2003年単行本を歌集未収録連作を加えて文庫化。レビュー書けず積読状態でした。
名久井直子表紙装丁デザインの秀逸さ。穂村さんの歌の余韻が残る。
一首一首が濃厚で、自分の中の何かと外界とをつなぐような異次元穂村ワールド。上の句と下の句の組み合わせが衝撃的。
夏の歌ばかりを抜粋してみた。他の季節よりも増して内的不穏を抑えきれない、不可解さも混じる。読むたびに新鮮な驚きがある。私の勝手な解釈ご了承ください。
『ドライドライアイス』
弟よ 目醒まし時計を銀紙でくるめ夏休みの始まりだ
(銀紙に包まれたお菓子、駄菓子屋へ通った幼き頃の自分と兄弟との夏が始まるワクワク感を郷愁を帯びて眩しく思いだされた)
ピーマンの断面きみに見せたくて呼び鈴押しにゆく夏の夜
(ピーマンという選択の挙動不審さ。なんでも話したい、きみに会いたい、という想いがだた漏れ)
ひまわりを空き瓶に挿す 消防車の群れも眠りにつく夜明け前
(ひまわりを花瓶ではなく空き瓶という無造作と、消防車の騒がしさを逃れた夜明け前の静けさの対比が夏の暑さひんやりさせるよう)
『手紙魔まみ』
天才的手書き表札貼りつけてニンニク餃子を攻める夏の夜
(殴り書き?手書きに店の心意気を感じて、ニンニク餃子にかぶりつくと夏の暑さが更に増すよう。きっとビールも上手い)
熱帯夜。このホイップの渦巻きは機械がやったのがわかるでしょう?
(今年の夏のうだるような暑さ、溶けてしまいそうなのに渦巻きホイップ崩れてないって機械的とはホラーのよう)
『ごーふる』再読、カルピスを飲む景色が変わってしまう。おろおろしてしまうよ。
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ラインマーカーズ: The Best Of Homura Hiroshi 単行本 – 2003/5/21
穂村 弘
(著)
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極彩色の都市を疾走する歌人、穂村弘初の自選ベスト歌集。
デビュー以来ニューウェーブ短歌の旗手として活躍し、ポップで切ない極彩色の短歌と、爆笑と共感を呼び起こすエッセイで、今や最も期待される書き手である穂村弘の、自選ベスト短歌集です。デビュー作『シンジケート』、第二歌集『ドライ ドライ アイス』、そしてタカノ綾のイラストレーションとのコラボレーションで話題を呼んだ連作歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』からセレクトした230首に、歌集未収録の短歌130首、そして本書のために書き下ろした30首を収録。青春の歌、恋愛の歌、都市の歌、祈りの歌・・・。世界的アーチスト、大竹伸朗が描き下ろしたチャーミングな装丁にくるまれた、これはあなたと世界の心臓を爆破するキュートで危険な歌集です。
デビュー以来ニューウェーブ短歌の旗手として活躍し、ポップで切ない極彩色の短歌と、爆笑と共感を呼び起こすエッセイで、今や最も期待される書き手である穂村弘の、自選ベスト短歌集です。デビュー作『シンジケート』、第二歌集『ドライ ドライ アイス』、そしてタカノ綾のイラストレーションとのコラボレーションで話題を呼んだ連作歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』からセレクトした230首に、歌集未収録の短歌130首、そして本書のために書き下ろした30首を収録。青春の歌、恋愛の歌、都市の歌、祈りの歌・・・。世界的アーチスト、大竹伸朗が描き下ろしたチャーミングな装丁にくるまれた、これはあなたと世界の心臓を爆破するキュートで危険な歌集です。
- 本の長さ143ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2003/5/21
- ISBN-104093874492
- ISBN-13978-4093874496
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ 甘くて、痛い。優しくて、こわい。心臓(heart)を直撃する愛のうた。既刊の歌集と未収録作品から400首を選んだベスト版。書き下ろし作品も収録。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2003/5/21)
- 発売日 : 2003/5/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 143ページ
- ISBN-10 : 4093874492
- ISBN-13 : 978-4093874496
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,933位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 39,809位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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2017年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
詠まれている短歌の多くは、正直ピンとこなかったが、本来短歌なんて
そんなものなのかもしれない。
自分にピッタリはまる歌がいくつかあり、それだけで深い共感が得られ、幸せな気持ちになった。
表紙も素敵で、本棚に飾りたくなる。
そんなものなのかもしれない。
