柚木真喜子。彼女は有名な映画監督になり、そして海外の映画祭で賞をとった。かつて彼女に
関わった6人の女性たちの視点で語られる「柚木真喜子」。彼女はいったいどんな人生を歩んで
きたのか?7編を収録。
この作品は、6人の女性から見た「柚木真喜子」を描いている。それぞれ関わり方がかなり違う。
違うからこそ、「柚木真喜子」というひとりの女性の姿が立体的に、そして鮮やかに浮かび
上がってくるはずなのだが、読んでも読んでも彼女の姿が浮かんでこなかった。6人の歩んで
きた人生の悲哀ばかりが表に出ているような気がする。浮かんでこないので、「柚木真喜子」に
感情移入できない。つかみどころのない曖昧な存在になってしまっている。それがすごくもどかし
かった。描き足りないのではないか?深さがない。感動を呼ぶはずの最終章「リフレクション」も
いまいちだと思う。面白さを感じないまま読み終わってしまった。満たされない想いばかりが残る
作品だった。
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それでも彼女は歩きつづける 単行本 – 2011/10/3
大島 真寿美
(著)
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女性映画監督に翻弄された6人の女性の物語
映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭で賞に輝いた。OLを辞めてまで柚木と一緒に映画の脚本を書いていた志保。柚木の友人の後輩で当時柚木の彼氏だった男性を奪い結婚したさつき。地元のラジオ番組の電話取材を受けることになった年の離れた実の妹の七恵。柚木が出入りしていた画家の家で柚木と特別な時間を過ごしたことがある亜紀美。息子がどうやら柚木に気があるらしいと気を揉む柚木が所属する芸能事務所の女社長である登志子。柚木に気に入られ彼女の映画「アコースティック」で主演を演じた十和。柚木に翻弄された6人の女性たちのそれぞれの視点で描かれた連作短編小説。ラストにはシナリオを配した構成の、著者渾身の最新作!
【編集担当からのおすすめ情報】
6人の女性の視点で、ひとりの女性の生き方が描かれる実験的連作小説集です。
映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭で賞に輝いた。OLを辞めてまで柚木と一緒に映画の脚本を書いていた志保。柚木の友人の後輩で当時柚木の彼氏だった男性を奪い結婚したさつき。地元のラジオ番組の電話取材を受けることになった年の離れた実の妹の七恵。柚木が出入りしていた画家の家で柚木と特別な時間を過ごしたことがある亜紀美。息子がどうやら柚木に気があるらしいと気を揉む柚木が所属する芸能事務所の女社長である登志子。柚木に気に入られ彼女の映画「アコースティック」で主演を演じた十和。柚木に翻弄された6人の女性たちのそれぞれの視点で描かれた連作短編小説。ラストにはシナリオを配した構成の、著者渾身の最新作!
【編集担当からのおすすめ情報】
6人の女性の視点で、ひとりの女性の生き方が描かれる実験的連作小説集です。
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/10/3
- ISBN-104093863113
- ISBN-13978-4093863117
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商品の説明
著者について
1962年愛知県生まれ。92年「春の手品師」で文學界新人賞を受賞して作家デビュー。他の作品に『ちなつのハワイ』、『ほどけるとける』、『やがて目覚めない朝が来る』、『戦友の恋』、『虹色天気雨』、『ビターシュガー』、『ピエタ』などがある。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2011/10/3)
- 発売日 : 2011/10/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 250ページ
- ISBN-10 : 4093863113
- ISBN-13 : 978-4093863117
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2012年1月20日に日本でレビュー済み
最後に、いかにも大島真寿美らしい転回が仕掛けられ
た連作短編集です。その仕掛けは、例えば『図書新聞』
3046号の書評(川口晴美)では次のように評されていま
す。
「最終章に『リフレクション』と題されたシナリオが置か
れているのが新鮮だ。(中略)小説の最終行を読み終わ
った後の空白がこれほど豊かに広々と感じられることは
めずらしい」と。因みにわたしは、この結末にそれほどの
含意をついに味わうことはできなかったのですが。
いつしか夢や希望を失い、目の前の生活に追われて
おののくように感じる徒労感や焦燥感、反対に慎ましく
暮らす日々に感じる仄かな幸福感との両方が、マイナー
な映画監督(この人の規格外の行動は、いかにもという
感じでよく書けていました)が海外の映画祭で受賞したこ
とをきっかけにして、鮮やかに照らし出されます。
確かに、各章合わせた6人の女性達の現況からは、と
かく思うようにいかぬ人生のもどかしさと大事なものを手
放したような寂寥感が期せずしてにじみ出ては来ます。
でもそれ以上に感情移入できなかったのは、わたしが男
性だからなのでしょうか。とりあえず、合格点ということに
しておきます。
た連作短編集です。その仕掛けは、例えば『図書新聞』
3046号の書評(川口晴美)では次のように評されていま
す。
「最終章に『リフレクション』と題されたシナリオが置か
れているのが新鮮だ。(中略)小説の最終行を読み終わ
った後の空白がこれほど豊かに広々と感じられることは
めずらしい」と。因みにわたしは、この結末にそれほどの
含意をついに味わうことはできなかったのですが。
いつしか夢や希望を失い、目の前の生活に追われて
おののくように感じる徒労感や焦燥感、反対に慎ましく
暮らす日々に感じる仄かな幸福感との両方が、マイナー
な映画監督(この人の規格外の行動は、いかにもという
感じでよく書けていました)が海外の映画祭で受賞したこ
とをきっかけにして、鮮やかに照らし出されます。
確かに、各章合わせた6人の女性達の現況からは、と
かく思うようにいかぬ人生のもどかしさと大事なものを手
放したような寂寥感が期せずしてにじみ出ては来ます。
でもそれ以上に感情移入できなかったのは、わたしが男
性だからなのでしょうか。とりあえず、合格点ということに
しておきます。