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日本沈没 第二部 単行本 – 2006/7/7

3.7 5つ星のうち3.7 25個の評価

第一部から33年を経て発表された問題作
1973年に発表され大ベストセラーとなった小説『日本沈没』の33年ぶりに書き下ろされた続編。日本列島が海面下に没し、国土を失った日本人たちの25年後を描く。2006年、日本人はパプアニューギニアやカザフスタンなど世界各地に入植し、現地社会との摩擦を経験しながらも、着実にコミュニティをつくり上げていた。国土は持たなくとも日本国は存在しており、中田首相を中心とした政府は自国のアイデンティティを世界に示すため、ふたつのプロジェクトを密かに進行させていた。ひとつは日本列島が沈んだ地域に人口100万人規模の巨大な人工島を建設するメガフロート計画。もうひとつは日本人の技術を結集して挑む未来予測システム、地球シミュレーターだった
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2006/7/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 466ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4093876002
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4093876001
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 25個の評価

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星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
25グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年5月3日に日本でレビュー済み
あの衝撃的な日本沈没の続編。日本が原発の爆発によって住めなくなる時を考えさせられます。
2014年2月23日に日本でレビュー済み
日本は海の中に沈んでしまった。生き残った日本人も国土を失い、世界中に散った。物語は25年後の日本人たちを描いている。
昭和48年に出版された「日本沈没」は、「第一部 完」という言葉で終わっている。当時、誰もが「その後の日本人は一体どうなるのだろう」と強く思ったことだろう。

「日本沈没 第一部」は、昭和39年、東京オリンピックの年に執筆が開始されたという。昭和31年、経済白書は「もはや戦後ではない」と掲げ、昭和34年、東京オリンピックの開催が決まった。昭和45年には大阪万博が開催される。日本という国が、そしてそこに住む日本人が、高度経済成長の正しさと、「人類の進歩と調和」を、それこそ素朴に信じることが出来た時代だったといえる。

その日本が沈んでしまう。荒唐無稽ともいえるその設定は、SFの真骨頂であると同時に、作者の日本人に対する思いと願いが描かれていた。そこには「宗教としての日本人とも言える世界観」が描かれていた。

「第二部」にも、色濃く、「宗教としての日本人とも言える世界観」が踏襲されている。「日本人であるわれわれとは一体何者なのか」という問いの著者たちなりの答えが描かれている。その世界観に、よいでも悪いでもなく、正しいでも正しくないでもなく、心が動かされてしまう。
郷愁ではない、創造すべき懐かしい未来が、そこには描かれている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あれだけの噴火が起こり・・・。
一年後ではないのトバ火山を例に出しているけれど殆ど同規模の「スーパー・ボルケーノ」の
イエロー・ストーンでは翌年から「火山の冬」なのにちょいと勉強不測では「死都日本」の霧島
噴火の方が真実味が有るだろうな~。

しかし、なんだな「果てしなき流れの果てに」を読み返したんですがね「月とスッポン」ですね、
いや」日本沈没、第一部」と比べても差が有り過ぎますよ、大体からして「地球シュミレーレーター」
にそんな戦略的価値はあり得ませんよまだしも「マグニチュード10」の方がリアルですね、
どうしてあれに戦略的価値は有ると考えたのかさっぱり解かりません、「死都日本」では直ぐに
ヤンガー・ドライス(深層底流の停止・衰退化による地球寒冷化)を考え付いたのに何でわざわざ
「地球シュミレーター」が必要なのかその意味がどうしても解からないのです、そこで星一つに
しました、中途半端な小説は書かないで欲しいもんです、もし書くのなら前作の意味は勿論の事
その後の科学的事実と内容を理解した上、書いて欲しいものです、完全な駄作ですね、小松さん
の小説ではあり得ません。