自分にピッタリはまる歌がいくつかあり、それだけで深い共感が得られ、幸せな気持ちになった。
表紙も素敵で、本棚に飾りたくなる。
2011年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとがき、最後に
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書
とある。
参考書や教科書にラインマーカーで語句をチェックしていくと、段々とその色の重なり合いや配色に意識が散って、語句の持つ意味から意識が離れることがないだろうか。
線をひいて、未来の意識をそこに集中させる旗をたてること、その行為自体が楽しくなっていって、ふと冷静になってページを見つめると、なんでここにチェックを入れたのか、分らなくなるようなそんな経験。
でも、たくさんある語句のなかから、その文字を選んだのは、やはり一瞬引っかかる何かがあったはずで、その引っかかりがなんだったのか考えながら読み解くのが面倒だけど楽しかったりするようなそんな経験。
そんなことを思い出す1冊だった。
墨一色の本文に、並んだ短歌はきらきらしていた。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書
とある。
参考書や教科書にラインマーカーで語句をチェックしていくと、段々とその色の重なり合いや配色に意識が散って、語句の持つ意味から意識が離れることがないだろうか。
線をひいて、未来の意識をそこに集中させる旗をたてること、その行為自体が楽しくなっていって、ふと冷静になってページを見つめると、なんでここにチェックを入れたのか、分らなくなるようなそんな経験。
でも、たくさんある語句のなかから、その文字を選んだのは、やはり一瞬引っかかる何かがあったはずで、その引っかかりがなんだったのか考えながら読み解くのが面倒だけど楽しかったりするようなそんな経験。
そんなことを思い出す1冊だった。
墨一色の本文に、並んだ短歌はきらきらしていた。
2014年11月27日に日本でレビュー済み
ほむらさんのファンです。(断言)
表紙が大竹伸朗さんなのにも惹かれて、買いました。
きゅんとくるし、こわくなるし、なきそうになるし、クスっとするし、
ほむらさんの言葉のつかいかた、すごいです。
(ほむらさんの奥さんがうらやましくもなります。)
油断していると、ひやりときます。
いいな、と思った詩に、ふせんを貼っています。
すきな人に貸したくなる本です。
表紙が大竹伸朗さんなのにも惹かれて、買いました。
きゅんとくるし、こわくなるし、なきそうになるし、クスっとするし、
ほむらさんの言葉のつかいかた、すごいです。
(ほむらさんの奥さんがうらやましくもなります。)
油断していると、ひやりときます。
いいな、と思った詩に、ふせんを貼っています。
すきな人に貸したくなる本です。
2007年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心地よい軽さ。ことば、発想の生み出すユーモラスな世界。穂村さんの短歌はポッポスの味わいです。好きなのは、
耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ
桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから
こんな目に君をあわせる人間はぼくのほかにはありはしないよ
耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ
桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから
こんな目に君をあわせる人間はぼくのほかにはありはしないよ
2005年3月19日に日本でレビュー済み
好きな言葉を、好きなように蛍光ペンでマークできていたのは、もういつのことになるだろうか。
本来なら自由に、その色が、赤が、青が、黄色が、緑が、そして彩られた言葉たちが光るのを楽しんで然るべきなのに、現在の私たちは、来週のテストの試験範囲や、旅行の日程や、役立つ就職情報や、重要な経済用語などといったつまらないものに、その用途を限定している。
果たしてこれでいいのだろうか?
穂村弘は、誰もが忘れ去っていた幼少時の素直な高揚を、鮮明に描き出す。デビュー歌集『シンジケート』の代表的な歌に、既にそれは顕われている。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
秘密基地、犯罪組織といった言葉が持つ、不思議な幼児性。著者はこのように、普段見落としがちな言葉の魅力を、ラインマーカーでチェックしていく。
また、この本はあくまで「Best of Homura Hiroshi」なので、それだけではなく、多様な一面を見せてくれる。
ウェディングドレス屋のショーウィンドウにヘレン・ケラーの無数の指紋
のように「三十一文字の小説家」としての技量を示したり、著者への手紙という形の「手紙魔まみ」では、
完璧な心の平和、ドライアイスに指をつけても平気だったよ
のように無邪気な愛の全能感、そして痛みを描いたりと、他にも紹介しきれないが、微笑ましいものから怖いものまで幅広く収められている。
短歌に興味はあるけど、ちょっと取っ付き辛いなあ……という人にこそお薦めという意味で、まさにベスト盤だと思う。
本来なら自由に、その色が、赤が、青が、黄色が、緑が、そして彩られた言葉たちが光るのを楽しんで然るべきなのに、現在の私たちは、来週のテストの試験範囲や、旅行の日程や、役立つ就職情報や、重要な経済用語などといったつまらないものに、その用途を限定している。
果たしてこれでいいのだろうか?
穂村弘は、誰もが忘れ去っていた幼少時の素直な高揚を、鮮明に描き出す。デビュー歌集『シンジケート』の代表的な歌に、既にそれは顕われている。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
秘密基地、犯罪組織といった言葉が持つ、不思議な幼児性。著者はこのように、普段見落としがちな言葉の魅力を、ラインマーカーでチェックしていく。
また、この本はあくまで「Best of Homura Hiroshi」なので、それだけではなく、多様な一面を見せてくれる。
ウェディングドレス屋のショーウィンドウにヘレン・ケラーの無数の指紋
のように「三十一文字の小説家」としての技量を示したり、著者への手紙という形の「手紙魔まみ」では、
完璧な心の平和、ドライアイスに指をつけても平気だったよ
のように無邪気な愛の全能感、そして痛みを描いたりと、他にも紹介しきれないが、微笑ましいものから怖いものまで幅広く収められている。
短歌に興味はあるけど、ちょっと取っ付き辛いなあ……という人にこそお薦めという意味で、まさにベスト盤だと思う。
2021年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世間では俵万智さんと穂村弘さんがニューウェーブの2つの尖鋭だなどという
例えをされる方もいらっしゃるようですが、私にはとてもそう思えませんでした。
この本の作品を短歌と呼ぶのは自由ですが、あまりにも稚拙で、あまりにも酷い。
この本がいいという人の感覚を大いに疑いたくなりました。
まるでニルスのふしぎな旅に出てくるニルスが詠んだような歌ばかり。
この内容は人間というマクロな大きさで読むにはあまりに幼い。
手のひらサイズでまだ少年のニルスが綴ったものだと思えば少しは解釈へのヒントに
なるかもしれませんが、読む方がそこまで考えなければならないのは本当に辛いです。
疲れます。最後までなんとか読み切りましたが、苦痛でしたし何も心には刻まれるものが無かったです。
それどころか、許しがたいと思われる歌が複数散見されて、人としての基本的なデリカシーをお持ちなのかどうか、甚だ疑わしいとすら感じました。
(ウエディングドレス屋のショーウインドウにヘレン・ケラーの無数の指紋)
こんな歌よく平気な顔して読めるものです。
目や耳が不自由な人に限らず、光のような憧れを向ける対象であるドレスを作る職人さんや、
それを飾っているお店にも極めて失礼です。メルヘンやファンタジーの言葉で濁せない、
根源的な侮辱、蔑む心がこれほど明確に現れた歌など見たことがありません。
この歌の作者だと知って選者を任せている会社や組織はどうなのか?と真剣に思います。
どの歌を読んでも少し上から見下したような言葉ばかりで、子供ならば悪戯しても許されるだろう
という計算が先に浮かび上がって、嫌悪感しか抱けません。
落差偏重、ギャップ萌え、ありもしないこと、稚拙な幻想、そして下ネタ、
歌は評するにも値しません。
星なしがあったら選びたいくらいです。
例えをされる方もいらっしゃるようですが、私にはとてもそう思えませんでした。
この本の作品を短歌と呼ぶのは自由ですが、あまりにも稚拙で、あまりにも酷い。
この本がいいという人の感覚を大いに疑いたくなりました。
まるでニルスのふしぎな旅に出てくるニルスが詠んだような歌ばかり。
この内容は人間というマクロな大きさで読むにはあまりに幼い。
手のひらサイズでまだ少年のニルスが綴ったものだと思えば少しは解釈へのヒントに
なるかもしれませんが、読む方がそこまで考えなければならないのは本当に辛いです。
疲れます。最後までなんとか読み切りましたが、苦痛でしたし何も心には刻まれるものが無かったです。
それどころか、許しがたいと思われる歌が複数散見されて、人としての基本的なデリカシーをお持ちなのかどうか、甚だ疑わしいとすら感じました。
(ウエディングドレス屋のショーウインドウにヘレン・ケラーの無数の指紋)
こんな歌よく平気な顔して読めるものです。
目や耳が不自由な人に限らず、光のような憧れを向ける対象であるドレスを作る職人さんや、
それを飾っているお店にも極めて失礼です。メルヘンやファンタジーの言葉で濁せない、
根源的な侮辱、蔑む心がこれほど明確に現れた歌など見たことがありません。
この歌の作者だと知って選者を任せている会社や組織はどうなのか?と真剣に思います。
どの歌を読んでも少し上から見下したような言葉ばかりで、子供ならば悪戯しても許されるだろう
という計算が先に浮かび上がって、嫌悪感しか抱けません。
落差偏重、ギャップ萌え、ありもしないこと、稚拙な幻想、そして下ネタ、
歌は評するにも値しません。
星なしがあったら選びたいくらいです。