の、バッターボックスで胸に手を当てる選手たちの、何よりもあの栄光の時代の記憶が存在する人ならば、間違いなく貪り読むはずだと断言できる。
また高校野球の季節がやって来る。でも、そこにPLはもういない。その物悲しさは甲子園の決勝戦が終わったときのそれとよく似ている。
評者:早見 和真
(週刊文春 2017.06.01号掲載)登録情報
- 出版社 : 小学館 (2017/3/15)
- 発売日 : 2017/3/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 4093798907
- ISBN-13 : 978-4093798907
- 寸法 : 13.8 x 2.3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 366,231位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,136位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
甲子園での素晴らしい戦績だけでなく、桑田、清原をはじめプロに進んだOBも球史に残る活躍を見せてきた。
なのに、なぜ廃部になったのか。本当に不思議に思っていたので、予約して届いた本をすぐに一気読みしました。
冒頭で、2014年に監督に就任したPL学園の校長(野球は素人!)の謎めいた言葉が紹介されます。
「監督にも信仰心が求められるんですよ」
筆者は、その謎を解くべく関係者を訪ね歩いていく。
読み進めていく中でまず驚いたのはPL野球部の草創期の逸話の数々。
詳細は本書を読んでいただいたほうがいいと思いますが、学園の母体であるPL教団のトップが、野球部強化に深く携わっていたことが明らかになります。
宗教的な絆があったからこそPL野球部は強くなった--という証言の数々。
そして作品の後半は、その結束が崩れていく過程が描かれます。
教祖の死、名監督の退任、暴力事件の発覚、教団の信者減少…
様々な要因が重なり、上手く回っていた歯車が逆回転をし、瓦解していきます。
ただ、著者がその状態を「明確な悪意も悪者もないのに、組織が崩壊に向かう」と評しているところには、超強豪を作り上げた関係者へのリスペクトがうかがえます。
そして、バラバラの野球部に最後に残されたのは、12人の部員たちだった。
野球推薦の特待生はいないし、学校から満足な支援を受けられないまま大敗を繰り返す。
そんな彼らに、著者は懸命にエールを送る。
不条理に対して健気に闘う彼らに、読んでいる側もいつしか感情移入したくなる。
結局、PL野球部「最後の部員」たちは公式戦未勝利のまま引退し、休部の事実は動かしがたいものになった。
そんなつらい物語なのに読後感がよいのは、弱くなったPLをあたたかく見守る著者の思いが感じられるからだと思う。
読み終わったところで思わず、12人の部員に「お疲れさまでした」と声をかけたくなる一冊だ。
その栄華を誇ったPL学園野球部がどうして、休部という状況にまで追い込まれてしまったのか。
暴力事件そのものは世間で取りだたされたが、
そこに至るまでの真相やその後の野球部の顛末は、あまり知られていないように思う。
ある方が紹介されていたこの本、その一端を知りたいという好奇心に駆られ読んでみることにした。
その中身は著者による堅実、地道な取材の集大成であり、
信仰、組織、規律。。。、栄華から暴力事件で世間を騒がせるに至るまでの背景や真実、
そして社会的責任と大人たちの都合や思惑に苛まれながら、
PL歴代球児たちと同様に伝統としきたりを背負い、甲子園という夢に挑んだ最後の部員たちの様子が、
鮮明に描かれていた。
私のように高校野球好きな方には勿論、
野球に関心が無くても組織社会の歪の有り様に関心のある方にはお薦めできる作品と感じた。
評価の星が3つなのは、内容があまりにも悲しく、暴力がその中心にあったために、何を言っても響かなくなってしまった。暴力と薬、まさに反社会的な組織は存続し得ない。崇高な理念があったにも関わらず、実際はその理念に反していた。高校野球の闇の氷山の一角でありながら、頂点と栄華を極めた高校野球の象徴の滅亡と言える。
阪神も弱く、「PLとやったら負けるんちゃうか」などと言われた。
そうそうたるOBも多い。
大阪代表になれなくなってから、廃部まで、あっという間だった。
多くの私学と同じように、充分に名前が売れたから、
高い金を使って特待生を引っ張ってこなくてもよくなったのか……。
コトはそう単純ではなかった。
著者は、ごく普通の高校生が、負けても負けてもPLの名前のもとで
戦い続ける姿を追いながら、「なぜこうなった」かを
少しずつ明らかにしていく。
ある意味で、PLの廃部は異常さも感じた。
非常に深いノンフィクションである。
華やかな成績を収める陰で、世間と隔絶された環境ではリンチが横行する陰湿な実態があった・・・。
・・・みたいなスキャンダラスな内容を正直期待していたのだが、一読して「最後の部員」たちのただただ一途な姿勢に感動してしまった。
教育とは何か。
信仰とは何か。
組織とは何か。
野球とは何か。
そういった問いかけが頭に浮かんできた。