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間宮兄弟 単行本 – 2004/9/29
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- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2004/9/29
- ISBN-104093874999
- ISBN-13978-4093874991
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商品の説明
出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2004/9/29)
- 発売日 : 2004/9/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 284ページ
- ISBN-10 : 4093874999
- ISBN-13 : 978-4093874991
- Amazon 売れ筋ランキング: - 995,404位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,821位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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心豊かに暮らすということはなんなんだろう?
生きていく上で根本的なテーマをこの作品を読んで
改めて考えさせられました。
しかし、流石に人気の作家さん。
物語の世界にスッと入っていき、さらっと読み終えました。
揃って女性にモテず、生まれてから一度も女性と付き合ったことがなく、子供時代から女性に関しては屈辱の個人史しかない兄弟2人。それでも時にキッカケがあると、相手のことはお構いなく勝手に思いつめ、よせばいいのに告白しては撃沈し、兄・明信は部屋に閉じこもってジャズを聴き、弟・徹信は新幹線を眺めに行く――。
30代にもなれば、兄弟と暮らす鬱陶しさに耐えきれず、さっさと一人暮らしを始めるのが普通だろう。でも、この兄弟はずっとマンションで2人暮らしを続けている。
いつものようにフラれても、立ち直りは案外早く、毎日きちんきちんと仕事に出かけていく。
明信はビール会社の社員、徹信は小学校の用務員だ。明信は亡き父と同じ弁護士を目指したこともあったが、高くそびえる司法試験の山を前に早々に引き返した。集団行動が苦手な徹信の理想は初めから用務員で、数多くの研修を受講して、見事に理想を実現した。
彼らは残業もせずに帰宅すると、TVの前でプロ野球の試合に見入りながらスコアカードをつける。
週末にはレンタルビデオを借りて好きな映画を鑑賞したり、好きな本を読みふけったり、公園で紙飛行機を飛ばしたり、夜中に巨大なジグソーパズルを始め徹夜で完成させたりする――全部、2人揃って熱中してやるのである。祖母の面倒を見ている母親の誕生日には、必ず食事会をして祝う。
ある夏、彼らは性懲りもなく女性に誘いをかける。今度は弟の勤務先の教師・葛原と、ビデオショップのアルバイト・直美。自宅でのカレーパーティとか、花火大会などを実施すると、一応女性たちが参加してそれなりに盛り上がったりするものの、最後は予想通りあえなく討ち死にしてしまうw
その後、明信の先輩・大垣の不倫と離婚騒動、直美とその彼氏とのひと悶着、彼女の妹・夕美とその彼氏の登場…などなどが絡んでいくのだが、彼らの多くも恋愛関係に満足しておらず、それぞれ悩みをかかえ、心を痛めたり煩悶したりしていく。何故か、そんなときに彼らは間宮兄弟を思い出すのである。
直美は、彼氏の気持ちに不安を抱きながら「ふられて、そのあと誰ともつきあえないとしても、将来間宮兄弟みたいに、妹とたのしく暮らせるかもしれない。あんなふうにまっすぐに生きていたら。他人の目とか、格好とか、下らないことにしばられずにいたら」と願う。
夕美はフラれた弟の背中に抱き着いて「これは違うよ。アイじゃないよ。友情の抱擁だから」と囁いてくれる。
大垣に別れて欲しいと言われた妻は、徹信の電話をきっかけに、夫に捨てられた自分の悲しみを自覚して涙を流し、最後には心を開いて離婚に同意する。
登場人物たちは間宮兄弟に癒され、読者も同じく癒されるのである。何故か。
兄弟には大きな夢とか出世欲はカケラもない。しかし、自分の足元をきちんと見据え、生活を大事にし、兄弟同士も母親も、周囲の人々も大事にするからだ。経済で、仕事で、異性獲得レースで競争に疲弊しきった人々に、それが大きな慰めとなる。
バブル経済が1991年に崩壊し、失われた10年の後、2004年に江國香織が発表した新たな癒しのヒーロー、バブル崩壊後のライフスタイルをいち早く先取りした人物、それが間宮兄弟なのである。
気になる相手がいればちゃんと誘うし、好意を伝えるファイティングスピリットだってある。ただ、自分らとは不相応な女性を好きになるので中々実らない。
そこが兄弟を応援したくなる正体だと思う。どーせ負けんだろうと思わせて強敵に立ち向かってやっぱり負ける。笑えるけど、次こそ頑張ろうぜと心の底からエールを送りたくなる。フラれれば肩に手をやり、気持ちを慮ってやりたいと思わせるのだ。
ある歳を迎えた時に兄弟は兄弟なりに、清々しい気持ちで自分らの人生を納得できるのではと思う。少なからずあーしとけばという後悔はないのではなかろうか。
それははからずしも月並みな人生を歩めなかった兄弟に対する大きな贈り物なんだと思う。
何かぁほっとした気分です
全く女性にもてないしかも本人に自覚がないし笑えるんですが
それでも自分なりの、こだわりの生き方がこの兄弟二人にはあるのが妙に感心してます
弟の徹信には少しストーカー気味の女性感には閉口させられるけど
それでも憎めないのです。
なんとかこの二人を信に理解できる女性が現れることを願うばかりです。
「なんだよこの二人、これじゃもてないよー」なんて思いつつ笑いながら読んでいたのですが、読み進むにつれ、この二人の内面的な純粋さが垣間見え、スゴク切なくなってきました。
切なすぎて、涙を誘われるシーンもありました。
でもそのすぐあとに、笑えるシーンがあったりして、非常に絶妙なバランスがとれた作品だと思いました。
女性にフラれた経験のある男性であれば(誰しも一度はあると思いますが(笑))、共感を得てしまうところが少なからずあると思います。
意外にも、高校生時代の純粋な恋愛を思い出させる作品だと思いました。
お薦めできる作品です。
たとえ世間から多少「へん」に思われても。(p.304)
冴えないけれど心根のやさしい兄弟のお話。
女性に不慣れなゆえ突飛な行動に出るふたりに驚きっぱなし(笑)でもなんだかほんのりと愛おしくなる。ふたりが過ごす休日のなかで、「読書日」と「おもしろ地獄」がお気に入り。
万人に好かれなくとも、自分と、自分の周りのちょっとの人だけに好かれていれば、人生は充分に豊かで楽しいものになると教えてくれる一冊。
葛原先生の準備万端(のつもり)だったはずのお兄ちゃんの第一印象は僕自身への世の中の全女性からの感情のようで心に刺さりました。
でも彼女たちの心の中に二人は確実に(多分)なにかしら影響したのでしょうね。