ちゃんとした火山学者や気象学者にある程度の監修を依頼すべきでした、欧米では自らが学者
(ベンフォードやブリン)の例が多いのにも関わらず必ずスタッフに専門家を入れるか監修させている
のに日本の場合最近はそれをやりません(因みに「日本沈没」では竹内均が監修をしていたと聞く)
それをすればこんな初歩的なミス(火山の冬)をする事はなかったのにしないからミスが起こるのです
それも致命的なミスが、翌年から起こる場合と30年後では全く状況が異なります。

仮にトバと同規模の噴火ならば翌年から火山の冬が始まり赤道近辺で気温は15度低下して食糧事情の
悪化で10億人程度の餓死すると考えられている、要するにとても日本人を難民として受け入れる事は
不可能なんだよ、1970年当時はまだ核の冬の予想は出来なかったが現在はカール・セーガン達が所謂
核の冬のシナリオを解析して火山の噴火や巨大隕石の落下でも起こる事が解ってきたんだよ、とどめは
アルヴァレスの発見したチチュラブ・クレーターによりほぼ定説に成っているね、つまり日本沈没は日本人
だけでは無く人類全体の存亡の危機だね、書くならばその大混乱を書くべきだね。

トバ噴火の事で具体的な数字を出しているだろう日本沈没でも出しているよ、それなら何故「火山の冬」が
トバ噴火には来て日本沈没の時には来ないなんてアホなお話を書くのさ。
「死都日本」が発売された後だからこのミスは致命的だよ。

「日本沈没」は所詮小松さん一人の作品じゃからのう、その内容も意味も現代科学も理解できていない
「XXXはもう何もせん方がええ・・・」!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月17日に日本でレビュー済み
国土を消失した国民と国家のかかわり方、国家と移民先国との国交のあり方、開発にあたっての移民と既存住民との連携の仕方、移民を余儀なくされた個人の思考と感性など、いくつかの観点から、思考を触発される。

国土をもたない国の機構が各地に分散された国民とどうかかわるのか、国家の役割と範囲はどうあるべきなのか、国土を持たない設定であればこそ、描くことのできる世界だ。

根岸毅著『政治学と国家』で説かれた、国をひとつの仕組み・機能として捉える世界観に共通するものがある。

海外に滞在した経験のある方、二重国籍の方、外交人との交流の多い方、国か民間化によらず組織論に関心のある方に、是非お勧めしたい作品です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小野寺とそれにまつわる人たちの途中の人生をもう少し詳しく書いてほしかった。ちょっと飛躍しすぎ??

あと、渡兄弟についても、、、

もう少し頁数をとって精緻に作品世界を作ってほしかった。

サイドストーリだと思えば納得ですが正規の続編と考えると微妙です。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月22日に日本でレビュー済み
日本が沈没して二十五年後、世界各地にちらばった日本人はさまざまな境遇にあった。たとえばパプアニューギニアの入植者たちが成功しつつある一方、たとえばカザフスタンの入植者たちはエスニック・クレンジングの犠牲となっている。国土を持たぬながらも存続する日本政府は、日本の沈没しさった旧日本海における利権争いが本格化するなかで、漂流する日本民族をあらためて再結集させるプロジェクトを進行させるのだが。

第二部が出版されたので、十数年ぶりに第一部も読み返しました。記憶のなかの印象との違いにある種の感慨を抱くとともに、小松左京氏と谷甲州氏の作家としての資質の違いと、執筆された時代の違いを感じずにはいられませんでした。
第一部の小松左京氏は、さまざまなデータを駆使して荒唐無稽な舞台装置をつくりあげることが得意だった半面、データの列挙に淫するところがあり、また人物描写もあまり得手ではなかったようです。キャラクターはやや劇画調で、政界黒幕の長老が登場するなど、今となっては苦笑してしまう設定もあります。日本から人々が脱出するシーンもほとんど描かれていませんでした。
一方、第二部の谷甲州氏は、技術者やエージェントなど現場にこだわり、きめ細やかで散文的な描写によってリアリズムを作り上げます。しかしその分、情緒的には素っ気ない。ていねいにディテールを描きこんで場面を盛り上げるのですが、いざクライマックスに達そうとする直前でぷつんと断ち切ってしまい、その後の経緯はこれまた素っ気なく、別の場面のしばらくあとの地の文で説明するのです。妙に煽ろうとしない分、私には読みやすいスタイルでしたが、しかし、これが映画だったら喜んで映像化したがるであろう決定的なシーンの描写を、なんだか避けているかのようにも感じられました。また旧日本海における中国の記述は、現在の国境情勢に影響されたところでしょう。

本作(第二部)は、まず前半部はさまざまなディテールから始めて、やがて「日本政府のプロジェクト」に焦点を結んでゆくという構成なのですが、ストーリィ中盤でこの焦点がねじれてしまいます。そして後半部は、新たな焦点がうまく結びきれぬまま、性急な説明がつづき、ていねいに描かれてきた要素があっさり捨てられてしまいます。たとえば中国のエージェントもそうですが、結局なんだったのだ、なにをしたかったのだ、と言いたくなるくらい、キャラクターや伏線がとり残されてしまいます。
話のねじれを料理できぬまま執筆され出版されたのは、やはり第一部の再映画化(2006年)にともなって「映画公開に合わせる」というマーケットの要請でしょうか。そもそも映画公開がなければ第二部が書かれたかどうかもわかりませんが、正直やはり残念です。

ともあれ、なにを書いても第一部と比べられ、小松左京氏の熱狂的なファンに批判されるであろうことが予想される中で、谷甲州氏があえて執筆に踏み切ったことだけは、賞賛したいと思います。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年2月4日に日本でレビュー済み
一作目の「日本沈没」に比べると若干スケールが小さくなったようにも感じられますが、日本という故郷を失った日本人がたどる厳しい運命はリアリティがあります。最近、日本に対する世界の風当たりが強くなってきているようですが、そういった中でこの作品を読む価値はあると思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月14日に日本でレビュー済み
 これを小松左京の本だと思って読んだ人は失望するだろう。
 まず文体が違いすぎて、とても小松作品を読んだ気分にはなれない。
 これを読んで初めて、改めて小松左京の文章がどれほど心地よいものであったかと思い返したのは私だけではないだろう。
 正直、この作品を最後まで読み通すのは苦痛だった。短い文の中に同じ表現を繰り返さないようにするのは文章作法の基本だが、この作品にはたとえば「…ではないか」という文尾の言い回しが何十回となく繰り返される。ほとほと、小学生の作文じゃないんだから、と言いたくなる。

 内容的には、そもそもストーリーはないと言ってもいい作品だ。
 強いて言えば、「地球シミュレータ」が予言する通りに世界が動いていくというのがメインの物語。第一部でも田所博士の理論通りに日本が沈没するという、小松作品にしては単調なストーリー展開だったが、それ以上に単調だといえる。
 そして、日本沈没後の世界の描写は、ストーリーになんの寄与もしない枝葉末節の描写になってしまっている。つまり本筋に絡まない、エピソードの寄せ集めなのだ。
 具体的に描けばリアリティが増すとでも勘違いしたのか、例えば現在のNGOの問題を将来に外挿したような、不必要に細かい描写。そのために物語全体のテンポやスピード感というものがなくなってしまった。
 最後のシーンなどは「果しなき流れの果に」のパロディかと思わせるような既視感ありすぎの結末。
 そして蛇足(としかいいようがない)エピローグは、取ってつけたような「SF」だ。

 もうちょっと褒めるつもりで書き始めたが、けなす個所ばかり目についてしまった。
 二部は必要でなかったというと身も蓋もないが、せめて小松左京監修、谷甲州著とでもしてくれたら、読者を裏切らずに済んだのではないかと思う。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート